銀河では絶えず超新星爆発が起こり、チリやガスとなって銀河に漂っています。次々と起こる超新星爆発の途方もなく激しい衝撃波により星間物質の濃い部分ができ、今から約46億年前、星間ガスや塵が集められて星間分子雲が形成されました。
星間分子雲は凝縮を繰返して密度の高い塊となりました。この塊は重力の作用で収縮し温度も上昇していき、塊のあちこちに小さいガスの塊(原始恒星の卵)が誕生しました。 やがて原始太陽の重力で、太陽系星雲は原始太陽を中心とする円盤になって回転し始め、太陽の重力と太陽風により重い物質は内側に集まり、軽い物質は離れたところで密度を増していきます。 原始太陽系星雲が冷却すると、降着した無数の塵が円盤の赤道付近に付着するようになりました。惑星のもととなった微惑星の誕生です。 微惑星は互いの重力で衝突と合体を繰返して大きくなり、その中でひときわ大きく成長した九つの微惑星に衝突は集中し原始惑星へと進化していく。これ等の原始惑星は、原始太陽から受ける重力に支配されて回転しながら外側へ展開していき、太陽系が誕生しました。 地球は大きくなりその重力を増すとともにますます微惑星をひきつけ成長していきます。落下する微惑星はその衝突エネギーにより一瞬にして溶け地表をマグマで覆っていきます。 重い鉄は下に沈み軽い岩石分は表面に集まります。繰り返し落下する微惑星の衝突によりやがて地表は煮えたぎるマグマオーシャンへと変化しその深さは500キロメートル温度は千数百度にたっしました。その衝突熱により微惑星中に含まれていた水分は一瞬にして蒸発し分厚い大気の層を作っていきます、その厚さは500キロメートルに達しました。 やがて時間の経過とともに衝突が少なくなり徐々に地表は冷えてきます。そして地表が300度になった時、雨が降ってきたのです。この雨は地表の温度を下げさらに次の雨を呼び、まさに底が抜けたように短時間に大量の水が低地を求めて流れ海や湖を作っていきます。 分厚い水蒸気の大気の層に切れ目が現れたな時、青空が姿をあらわし太陽の光が地表を照らしました。そこには生まれたばかりの海があり、穏やかな大気の層が地球を包んでいました。しかし地球内部は膨大な熱が蓄えられたままでまさに火の玉の星なのです。 さらに地球は進化していきます。生命の誕生です。海にはその材料がそろっていたのです(1969年オーストラリアに落下したマーチソン隕石には多量の水とともにタンパク質の材料を含んでいた) では、どうして地球だけが海に包まれた生命に満ちあふれた星なのでしょうか。それが奇跡の星といわれるところです。 惑星自体の存在が奇跡に近いということが最近の観測によってわかってきました。太陽系のような形をとった星が見つからないのです、殆どの恒星は惑星をもたないのです。持ったとしても生命の誕生するような星にはならないのです。 つまり太陽系はこの宇宙では珍しいのです。さらに太陽の大きさ、巨大惑星木星の存在、太陽と地球の距離、地球の大きさ等さまざまの偶然により奇跡の星地球が誕生したのです。 |