熱体雨林の奥深く小動物を宿主としているとおもわれる。
風邪をひいた程度の軽い頭痛から眼球が赤く充血する。
高熱が出はじめ、激しい嘔吐がはじまる。
やがて全身に皮下出血による赤い斑点があらわれる。
この頃から骨を除くすべての臓器で増殖することのできるエボラウイルスの本格的な暴走がはじまり、患者の表情から人間らしさが消え、仮面のような顔になる。
内蔵を破壊するため全身に壊死が広がる。皮膚を引き締めているコラーゲンが溶かされるので、皮膚がブヨブヨになる。
舌や粘膜が剥離されるために、口から出血しはじめる。
ウイルスに破壊された肝臓や腎臓からも出血する。
小腸には血液が充満し、壊死をおこした腸管は大腸に流れ込み、大量の血液とともに排出される。
患者は大量の血液を吐くと同時に、肛門の括約筋が裂け、大量の血液が排出される。
全身に強い痙攣がおき全身から大量の出血をおこし(炸裂)死亡する。
エイズウイルスが十年かかることをエボラウイルスはわずか10日でしてしまう。それほどエボラウイルスの攻撃は迅速で爆発的である。
ワクチンも無ければ治療法もなく、対処不可能
発生年
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発生国
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宿主
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致死率(%)
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1976
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スーダン
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不明
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53
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1976
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ザイール
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不明
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88
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1977
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ザイール
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不明
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100
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1979
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スーダン
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不明
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65
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1994
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コートジボアール
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チンパンジー
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0
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1994
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ガボン
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不明
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59
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1995
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ザイール
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不明
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81
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1996
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ガボン
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チンパンジー
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68
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1996
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南アフリカ
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ガボンの患者から
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50
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1996〜1997
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ガボン
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不明
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75
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2000〜2001
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ウガンダ
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不明
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53
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2001〜2002
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ガボン、コンゴ
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不明(ゴリラ?)
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75
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