ある日曜日の朝、別にあてもなく自転車でブラブラ走っていました。
今、駅前の道路拡張工事が行われていて、仮設歩道などを通らなければならず結構不便なものです。ガードマンが誘導しているようですが、むしろ彼らは工事車両などを優先して誘導する為の役目を担っているようにも思えます。

クレーン車が大きなコンクリートの箱を吊り上げています。ショベルで掘った深い穴にうめるのであろう。デジカメおじさんとしては黙って見ているわけにはいかない。
さっそくカメラを取り出しシャッターチャンスをうかがう(携帯電話はいつも机の上にほったらかしで意味をなさないのにデジカメだけはどんな時でも保持している)

 
そのとき現場監督らしい男が近づいてきてなにやら言っている。
無視して反対側に移動して写真を撮ろうとしていると、また近づいてなにやら言いたそうな顔つき。
またまた無視して反対側の元の場所まで移動する。現場監督も負けずに人の尻を追いかけてくる。
なんだこのおっさん、工事中は何もすることが無くボケーとしていたのに今やまるで水を得た魚のごとく張り切っている。現場監督の仕事中でいちばん充実したひと時なのだろう。

「何のために写真をとるんですか?」「何に使うのですか?」とのたまう。
どうしてそんなことを聞くのだろうか。写真を撮られて具合の悪い工事なのか。この工事は多額の市予算を使用しているのだから市民税を払っている私はいわばこの工事のオーナーとも言える。オーナーが工事の様子に関心を持つのは当たり前の話である。
又、正当な工事をしているのなら見られようが撮られようが問題はない。気にするのは、もしろ正当でない工事をしているのではないかといらぬ勘繰りをされるだけだろう。
うっとおしいので現場監督の顔をアップで撮っただけで早々に退散した。

 
自分の車をワックスでピカピカに磨くなら、会社の重機類もピカピカにしておこう、そうすれば見た目にもきれいで工事自体が華やかになり、通行人も不便さを我慢できるのではないか。

上の画像は長岡天神近くの高層住宅建設現場で見かけたアースドリルですが何とも味のあるマシンではないか。しばらく見とれてしまいました。
休日のため工事は行われていませんでしたが、おそらく工事中は作業員も通行人も気分が良かったのでは。
数ヶ月後、病院増設の基礎工事にも活躍しており、今度は同じデザインのパワーショベルも一緒でした。

よく手入れされマシンは気持ちよく作業でき、さぞ工事もはかどることだろう。会社の工事に対する姿勢が感じられます。

これからの建設工事は正確な作業と共に見て楽しめることも重要な要素になり、業者も積極的に工事の進展状況を一般に見てもらうようにすべきであろう。
このマシンはそれらを一部先取りしたものと思われ、この企業に敬意を払うものであります。

 

 

 

 

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