ヒトの体は20種類のアミノ酸が鎖のようにつらなり複雑に折りたたまれた約10万種類のタンパク質などで構成されている。
タンパク質は皮膚や骨として体を形づくるだけではなく、酵素(反応の触媒)、血液に含まれるヘモグロビン(物質を輸送)やホルモン(情報を伝達)、抗体(物質と結合)、さらには見る、嗅ぐ、味わう、感じる、考える、記憶するという生命の生きざますべてに関係しネットワークを形成しています。
それゆえ、10万におよぶタンパク質すべてを解明することが出来れば、生命科学が解き明かせなかった多くの疑問が解決されるでしょう。

タンパク質の例
ケラチン(皮膚の表面や毛、爪となる)
コラーゲン(骨のもとになる)
クリスタリン(目の水晶体の主成分)
リゾチーム(涙や鼻水に分布し、一部の細菌の感染から守る)
ヘモグロビン(血液にふくまれ、酸素を運ぶ)
コラーゲン(細胞の隙間をうめる)
アクチン(筋肉を構成する)
ノーダル、レフティ(心臓や胃の大きさや位置を決める)

ヒトには無いタンパク質の例
不凍タンパク質(氷の結晶のまわりに結合して、結晶が成長するのを防ぐ)
キャプシド(ウイルスの殻)
パラミオシン(イカの発達した筋肉)
ルシフェラーゼ(蛍の発光)