中日新聞 平成19年9月26日(水)の記事
         

悪質運転厳罰化へ活動 母親描く
映画 「0からの風」 来月20日、近江八幡で上映


 一人息子を交通事故で奪われた母親が罪の厳罰化を訴え続けた実話に基づく映画 「0(ゼロ)からの風」 が10月20日、近江八幡市鷹飼町南の県立男女共同参画センターで上映される。
 塩屋俊監督作品。主人公の母親の息子は、飲酒運転による事故で亡くなった。運転していた男は免許失効中で、無車検の車だった。
 事故を機に、母親は全国の交通事故遺族らとともに、約37万人の署名を集めた。その活動がきっかけとなり、刑法が改正され、最高刑が懲役20年の危険運転致死傷罪が成立した。
   上映実行委員会の田中博司さん(57)=竜王町橋本=は 「命の尊さを再確認する機会にしてもらえれば」 と願う。
 11月にはセンターで、 「生命のメッセージ展in滋賀2007」 が開かれ、事件や事故で犠牲になった人の生きた証が紹介される。上映はプレイベントと位置付け、収益はメッセージ展の運営資金に充てる。
 当日は午前10時、午後2時、同5時の3回上映。入場料は千円。問い合わせは、田中さん=電0748(58)0373=へ。
                                   (松瀬晴行)



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