毎日新聞 平成20年1月3日(木)の記事
         

映画:「0からの風」6日に上映 交通事故の厳罰化求め闘う母親描く

被害者を生まない社会へ
 わずか19歳で飲酒運転の車に命を奪われた一人息子のため、交通事故の厳罰化を求めて闘った母親の姿を描いた映画「0からの風」が6日、大津市本丸町の市生涯学習センターで上映される。県内での上映は2回目。

 映画のモデルは神奈川県の造形作家、鈴木共子さん(58)。長男零さんを亡くした悲しみと、無免許のうえ泥酔状態で車を運転した加害者に懲役5年までしか科さない法制度への憤りから、厳罰化を求め署名活動を展開。最高懲役20年の「危険運転致死傷罪」新設までの軌跡を描いた。

 昨年10月の近江八幡市での上映会には約400人が来場。「20歳の息子がいる。突然理不尽に根こそぎ奪われる悲しみを苦しいほど感じた」「普段の自分の運転を反省した」などの感想が寄せられた。

 ▽午前10時半▽午後1時半▽午後4時半−−の3回上映。1000円。最終回以外は字幕付きで、2回目のみ託児あり(予約制)。
問い合わせは実行委の田中さん(0748・58・0373)。 【近藤希実】



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