「激闘!ソロモン海戦史」
「ソロモン・キャンペーン」プレイリポート
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日本軍 |
米軍 |
砲撃基本命中率 |
25% |
25% |
魚雷基本命中率 |
8% |
6% |
消火能力 |
20% |
30% |
応急修理能力 |
20% |
30% |
視界 |
8.000m |
6.000m
12.000m(レーダー有) |
上記の数字は初期設定のまま変更せず。
これはキャンペーン全期間を通して固定の数値となります。
砲雷撃ではほぼ互角、消化・応急修理能力に関してはそれ程重要なファクターではないので無視できるとして、問題は最下段の「視界」。これはランダム値に左右されず、必然となります。
よって、例えば史実のサボ島沖海戦のように日本軍の夜戦見張員が距離10.000mで敵艦隊を発見する事は起こりえませんし、また、米軍のレーダーが不調や誤認等の原因によって距離12.000m以内の日本艦隊を発見できないといったケースも起こりえません。
連合軍艦隊は大半の場合、レーダー搭載艦が戦列に加わっていますので、何はともあれ「戦術面においても日本軍は基本的に不利」なのです。キャンペーンモードをプレイする上で、これは念頭に入れておくべきではないかと思います。
従って、低中速で恐る恐るガダルカナル島へ近づいていては、アウトレンジで一方的に叩かれるのが必定となりますので、「サボ島の島影を利用する」「駆逐艦隊を先行させて全滅覚悟で照射させる」等の対策を取った上で、全速で突っ込んで敵艦隊との距離を詰めるのが基本戦術となります。
・・・あ、でも、「大和」と「武蔵」は別格です。
有難い事に要請さえすれば無条件で使用可能な大和型2隻は本キャンペーンにおいては無敵の存在で、沈む事は元より、主要防御区画を破壊される事さえまず起こりえません。
「大和」「武蔵」が使用可能なステージであれば、使い捨ての駆逐艦隊を並行させて突っ込ませるのが極めて有効な戦術となるのです。
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ガダルカナル島周辺のマップはこんな感じ。
日本軍侵入地点は常に北西からで、中央に位置するサボ島がアクセントになっています。白い長方形で囲まれたエリアが補給物資投下地点で、ここに物資を投下すると日本軍陸上戦力が増加します。
また、ヘンダーソン基地へ艦砲射撃を加えると連合軍陸上戦力が低下します。
当然、連合軍艦隊は阻止を試みてくる訳で、通常はサボ島の南部海域で会敵するケースが多いです。
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連合軍のガダルカナル島上陸からシナリオが開始されます。 史実では、この急報を受けたラバウルの第8艦隊は、寄せ集めの稼働8隻(巡洋艦7隻・駆逐艦1隻)をもって出撃。
時あたかも昭和17年8月8日、偶然にしては出来過ぎのように「8」が重なるタイミングで行われた海戦でしたが、終わってみれば敵重巡4隻撃沈・同1隻大破、我が方の損害は重巡1隻小破のみ、というパーフェクトゲームを達成したのでありました。
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第1ステージの海戦結果。 この時点では連合軍艦隊はレーダーを装備していないので、日本軍は視界差を生かしてアウトレンジできます。
史実の第1次ソロモン海戦と同じく、こんな感じで一方的な勝利を収めるのも難しい事ではありません。
・・・・残念ながら、海戦に勝利してもその後泊池へ突入して輸送船団を撃滅することはできないんですけどね。
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第2ステージ。 連合軍にレーダー搭載艦が登場するこのステージから一気に立場が逆転。
特に、15センチ3連装主砲を5基備えるブルックリン型巡洋艦「ヘレナ」。
この艦の存在は非常に脅威で、まともに斉射を喰らえば重巡クラスでも上部構造物が一瞬にしてスクラップと化し、下手をするとボカ沈の危険性もあります。
敵艦隊の撃滅と物資揚陸自体は成功したものの、共に巡洋艦4隻を喪失する痛み分けとなりました。
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第3ステージ。 要請すればこのステージから「大和」が増援として到着します。
連合軍にも「ワシントン」「ノースカロライナ」「サウスダコタ」の3隻の戦艦が登場。
とはいえ、「大和」といえども艦体全てがメタルスライムのように硬い訳ではありません。
当時の軍艦の主流はあくまでも「集中防御」であり、ヴァイタルパート=主要防御区画以外は案外脆いものなのです。
なので、敵戦艦・巡洋艦とまともに撃ち合うとこんな感じでヴァイタルパート以外はボロボロに・・・。
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でも、何だかんだ言って大和型は強い。普通にやっていればまず沈まないし、ヴァイタルパートは貫通しませんからね。 一度出撃して損傷すると修理に時間を要するのが難点ですが、殆ど「大和」1隻の活躍により海戦自体は勝利に終わり、補給物資揚陸とヘンダーソン基地砲撃に成功。
駆逐艦狩り&探照灯照射役として先行した巡洋艦部隊が5隻撃沈されたのは痛手ではありますが。
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第6ステージ。
なんと、米低速戦艦3隻が戦場に姿を現しました。いくら旧式とは言え、こちらも旧式の「比叡」「霧島」では正面から戦うのは無謀と見て、サボ島に隠れての駆逐艦狩りに専念することに。
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第8ステージで、「武蔵」が出撃。
相変わらず鬼のように強く、敵戦艦4隻を始めとする連合軍艦隊は海底送りとなりました。しかし、4連装魚雷発射管10基(40門)を搭載した究極の艦種ともいえる重雷装艦「大井」「北上」。
史実では果たせなかった活躍を何とかここで、と夢想したものの、例えSLGであってもやはり現実は厳しく、射点に着く前に両艦とも砲撃を受けて魚雷発射管誘爆→轟沈という運命を辿ったのでありました・・・。
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第10ステージ。
史実では大西洋にいた艦も含め、米戦艦が寄ってたかってこの海域に集結している感があります。結果、米戦艦4隻に阻まれ、戦艦「扶桑」が撃沈され、ガ島への物資輸送も失敗。
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第11ステージ。
いい加減、ガ島への物資輸送+飛行場砲撃を行わないと、陸上戦力比は隔絶するばかり。
そこで、「陸奥」「長門」「比叡」「霧島」の4隻以下、稼働主力全艦を持って決戦を挑みます(消耗も激しい重巡はゼロ・・・)。前のターンで戦艦「マサチューセッツ」を損傷させ、さらに潜水艦が「ニューメキシコ」を撃破したことにより、連合軍の稼働戦艦は「アラバマ」「インディアナ」の2隻のみ。
結果、この4対2の物量差が勝敗を分け、敵艦隊全滅+揚陸・飛行場砲撃共に成功しました。
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第12ステージ。
再び「大和」「武蔵」の出撃が可能に。
加えて「陸奥」「金剛」「榛名」「山城」の戦艦6隻+巡洋艦4隻の戦力が投入可能となれば、勝利は約束されたようなものです。駆逐艦は全て補給物資搭載の輸送用とし、敵艦隊撃滅後はヘンダーソン基地を叩けるだけ叩き、可能な限りの補給物資を揚陸します。
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第13ステージ。
アイオワ型戦艦の「アイオワ」と「ニュージャージー」、とうとうこんな物まで出てきました。こちらの主力は「長門」と「陸奥」。
しかも、今回流石に戦艦は出てこないだろうと踏んで砲弾の半数は三式弾、さらに巡洋艦・駆逐艦は魚雷を積まずに全部補給物資を搭載。
これが仇となって、数的には圧倒的に優位だったにも関わらず、徹甲弾切れ&魚雷無しでは敵戦艦の主要防御区画を貫通できず。
ガ島への物資輸送は半数以上の揚陸に成功したものの、「長門」「陸奥」、さらには多数の駆逐艦を撃沈されるという結果になってしまいました。
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 (C)GENERAL SUPPORT
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第15ステージ。
戦列復帰した「大和」「武蔵」以下、稼働主力全艦をもって出撃・・・と、開始早々に突如画面が切り替わって「日本軍勝利」。
どうやらこれはキャンペーン終了条件の一つである「どちらかが部隊を編成できなくなった時」を満たした模様。
沈めても沈めても雲霞のように登場する連合軍艦艇の前に数的に圧倒されっぱなしという感じでしたが、こうして見ると地道に行った駆逐艦狩りなども無駄ではなかったのですね。
自分としては、いざこれから、という時に唐突に終了した感が否めず、正攻法での「ガ島占領」を果たしたかったところではありますが、まあ何はともあれこれにてキャンペーンモード終了。 |
後記・感想
「戦艦の頭数で勝敗が決まる」――自分は、これがキャンペーンモードの本質なのではないかと考える次第です。
戦場における存在感の位置付けで言うと、
駆逐艦<<巡洋艦<<<<<戦艦
位でしょうか。とにかく主要防御区画の装甲値が重巡以下とは違いすぎるのです。
具体的な数字を挙げて説明しますと、
条約型重巡の主砲である20p砲の破壊力は至近距離(4.000m以下)の最大値で「9」。
これに対して、日本海軍の戦艦の中で最も装甲が薄かった金剛型の装甲値でも、艦橋が「10」、主砲が「11」(下部ブロックは「8」)。
ノースカロライナ型やサウスダコタ型は「16」「18」(下部ブロックは「14」)となります。
被害判定に際し、「破壊力-装甲値」が-5を超えると100%「被害なし」となるため、「サウスダコタ」や「ワシントン」に日本軍の重巡以下が至近距離から寄ってたかって砲撃を浴びせても全て跳ね返されるだけという悲しい結果となるのですね(要は、成功難易度の高い雷撃以外では戦闘力を奪えないのです)。
「1に戦艦、2に戦艦、3・4がなくて5に巡・駆」――こんな感じで巡洋艦や駆逐艦はあくまでも戦艦の為の露払いや囮と割り切って、戦艦を活用し(かつ極力沈没は回避して)、勝利を目指すべしというのが管理人の考えるキャンペーンモード攻略法です。
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