38億年前、原始海洋中で生成された低分子化合物は次々とつながることによってタンパク質や核酸などの高分子へと進化し、組織化が進み、複製機能や代謝能力を持つ原始細胞へと発展していく。

原始海洋には酸素は存在せず、嫌気性のバクテリアが硫酸イオンを硫化水素にし、エネルギーを生産していた。他の生物からDNAを守るため核膜で覆うものも現れました。そこに、二酸化炭素を取込み酸素を出す シアノバクテリアの登場で進化は加速してゆきます。

海中で飽和した酸素は地表に溢れ、オゾン層を含む温和な大気層を作りだしていきます。

酸素を利用する好気性のバクテリアが登場し、その大きなエネルギーによって活動範囲を広げてゆきます。

しかし、酸素は嫌気性のバクテリアにとって脅威であり、酸素の無い環境へ活動の場を移していきます。

そのうち、嫌気性バクテリアの中で好気性バクテリアを自らの細胞内に取り込み共生するものが現れた。これにより自分には害毒だった酸素を利用でき(取込んだバクテリアに任せる)地表での活動が保障される。

また、取込んだバクテリアの遺伝子の8割を自らの細胞核に移転させ、好気性バクテリアにはATPを作る機能とそれに関わるDNAだけが残される。

ミトコンドリアと呼ばれる細胞内小器官である。また、受精時には細胞核を守るため、卵のミトコンドリアDNAだけ残すシステムを作り、多細胞化し、その隅々までミトコンドリアをいきわたらせた。

これが動物細胞で、ミトコンドリアをつくり、真核生物となったバクテリアの中で、光合成を行うシアノバクテリアを取込み葉緑体に変えていったのが植物である。