観測を行うフライバイ機(母機)(高さ2.3m幅3.2m奥行き1.2m)と、時速37000kmで彗星の核に撃ち込む銅製の円筒形の インパクター(衝突機)(径1m重量360kg)で構成された探査船が2005年1月12日にアメリカ・フロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられた。インパクターが銅でできているのは、衝突後に蒸発しても、彗星の物質との区別を可能にするためです。
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ディープ・インパクト探査計画は、地球に近づく彗星の核に衝突体(インパクター)を衝突させ、表面にできるクレーターや彗星内部の物質を観測するというアメリカ航空宇宙局(NASA)の彗星探査計画です。 しかし、この表面の殻が、いったいどのような物質で、どの程度の固さか、厚さなのかは、よくわかっていません。そこで、今回のディープ・インパクト探査によって、この表面の殻をやぶってみて、その構造や成分を明らかにすると共に、衝突クレーターの形成などの謎を解き明かします。また、将来起こるかも知れない天体衝突の回避方法についての重要な資料を得ることができるかも知れません。6500万年前に起こった恐竜の絶滅はテンペル彗星と同程度の大きさの彗星が地球に衝突した為だといわれています。 観測を行うフライバイ機(母機)(高さ2.3m幅3.2m奥行き1.2m)と、時速37000kmで彗星の核に撃ち込む銅製の円筒形の インパクター(衝突機)(径1m重量360kg)で構成された探査船が2005年1月12日にアメリカ・フロリダ州ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられた。インパクターが銅でできているのは、衝突後に蒸発しても、彗星の物質との区別を可能にするためです。 地球から約1億3000万キロメートル離れたテンペル1彗星に到着した探査機ディープインパクトは7月3日午前2時7分、テンペル1彗星から約88万キロメートルの距離から、フライバイ機に搭載されたインパクターが発射された。
衝突2時間前からインパクターは地球からの指示は受けられません。
インパクターは衝突3秒前まで彗星表面の鮮明な写真を撮り続け、フライバイ機は中心核から500キロメートルまで接近し、約14分間人工物体による史上初の天体ショーを搭載カメラにより撮影された。
NASAの高層研究航空機が高度2万メートルで採集した宇宙からのコズミックダストの中には生命の材料ともいえる有機物がふくまれています。この有機物はどこから来るのでしょう。
ハワイのケック望遠鏡を使い紫外線の波長でもってテンペル1彗星を観測中、衝突前には有機物はまったく検出されませんでした。しかし衝突後の観測ではエタン、メタン、エタノールなどの有機物が大量に検出されました。と言うことは、彗星の内部には大量の有機物が存在することになります。 彗星が撒き散らす有機物が地球生命の発生を早めた可能性が高いといわれています。 |
参考資料 NASA NHK NAOJ
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