フランス組曲6番ホ長調 BWV817

途中まで習ったところで長〜いお休み。途中までの曲はいくつもあったのですが、1年半ぶりのピアノ再開はフランス組曲から みていただくことにしました。というのも、1曲が短いから練習できそう‥という安直なもの。 が、が、が、お稽古では「1曲ずつ順番に」というわけにもいかず、結局「8曲同時進行」。それなりに大変な作業となって しまいました。
それでもね、ずーっと習いたかったピアノ。ピアノを弾けることが、お稽古に行けることが、嬉しくってネ! ちょっとぐらい大変!でもいいやって思っています。

アルマンド

イメージを漢字一字で記すなら「優」。
思いやりのあるお姉さん、もっと言うならお釈迦様。温かい眼差しで、これから始まる物語(組曲)の登場人物(曲想)を 見つめています。舞台に例えるなら、そよ風に誘われて、花があっちで1つ、こっちで1つ咲き始めたところでしょうか。

イメージはいくら「優」でも、この曲、まぁ、指が慣れるまでに時間のかかることかかること。 ちっとも思いやりに溢れてなんかいませんってば!  バッハの曲、これに限らずですが「これってホ長調で弾かないとダメ?」「昔の人って指が6本あったの?」というような曲、 多くないですか? 指使いがスムーズに進まないから、なかなか覚えられないし、鍵盤からはずしてしまうし。 いやはや、ノッケからやられちゃいましたーーー。

クーラント

漢字一字で表すと「躍」。カモシカのような力強さに胸が踊ります。南イタリアの太陽燦々な明るさを感じます。 なんちゃって、イタリアに行ったことないくせに‥

これは二声どころか一声のことも多いのに、だからそんなに難しく聞こえないのですが、私には一番難しいです。 ゆっくりでは躍動感が出ないし、テンポをあげるとすべってしまう。つまづかずに弾けることなんてほとんど皆無です。 正直、もう許して‥って状態。トホホ。

サラバンド

漢字一字だと「厳」。教会の音、なのかしら。
クーラントの明るさからどーんと照明を落として深緑色に、教会のひんやりした空気に包まれているようです。

華やかなクーラントと軽快なガヴォットに挟まれて、その対比を聞かせられたらいいのですが。派手さはないですが、 組曲ではキーになっているのでしょうね。

ガヴォット

イメージは「快」。馬の足音のような軽快さと、小さな女の子のような愛らしさを併せ持っています。

以前習った「メヌエット - クーランプの墓」は、 私が「右手で和音が続く曲を弾きたい」と希望して、先生がくださった曲です。 そのとき私が和音の例として挙げた曲にこの「ガヴォット」があり、1ページにも満たない短い曲であることから 「練習として平行で弾いてみます」と伝えました。 そしたら‥ 「あら、ガヴォットだけだなんて切り離さないで? ゆっくりでいいからアルマンドから順にみていきましょうよ。」 というのが6番と闘うことになった由来。

何度も直面してることですが、メロディーは右手の小指にあることが多く、それを目立たせる必要性は理解しているつもりです。 でも、身体のバランスが左方に必要なこともあって、右手の人差し指や中指のほうが小指より長いから、先に鍵盤に到着しちゃったり、 そちらに音量がいってしまったり。
激しい脚の動きを感じさせない表情のバレエや、真夏に涼しい顔をして楚々と歩く舞子さんや、、、美しいものは難しいものですね。

メヌエット・ポロネーズって何さ!?と思うのは私だけではないはず。
メヌエットはフランス発祥の舞曲。身体を揺らす(だけの)小さいステップを踏む(menu=小さいの意)踊りで、2小節で一塊の フレーズになることが多い。
ポロネーズは「タンタタ-タンタンタンタン」をリズムをもったポーランドの民族舞曲。踊りといっても男女が列をなして歩くイメージ。 ポロネーズという言葉には「ポーランド風の」という意味があって、でもそれがどういう印象なのかはバッハ様にお聞きくださいまし。

プティ・メヌエット

楽譜の注記によると、プティ・メヌエットは組曲の最後、ジーグの後に演奏される版もあるそうな。 メヌエットは先にメヌエット・ポロネーズがあるし、追加で、アンコール風に?ってことなのでしょうか。

タイトルが「プティ」なんだから可愛らしく弾いて!と言われたのですが、私の中では、どーしても太っちょおばさんが 身体を揺らしている画が頭を離れないのです。なので、たぶん、ちょっと重く弾いちゃってるんじゃないかと思います。

漢字のイメージは「懐」。バロック時代で見たさらに古典、のような気がしています。

ブーレ

イメージは「陽」。この曲で楽しくならない人っているのでしょうか。あー、それなら私の演奏のせいだわ。しょんぼり
少女がクルクル回るたびに短いスカートが傘のように開いて、あっちでもこっちでも色とりどりの傘が開く。 その踊りや人々の笑顔には終わりがない、そんな愉快な曲ですね。

ジグ

プティメヌエットが終曲に‥と上で書きましたが、私はやっぱり、華やかなジグでかっこよく飾りたいです。
ということで、漢字は「華」。派手に動き回るノンレガートの音と時折魅せる優美なレガートがゴージャスな大人の女性に想います。