天王山大橋完成の後、12月24日開通を目指して連日連夜の突貫工事が続いていた大山崎ICですが、22日の帰宅中に紅白のテントが見えました。早くも、開通記念セレモニーの準備が始まったのでしょう。当然、当日には花火が打ち上げられ盛大にとり行われると思っていました。
 

 

23日の祭日、準備の状況を見てみようと、デジカメを首にぶら下げ15時頃インターに出向く。
いつもの歩道橋に着くと、早くもクス玉が割られたところでした。
「今日か」とつぶやきながら、デジカメを取りだしシャッターを切る。花火なし,ファンファーレなし、なんじゃこれは、ひとつも華やかさがない。
ところが暫くすると、クス玉が元に戻され再度テープカットの準備がなされる。
もう一度やりそうだ
どうもおかしい。大山崎体育館の専用通路を通ってインター内に入る。

司会者がテープカットとクス玉を引く人の名前を読み上げている。
報道陣はどこじゃ。回りを見渡すと、一人だけ居た。プロだ、すごいカメラを持っている。
ロープの張られた前が報道陣の場所。プロがその真中に陣取る。おそらく地元の京都新聞関係の人だろう。朝日はどうした、毎日は何しとる。どうもおかしい

 

 

「報道陣の方よろしくお願いします」と司会者がアナウンスする
私も最前列に移動しデジカメを首にぶらさげたまま構える。三脚ケースを抱えたまま。
どうもプロのカメラマンの横で1390円の三脚を立てるのは気が引ける。

「ハイ、みなさん報道陣に向かって笑顔をお願いします」と司会者
報道陣と言ってもプロと私の二人だけ
「カシャ」プロがシャッターを切る、「カチャ」続いて私もシャツターを切る。
「カシャ」 「カチャ」 、 「カシャ」 「カチャ」
皆さんプロの方を見ているのだろうな、

「演奏は西乙訓高校吹奏楽部の皆さんです」と司会者はアナウンスするが、西乙訓高校のテントには誰もいない。西乙吹奏楽部はいづこへ

「ハイ、テープカット」
クス玉が割られる。当然ファンファーレはなし、花火はどうした。何の感激も無い。
それどころか、テープカットやクス玉を引く人の服装を見ると、ジーパンにジャンパー、工事服、バックを背負っている人もいる。何だこの人達は。開通を祝う気があるのか。
乙訓地区の誰もが待ち望んだインターチェンジの開通式典を何と心得おるか。

どうもおかしい。なんでだろ〜なんでだろ〜、踊っている場合ではない
またまた、クス玉を元に戻している。帰る人もいない。あたりには夕闇がせまっている。いったい何回やるのだろうか。こんな貧弱な式は1度で十分と思いながら帰路につく。

翌24日、朝日新聞朝刊を見るが開通式の記事はなし。前々から京都新聞に変更するよう何度も言っているのに、ガンとして朝日を購読する口うるさい妻にはあきれる。殆ど新聞などテレビ番組欄しか見ないくせに。週間テレビガイドでも買えば良いのに。


15時には大山崎インターが開通する
クリスマスに開通とは夢のある話だ。

この大山崎IC,JCTは名神高速と京滋バイパスの合流する所で、狭い場所で立体交叉しており、最初に利用するには注意して標識を見る必要がありそうです。

会社からの帰宅途上、新しくできたインター前の信号待ちでインター内を見渡すと、利用客は少ない。まだ十分には知れ渡っていないようだ。

 

 

前日に撮影したデジカメ写真をパソコンに取り込む。2度目のテープカットと3度目のテ―プカットの写真を見比べてみると、同じ人が同じ場所に立っている。これではっきりとわかった。
あれは開通式の予行演習をしていたのだ。
どうりで花火もファンファーレもなかったはずだ。
おそらく今日の15時開通前に多数の報道陣がつめかける中、花火が打ち上げられ盛大に且つ厳かにとり行われたと思われます。
しかし、小学校の運動会でも予行演習は1回だ、大人が何回も何回もやらなければ手順が掴めないのはいかがなものか。

25日の朝日新聞朝刊を見たが、式典の記事が見当たらない。なめるように念入りに捜すと、隅っこに小さく数行載せてあった。写真もない。まわりにはどうでもいいようなつまらない記事が大きく載せてある。朝日は何をしている。地元の事はどうでもよいのか。式典には行きもしていないのだろう。こんな記事は聞けば書けること。他社も同じであろう。
やはり式典の報道陣は京都新聞社など地元関係だけだったのだろう。

大山崎JCT開通前にその高速道上を歩いてみるという企画があった。デジカメおじさんとしては絶好のシャッターチャンスであつたが、京都新聞を購読していれば参加できたのに。

私は朝日新聞が嫌いなわけではない、むしろ好きな新聞である。とにかく見やすいし有益な記事が多い。又、全国紙である以上全国津々浦々に目を向けなければならないのはわかるのだが、京都版であるならやはり地元の記事を多めに記載してほしいものである。

どの新聞でも書いてあることは、ほぼ同じであろう。ならば、地元の事を多く載せている新聞のほうが得と思うが、妻にはその事が理解できないらしい。

 

平成15年12月25日クリスマス

 

追記

義妹宅(姉と違って口うるさくはありません おしとやかです)が京都新聞を購読していると聞き25日前後の朝夕刊を頂いた。なめるように見る必要もなく24日の夕刊に記載されていた。
報道とは正確さとスピードが大切であり、その日の夕刊に素早く掲載された京都新聞には敬服する。記事の内容もIC開通の意義や問題点など詳しく書かれていた。同時にテープカットの写真も挿入されており、国土交通省など国、府、市などの関係者が写っていた。
当然ですが全員スーツで、ジーパンにリュックを背負っている人はいませんでした。