ペットブームを斬る

朝暗いうちから犬をつれて公園や河川敷きを散歩する愛犬家をよく見かけます。殆どが小型の犬を連れています。
私も犬は大好きなのですが世話をする自信がないので飼うことができません。

ペットといえば猫もいますが、あまり飼っているという感じがしないのではないか。それは猫は飼い主とは一線をひき自由気ままに生きているからだろう。それゆえ犬と違って本能のおもむくまま外でなわばりを主張でき欲求不満などに陥ることがありません。

猫の喧嘩にも自由さが現れています。以前、我が家の玄関近くで2匹の猫が喧嘩をしていました。離れたとこから唸りあうのです。
いつ取っ組み合いになるのか期待していたのですが、いつまでたっても唸るだけで勝負がつかないのです。
唸る音色はいろいろバリエーションを変えてはいるようですが、ただただうるさいだけです。
観察している途中ではありますがイライラしてきて追い払いましたが、こんどは屋根の上で唸りあっています。
他人の家でなわばり争いをしてもらっては困ります。

犬の場合はそんなチャンスはめったにありません、唯一散歩に連れていってもらう時だけでしょう。
中型以上の犬はそういう機会も少ないのではないか。多くの人は子犬の時は可愛がるが、大きくなれば玄関か庭につなぎっぱなしというのが現状だろう。
欲求不満で通行人に吠え立てたり、鎖を切って人に噛みつくことも犬の責任とは言えないところがある。人には健康で文化的な生活を営む権利が憲法で保障されているのだから、犬にも権利があるはずだ。
毎日1回ぐらいは散歩に連れていってやれ。でなければ飼うな。

犬を着飾るのは最高、マナーは最低

犬を可愛がるのはいいのだが、あまり度が過ぎると犬にとってありがた迷惑になる時もある。
犬にカラフルな服を着せて得意そうに見せびらかすのは勝手ですが、犬には何の役にもなりません。邪魔であり体調を崩すだけでしょう。

犬を清潔にするため洗ってやることも必要ではありますが、あまり頻繁に洗ったり毛を切ったり剃ったりすることは犬のためにはならないでしょう。

動物は自ら体調を維持し健康を管理する機能を有しており、飼い主が必要以上に関与すればその機能を無くすることになる。犬の為にしているのでは無く飼い主の為で、犬も「かな わん」と言っているような気がする。

犬の散歩には7っ道具を持参します。犬のウンコを始末するビニール袋やスコップ、ティシュなどです。
犬は散歩中いろんな所でマーキングしたり、ウンコをしますが愛犬家とすれば犬のウンコを始末するのも楽しいことでしょう。
ところがこれらを持たずに散歩する人も多く困ったものです。こういう人に限って所かまわずウンコさせ、知らぬ顔の半兵衛を決め込んでいます。

この看板が目に入らぬか!

犬と共に飼い主も用をたしているようです

どうひいき目に見ても愛犬家とは言えるものではありません。
最近はこの批判に答えるべくビニール袋は持つがウンコは始末しないという人も増えている。このほうが一応気にはしているのだが、偽装工作をしているぶん悪質ともいえる。

犬も飼い主の機嫌ばかり取らず、いやならいやとはっきり言 わんかい。
猫のように自尊心を持ってほしいものである。

2004/03/01
12/12