最近のこと(1997/2)

今日は家内と和歌山市内へ出かけ、ハコガメを購入するに至りました。
「えっ?リクガメ専科のホームページだと思ったのにインチキ!!」
という皆さんの声が聞こえてきそうです(^-^;)。ごめんなさい。

最近、僕の身の周り(と言ってもパソコン通信上での身の周り)には
ヌマガメを飼育しているヒトが相当数おりまして、過去にミドリガメ
(ミシシッピーアカミミガメ)と銭亀(クサガメ)の飼育経験がある
僕は、そんなにヌマガメって魅力あったかなぁ・・・なんて思いつつ
書籍「世界のカメ」のヌマガメの欄をパラパラとめくっていきました。
(ナント!僕はこれまで、リクガメ飼育の勉強の為に購入したこれら
の専門書の「リクガメ以外の部分」については、ほとんど目を通して
いなかったとんでもないヤツだったのです!!)

これまで僕のイメージしていた「ヌマガメ」とは・・・

・水:陸=5:5ぐらいの飼育環境で飼育。
・床材は大磯砂などの砂利で常にメンテナンスが必要。
・換水などの日常の世話が大変でそれを怠るとスグ非衛生的になる。
・雑食性の種が多く排泄物の臭いがキツイ。
・甲羅が平べったい。

といったようなもので、実に貧弱な知識しか持ち合わせていませんで
した。そんな僕がふと、とあるヌマガメ(ハコガメ属)に「ビビッ!」
と目が止まったのです。

・水場は必要だけど泳がない、泳げない。
・糞尿は水中にするので床材は赤玉土などの土。
・飼育難易度は比較的容易。
・顔つき目つきがリクガメみたい。
・甲羅がモッコリ!!

ほとんど最後の「甲羅がモッコリ!!」に魅了されたんですが(^-^;)。
いたんですねぇ、ヌマガメにもこんな「個性のキツイ」キャラクター
が。その名は「ミツユビハコガメ」!!他にも「ニシキハコガメ」や
「トウブハコガメ」などの、いわゆる「アメリカハコガメ」たちです。
彼らのあの「ふてぶてしい顔」を見るだけで笑いがこみ上げてきてし
まいました(^-^;)。でも・・・

・・・そうなんです。ハイ、そのとおりです。賢明な皆さんならもう
既に「オイオイ」と思ってらっしゃる事と思います。最近サイテスI
に指定されちゃっていたんですねぇ・・・。僕の見た「世界のカメ」
発刊の時点では勿論のこと、一昨年前なら数千円で入手出来たという
ことも知りました。とても残念で残念でなりませんでした。こんなに
「イイ」キャラクターのカメがもう手に入れられないなんて・・・・。
それよりも何よりも、決して飼育難易度の高い部類とは言えない彼ら
を、なぜサイテスIに指定されるまで減少させてしまったのか、これ
に憤りを感じずにはいられませんでした。

フライングして先に専門書「飼い方マニュアル−ハコガメ−」まで買
って勉強したのに・・・この心の中でくすぶっている炎はどうするん
だ?!不完全燃焼(^-^;)のまま過ごすのか?・・・そのままで・・・
そのままで・・・いるワケがありません、この僕が(^-^;)!!

で、今回の「家内と共に和歌山市内ハコガメの旅」へと、相成った訳
です。実は数カ月前に東京のとある熱帯魚ショップで「ミツユビハコ
ガメ」の幼体が低価格で販売されていたというニュースが耳に入って
きていたこともあり、「ひょっとしたら専門店じゃない、ごく普通の
ペットショップではサイテス指定のことも知らずに販売してるかも」
という淡い期待がなきにしもあらずだったのです(^-^;)。で、たとえ
ソレが無かったとしても一旦興味を持ってしまったものはしょうがあ
りませんから(^-^;)、アジアハコガメでもイイのがあれば購入しよう
と考えていました。出来れば半陸棲の。

で、結局見つかったのは甲長4cmという超ベビーのセマルハコガメ
と甲長8cmぐらいのキボシイシガメでした。キボシイシガメはその
名前から想像していた以上に地味で(^-^;)、「かわいい!!」という
感情が芽生えませんでした。で、セマルなんですが・・・小さすぎる。
いくらなんでも小さすぎる。ついこの間5cm足らずのヘルマン幼体
を購入してドキドキの毎日を送っているというのに、この上、こんな
危なっかしい幼体を購入しても良いモノだろうか?ハコガメ飼育経験
の無い僕が・・・。悩みに悩んだ末・・・買っちゃいました(^-^;)。
購入に踏み切った理由は2つ。

・ショップでセマルハコガメの適正飼育環境で飼育されていなかった。
 陸:水が2:8ぐらいの割合で、しかも水中にはワニガメベビーが
 泳いでいて、水中に入ったセマルの足を数度にわたって噛みつこう
 としていた!!
・弱々しげな幼体でありながらその容姿はとても綺麗で、水槽の外か
 ら手を振ると、手の動きに合わせて顔を上下左右に動かした(これ
 で結構「健康」だと感じました)。

帰途、ホームセンターに立ち寄り、爬虫・両生類専用水槽「アミーゴ」
や赤玉土、水場のタッパやエサ皿、ヒーティング・ストーンやクロマ
ルクス電球、温湿度計にシェルター、そして勿論トゥルーライトなど
を購入し、約1時間で完成させました。専門書籍に書かれていたとお
り「環境の変化には敏感で、順応するまでに時間がかかる」といった
様子で、通り道に置いたエサ(セラ・ラフィーPを3分割したモノ)
には見向きもせず、ただひたすらケージ内を歩き回るのみ。たしかに
ショップで飼育されていた環境と現在の環境では、火星と金星ぐらい
違っています(^-^;)から当然と言えば当然ですよね。

結局その後、セラ・ラフィーPを数粒食べてそのままホットスポット
で眠りに入りました。「うん、この分じゃ大丈夫だな」と思った僕が
甘かった・・・

ほんっとにハコガメって偏食ですね!!勿論個体差もあるでしょうが
こと、ウチの「チャン」(テニスプレーヤーのマイケル・チャンから
とりました)に限って言えばとんでもない贅沢モノです。翌日与えた
セラ・ラフィーPやレプトミン、ガマルスには全く目もくれないので
専門書に書かれていた「鶏ささみ肉」「鶏砂肝」「鶏キモ」などなど
細かく刻んで与えたところ、砂肝だけを5かけら食べて後は「プイッ」

でした(^-^;)。翌日も同様のメニューで挑んだところ、今度は何1つ
口を付けずに「プイッ」。おかげで、その日の晩御飯(僕たちの)は
「鶏ささみ肉のソテー」と「鶏キモと野菜の炒めもの」と「砂肝の焼
き鳥」になりました(^-^;)。セマルハコガメを飼育されている先輩に
教わった「バナナ」にも全くの好感触を得られなかった僕は、ついに
最終兵器「活ミミズ」へと手を染める決意をしました(^-^;)。

地元の釣り具屋さんへ行くと「シーズン・オフなんでミミズは仕入れ
ていない」と言われ「最小何ロットからなら仕入れてくれますか?」
と食い下がり「6パック(約150匹)」の活ミミズを特注してしま
い、数日後には立派なミミズのオーナーになりました(^-^;)。空きの
60cm水槽に腐葉土を敷き詰め、パックに入れられたミミズたちを
ドバァッと放ったときの光景たるや、いやぁ「凄まじい」の一言です。

早速チャンの目の前にミミズを1匹ポトリと落としてみると、なんと
突然チャンは爬虫類的な動きを始め、トカゲかなにかのように素早い
動きでミミズに一撃!
ムチのようにピッチンピッチン動き回るミミズ、
前脚で抑えて「ブチッ」と引きちぎるチャン、さらにその半分に噛み
ちぎってパクリと飲み込むチャン
・・・そして「プイッ」(^-^;)コラ

そうです。チャンは今までになく生き生きとエサにありついてくれた
ところまでは良かったのですが、結局ミミズを1/4しか食べたこと
にしかならず、残されたミミズの断片はそのまま干物と化していくの
です。むごい・・・チャン、せめて1匹ぐらい全部食えよ!!と心の
中で叫んだ僕でしたが、ま、これぐらい積極的に食ってくれるんだっ
たら粉末状にしたセラ・ラフィーPとかレプトミンをミミズにふりか
けて与えていけばいいか、とまだまだ楽天的に考えている僕でした。
ちなみに養殖中のミミズですが、先日、腐葉土をかきまわしていると
5mmぐらいの子ミミズがたくさん生まれていました。やったぁ!!
・・・って、チャン1匹の為にどこまでミミズを増やすつもりなんだ。

尚、リクガメに関しては惜しみなく協力をしてくれる家内も、チャン
に関しては一切タッチしてくれません。やっぱりミミズがマズかった
ようです(^-^;)。僕だって「全然OK!!」ってわけじゃないんだけ
どなぁ・・・。

リクガメ飼育の知識・経験が全く役に立たない新しい分野のカメ飼育
にしばらくかかりっきりになりそうです(^-^)。


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