ベートーヴェンのソナタ「悲愴」のときあまりに出来なくて哀しい思いをしました。
いつか再挑戦したいと願いつつ、また同じことが起きるのかな、「古典派のソナタ」というものが怖くて、後回しにしてきました。
ツェルニー30番が終了したのを記念して、ソナタ挑戦、気持ち改め第1弾!です。
「最初からベートーヴェンは難しいのでモーツァルトかハイドンにしましょう」と薦められ、モーツァルトの
K.576 と K.332 で迷い、「ソナタアルバム」にある方を選びました。
「なんだか幾何学模様みたい!」、選曲する課程で初めてこの K.332 を聴いたときの感想です。
楽譜を目にしてもう一度、「これ、幾何学模様だ」。様々な長さの音が散りばめられていて、焦点をずらして楽譜を見つめると
連続模様が浮かんできます。
私の好きな器の好み、「工芸館・うつわ」 で一目瞭然のように、
風景画でも人物画でもなく幾何学模様なんです。◇や○が連なって模様ができるように、音が連なって素敵な音楽になるといいな。
「王様の音楽」だと思います。
お城には次々と華やかに着飾った伯爵公爵、貴婦人たちが集まってきました。
騎兵隊がトランペットを鳴らし、お客様の到着を知らせます。
今日は祝賀会が開かれるのです。
夜の宴までの時間、貴族たちは室内楽やおしゃべりを楽しみます。
そこへ婦人の悲鳴。まだ若い2人の青年が小競り合いから剣を抜かんかとばかりに睨みあっています。
どうにか緊張は和らぎ、皆の顔に笑みが戻りました。
さぁ、王様の登場です。
「優等生の音楽」とした表現を目にしたことがあります。モーツァルトの作品を表したものです。 「優等生」という言葉は良くない意味で使われることが多いので、その時は私も「固くて面白みに欠ける」と 受け取ったのですが、、 今から考えると本来の意味に理解するのが自然のようです。
クラシックバレエでは主人公になりやすい設定に「村娘」と「お姫様」があります。 踊り(動き)のテクニックを別にすると、難しいのは「お姫様」。両者に共通の「可愛らしさ」や「素直さ」 のほかに、お姫様には「優雅さ」が「気高さ」が要求され、踊り手に「オーラ」があるかないか‥になるからです。
では、ピアノで「優雅さ」や「気高さ」は作り出すことができるのでしょうか。頭の中「?」がいっぱい(@_@;)。 今のところ「堂々とした明るい音」を目指そうと思っています。
モーツァルトの時代(18世紀後半)に「音楽を楽しめる」人(身分)ってどなたですか。モーツァルトが曲を創るに
あたって対象とした人ってどなたですか。
もしかして、もしかして、「埃にまみれて働く庶民の子供が自分の曲を弾く、時代がくる」なんてこと、モーツァルトは
想像だにしなかったのでは?
200年前選ばれし階級だけに許された愉しみを味あわせていただくことに敬意を払って。。。
闇の中からフクロウの声が響きます。
祝賀会のあった夜、遠方からのお客様はお城に泊まりました。
その日貴婦人たちを飾った宝石の数々は宝石箱へ戻されました。
時折、風がカーテンを揺らし、宝石たちは我先にと月明かりを得て光ります。
気だるさを感じさせる第2楽章は「宝石たちの囁き」に聴こえます。
「ロマン派アダージオとは大きく違うが、古典派ソナタの2楽章には "自由度"が大きい」と習いました。
最初は古典派を意識しすぎて「もっと自由に」、自由に広げたつもりが今度は「ちょっとやりすぎ。テンポ速めて」。
う〜ん、「いい塩梅」というのがやっぱりわかりません。左手の規則正しい・控えめな16分音符が、右手の大きな動きに
飲み込まれないように気をつけたつもりなのですが、不安定になってしまいます。
正直言うと、どうやって練習してよいのかわからない曲です。
たった3曲だけのソナタというより、もっとずっと大きな組曲の「コーダ」のように感じます。
イメージがダブったのは「くるみ割り人形」や「コッペリア」の「コーダ」(共にバレエ組曲)。
ストーリーの時代も季節も、老いも若きも、敵も味方も、ぜーんぶ水に流して?総動員。お祭りのようなデヴェルティスマン(余興)。
お城で祝賀会が催される日、お城で働く人はもちろんのこと、国中の人々が朝からソワソワしています。
晩餐会にお出しするたくさんの七面鳥を何度も数えるコック長。
いつも怒ったの執事は時計ばかりみつめています。
娘たちは通りを掃いたり看板を磨いたり。すれ違う人々は「おめでとう」と行きかいます。
初めて口紅をさしてもらった小さな女の子はとっても嬉しそう。人が集まると始まるのは、歌に踊り。
あっちにもこっちにも、小さい輪、大きい輪ができています。
k.332 を選曲したのはこの3楽章に惹かれてだったのですが、聞くと弾くでは大違い!
録音はあちこち指がもつれていますが「つっかえて止まってしまわずに弾く」というのは、砂の中の金を探し出すより難しいので
このままアップします。そうそう、「紡ぎ歌」で苦しんだ、そしてツェルニーで毎度注意される、「次のフレーズに入る前に
少しテンポを落とす」が、何箇所かですが、3楽章の中でできるようになりました。指が動こうとする方向と反対に身体の重心を
おくように心がけるといいみたいです。