流行りの「癒し系」ではないけど、やわらかい響きの曲がいいなぁと「悲愴」の第2楽章だけを弾いてみる ことにしました。その昔、ビリー・ジョエルがこれを「This Night」としてカバーしましたね。
がっ!やっぱりベートーヴェン!「癒し」からはほど遠い「激しさ」を秘めた曲でした。CDで何度か聴いていた
ときは感じなかった「迫りくる暗雲」のようなものを感じました。
そういえば、子供の頃、ピアノを習ってる女の子はみんな「エリーゼのために」に憧れていました。私は黙って
いましたが、「えー?なんでーな、こわいやん」と思っていました。自分の中でどう区別しているのかわかりませんが
「物悲しい・哀しい曲からはみ出た怖い曲」というのがあって、怖がらせるのが目的になってるだろう曲、たとえば
「げげげのきたろう」とか‥、とは別の分類に考えています。
(なに言ってんだかわかんないや。)
「せっかくだから第3楽章もやっておこうか、ソナタっぽい曲だし〜」と気軽な気持ちで譜読みを始めました。 先の「アラベスク」の音取りに信じがたいほどの時間を費やし「これが20年の歳月?」と自信をすっかり失っていた 私は、スラスラとすすむ第3楽章の譜読みにすっかり気をよくしていました。
がっ!ここまででした。難しいじゃないのさっっ!
そもそもベートーヴェンのソナタというのは難しいそうです。知らなかった。ぜひ、何年か経験をつんでから
もどってこよう。
お稽古がすすむにつれて、単体の曲とは違う、「ソナタとしての曲」「第1、第2、第3という組み合わせの中の役割」 を意識するようになりました。コーダにはたいてい前出の曲の特徴が出ていることが多くて、C部(ロンド形式のABACABAより) は第2楽章の再来かもしれない、と思いました。第1楽章をしていないのが(技術的に無理)悔やまれます。 セットのものはセットがいいね。
ところで、私の先生がご自宅でこれを弾いていたら、小学生のお嬢さんに「それって‘渡る世間に鬼はなし’?」 と聞かれたそうです。わっはっは。パクリかしらん。