中日新聞 平成19年11月17日(土)の記事
         

生きる感動を皆に伝えよう
長男事故被害 造形作家が訴え

 メッセージ展の代表を務める造形作家の鈴木共子さん(58)=神奈川県座間市=が会場で、「今、生きているという感動をみんなに伝えて」と訴えた。
 2000年4月、鈴木さんの長男=当時(19)=は、泥酔の男が運転する車にはねられて亡くなった。男は免許失効中で、車は無車検だった。
 事故を機に、交通事故遺族らと37万人を超える署名を集めた。刑法の改正につながり、最高刑が懲役20年の危険運転致死傷罪が成立。この実話に基づき、映画「0(ゼロ)からの風」も制作された。
 会場に展示された犠牲者128体のパネルは、鈴木さんのアトリエで遺族らが作製した。
 鈴木さんは「ここにいるメッセンジャー(パネル)は、生きたいのに理不尽にも命を奪われた人たち。会場で出会い、何かを感じ取って」と来場を呼び掛けた。   (松瀬晴行)



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