用意するもの


自分の飼いたいカメが決まったら、そのカメが貴方の機動力の範囲内で
事実上入手出来るかどうか、あらかじめ調べておかなければなりませんが、
どんなカメを飼う場合でも「これだけは必要」「あった方がいい」と思われる
アイテムをここに紹介しておきます。あくまでも「ベビーを購入する」こと、
そして屋内で飼育することを前提としておりますので、もし成体を入手
される場合や屋外で飼育する場合には別途、御相談下さい。


これだけは用意しよう

あった方がいいもの

        
カメROOMメニューへ        トップページへ



これだけは用意しよう


ケージ

ケージにはピンからキリまであります。普通(僕の場合もそうでしたが)、熱帯魚等飼育用の60cm水槽からスタートする人が多いですが、相当勉強されている方から見れば決して推奨される方法ではありません。最近では、爬虫類等飼育用の60cm水槽 が販売されていますね。あれは水槽の両側面に通気孔があって、ケージ蓋も付いていて、ナントその蓋には蛍光管のソケットまで付いているので、初めてのリクガメ飼育に非常に向いています。1セット定価13000円で、実売8800円〜1万円ぐらいだったと思います。で、上を見るとキリが無いのですが、 専用木製ケージ なるものも販売されています。ログハウス風で、通気性抜群。前面はアルミサッシになっていて日常の世話も簡単。勿論、天井にあたる部分には蛍光管プラグも付いていて工事は不要。確か10万〜20万円くらいしたと思います。時折、雑誌広告や専門店でも見かけますね。こんな値段じゃ手が出ない・・・という方は往々にして自作するようです。ホームセンターなどで木材・アルミサッシ部材などを調達して、その10万〜20万するケージを見本にして日曜大工するわけです。僕の知っている人でも何人か製作しましたが、大体3万〜5万円で出来るそうです。時間があって腕に自信のある方は挑戦してみるのもイイかも知れません。ただ、このホームページのコンセプトから逸脱しないレベルで紹介するならば、やはり水槽が一番手っ取り早い手になります。ちなみに僕は現在、地中海リクガメ御一行様を、 幅120×高さ30×奥行き45(cm)のアクリル水槽 で飼育しています。高さが低いので通気性の問題もなく、非常にいい買い物をしたと思っています(水槽のみで19800円でした)。あと、最近購入したのが、犬用のペットケージ。基本的には「檻」みたいなものなんですが、下が「受け皿」と「すのこ」になっていて世話がしやすく、レフランプや蛍光管を付けるのも簡単で、通気性は言うまでもなく抜群です。幅95cm×高さ60cm×奥行き50cmで実売19800円でした。このケージには現在、ケヅメリクガメのベビーが入っています。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


温湿度計

温度計と湿度計です。別々に買ってもいいですが、大抵のホームセンターには「 温湿度計 」という、温度計と湿度計が1つになったものが売られています。どうしても見つからなかった場合には『オートバックス』などのアクセサリーコーナーに、 車載用のかっこいい温湿度計 が必ず売られていますので、それでもOKです。最低2つ(別々買いの場合は2組)は購入してください。というのは、リクガメケージをつくる際には必ず「ホットスポット」という、ケージ内でも特に暖かい場所と、そうでない場所をつくる必要があるのですが、それぞれの場所での温度と湿度は常にチェックした方が良いので、ケージが広ければ広いほど温湿度計はたくさん必要になります。ちなみに60p水槽で飼育する場合なら2つでまずOKです。なぜ、そんなに「温度」「湿度」に注意しなければいけないのか?温度の重要性は皆さんも既にお解りだと思いますが、湿度となるとあまりピンとこないのが普通です。しかしこれが普通だとイケナイんです。リクガメは湿度に対して非常に敏感です。そもそも彼らは熱帯や亜熱帯、サバンナや砂漠地帯に棲息しているわけですから、四季のはっきりした温帯湿潤の日本でそのまま飼育することは、彼らにとって酷なことこの上ない。特に日本の梅雨なんかは、アマゾンのジャングル並に高温多湿になりますから、こんな時期に乾燥帯のリクガメを何の対策もせずに飼育することは即ち殺すことに 等しい行為です。例え、緯度が日本と同じ地域で生息するカメであっても、その気候は様々です。小学校の時に習った世界の気候を思い出して、それぞれのカメの生息地帯に最も近い温度と湿度を提供してあげなければなりません。その為にも「温湿度計」は必需品と言えるでしょう。800円ぐらいのものから3000円クラスのものまであります。どれを選択するかは予算とセンスの問題です。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


トゥルーライト

さぁ、いよいよ爬虫類御用達のアイテム登場です。「トゥルーライト」とは実は蛍光灯なんですが、普通の蛍光灯とは、放つ光線の種類と量が異なり、より太陽光に近い光となっています。紫外線なんかは普通の蛍光灯では抑えに抑えられていますが、トゥルーライトからは有効紫外線(UVB)が放射されているので、カメの甲羅の形成や、その他、生体に与える種々の影響に一役かってくれます。元気が無くて、食欲もあまりないリクガメにトゥルーライトを照射することで徐々に状態が良くなっていったというケースがいくつも確認されています。ほとんどの爬虫類専門ショップで販売されています。普通の小動物ショップやホームセンターでもたまに見かけます。蛍光管自体は輸入物で、代理店が日本語マニュアルを添付して卸しています。 形状は、普通の蛍光管を柔らかくして雑巾を搾るみたいに「ぐにぃ」っとねじった様な形です。 1本8000円ぐらいが普通ですが、良心的な店では5000円ぐらいで売ってくれたりします。(原価はいくらなんだぁ?)ケージ購入の際に、蛍光管取り付けソケットが付いているアイテムを購入した場合には何も問題ないんですが「水槽だけ買った」とかの場合には別途、電気屋さんやホームセンターで購入する必要があります。簡単な電気工事が必要だったりして面倒な場合には、熱帯魚用の「システムライト」を購入するのが一番です。付属の蛍光灯とトゥルーライトを交換して設置するだけ。僕も今、全5灯のうち3灯をこのパターンで設置しています。天吊りする必要もないので楽ちんですよ。最近、色んな会社からトゥルーライトに代わるUVB照射蛍光灯が発売され初めていて悩んでしまいますが、後発メーカーの「売り」は有効紫外線(UVB)の増強です。トゥルーライトの5倍もの照射を誇る製品もありますが、その人工的に作られた光線の波長曲線がリクガメにとって本当に好結果をもたらすのかどうかは未だ解ってはいません。実績を重んじるならトゥルーライト。最新の研究に基づく新技術に賭けてみるならレプティサンやイグアナライト。余裕が有れば両方買って試してみるのも いいかも知れません。UVB照射寿命は約1年です。設置時の年月日を書き残しておくと交換時を忘れないで済みます(^-^;)。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


レフ電球

レフ電球は、「ケージ」の所でも説明した「ホットスポット」を作る上で必要になります。リクガメを屋内飼育する際の太陽光の代わりは「トゥルーライト」が果たしてくれますが、トゥルーライトは蛍光灯である為、白熱電球ほどの放熱はしません。つまりケージ内には、太陽熱の代わりになるものも必要となるわけです。自然界に「日向」と「日陰」があるように、ケージ内にもそれに似た環境を再現する必要があります。そこでレフ電球をケージ内の一部に照射することで、カメにとってはそこが「日向」となり、いわゆる甲羅干しのできる場所となるわけです。これがレフ電球の役割の1つと思ってほぼ間違いありません。他にもケージ内の余分な湿気を飛ばすという役目もあり、トゥルーライトと並んで大切なアイテムの1つと言えます。僕の場合はケージの高さが低いのでレフ電球を設置する個所も比較的低い位置になります。つまりカメに対する照射距離が短いので、 30wの豆レフ電球 で十分その役割を果たしてくれます(ケージ内の全てのカメがホットスポットに入れるように2灯設置して範囲を広げてあります)。照射距離が長くなる場合は、必要に応じて60wや100wのレフ電球を用意してください。レフ電球は、ホームセンターでも電気屋さんでも入手できます。尚、専門ショップなどで入手できる「バスキングランプ」という電球は、通常のレフ球よりも保温効果に優れているため、資金に余裕が有ればバスキングランプへのグレードアップをお奨めします。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


パネルヒーター

パネル状のヒーターです。これもホットスポットに設置すると、上からはレフ電球の発する熱、下からはパネルヒーターの発する熱、と、まんべんなくホットになります。飼ってみると本当にすぐに分かりますが、カメたちは暖かいところが大好きで、ケージのどこにホットスポットを設置しても、いつの間にか見つけ出して暖まっています。もちろんカメにはそれぞれ「好適温度」というのがあって、それ以上の温度になると、その場から逃れようとします。大事なのは、その「逃れる場所」が必ず無くてはならないという事です。例えばホシガメなんかの場合だと比較的高温を好みますので、ケージ内を25℃〜28℃に維持し、ホットスポットは32℃〜35℃ぐらいにしてあげると、好きな時にホットスポットで暖を取り、体が好適温度に達したら、エサ場に向かったり散歩をしたりします。結構規則正しい行動パターンを見せてくれるのでとても楽しいですよ。決して、ケージ内のどこへ逃げても30℃を越えている、なんて状態にならないようにして下さい。急速に衰弱したり、脱水症状に陥ったりして非常に危険です。温湿度計でマメにチェックして下さいね。後で述べる「空中 サーモ」を取り付ければ温度が危険域に達するとカットしてくれるので安心です(但し、この方法で飼育しているケージは冷暖房完備の屋内に設置しており、部屋は26℃前後に保っています)。尚、パネル状ヒーターの他にも電熱線の入ったシートタイプのヒーターや、耐熱合成樹脂で岩石っぽく形作られたヒーティングストーンという商品もあります。シートタイプのものは、主にケージ自体の下や床材の下に敷いて使うタイプが多く、メンテナンスが大変ですが、大きさ・形状などのレパートリーが豊富です。ヒーティングロックは、表面が岩石っぽく化粧されているので、ケージ内をネイチャー系でまとめている方にお薦めです。ただ、基本はトカゲ・イグアナ用なのでリクガメのベビーにとっては段差が高すぎます。床材などで段差を無くしてあげましょう。そして一番メジャーなのがパネル状のタイプ。 味も素っ気もない真っ白な板状のヒーター ですが、厚みが2pしかないのでケージへそのまま入れておくだけでベビーでも登ることが出来ます。大きさは13.5×7p〜50×40pまで6種類販売されており、価格は定価で3500円〜12000円です。ケージの大きさ・カメの大きさ・カメの匹数を考慮して選択して下さい。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


あった方がイイもの


エサ皿・水皿

餌の葉野菜や果実、飲み水を入れる容器です。ショップでは良く餌を地面(床材)にそのまま置いて与えていますが、衛生面であまり奨められません。床材がカルシウムを豊富に含む土であったりする場合は別ですが(そんな土、あったら欲しい)、ちゃんとエサ場まで足を運ぶかどうかカメの健康状態をチェックする意味でも原則としてエサ皿は設置した方がいいでしょう。水皿は場合によって異なります。まず乾燥帯に棲息するカメで、水は葉野菜から補給するのでほとんど飲まない種に関しては設置しない方がいいでしょう。ケージ内の湿度を上げてしまうだけで余計にカメに負担をかけてしまいます。熱帯・亜熱帯に棲息するカメなどで水を日常的に飲む種の場合には毎日清潔な水を用意してあげて下さい。セオレガメ系などは適度な湿度と身体がどっぷり浸かれるだけの水場が必要です。自分が飼育するカメに合った水場を設置してあげて下さい。材質は「錆びない・洗いやすい・重い」ものがいいです。カメはベビーといえど相当な力持ちです。特に障害物に対する突進力は驚異に値します。ですから、浅くて重い広口の容器が最適です。ちなみに僕はホームセンターの調理用具コ ーナーで見つけた ステンレス製の四角い皿 をエサ皿にも水皿にも使っています。

※参考のために現在我が家にいるカメの水に対する構えを記しておきます。
 (尚、同じカメでもかなりの個体差がありますので観察が必要です)

ホルスフィールド 週に約1回少しだけ飲む
ギリシャ(グラエカ) 週に1〜2回少しだけ飲む
ホシガメ 2〜3日に1度ちょっとだけ飲む
ヒョウモン 1〜2日に1度グビグビ飲む
ケヅメ 1日1回グビグビたくさん飲む
ヘルマン(幼体) 1日1回クイックイ飲む

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


温浴用容器

カメは温浴が大好きです。大嫌いなカメもいます(笑)。大好きなカメは、ぬるま湯(適温35℃ぐらい)に浸けてあげると、ガサガサせず気持ち良さそうな顔をします。大嫌いなカメは、浸けた途端に必死にその場から逃れようとガサつきます。いずれにしても、温浴させることによってカメの代謝を促進し、排便を促し、食欲をわかせます。普段は水を飲まないカメも温浴させるとホットコーヒーでも味わうかのように飲む場合もあります。この時、市販の爬虫類用ビタミン剤を入れておけば一石二鳥。ビタミン剤はビタミン臭が強いので、エサに振りかけると食べないこともあり、温浴の際のビタミン補給はとても効率がいいのです。(ただ排便してしまったらそれまでなので要注意です。便の溶けたお湯は当然飲ませてはいけませんし、眼病予防の為に浸かるのも避けるべきでしょう)僕の場合は、市販のプランターの穴をふさいで温浴用容器に使っています。容器に関してはカメの身体がすっぽり浸かれるだけのお湯を入れられる深さがあれば、あとはあまりこだわる必要はないでしょう。それよりも温浴の際のお湯の温度(35℃前後)と深さ(首を伸ばせば無理なく水面に顔が出 る)に十分注意をはらって下さい。時間は5分〜15分ぐらい。カメの様子(排便やガサつき度合い)を見て判断して下さい。温浴効果についての詳細は「日常の世話」ページに記していますので御一読ください。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


バスキングランプ

これはもう「あった方がいい」というより「是非用意してください」と言ったほうがいいかもしれません。この電球の効果が我が家で如実に現れたからです。「バスキング」には「日光浴」という意味があります。そう、つまりこの電球の役割は大ざっぱに表現すると太陽そのものなのです。賢明な皆さんなら前の項で述べた「 トゥルーライト 」と「 レフ球 」で太陽の役割は果たせているんじゃないかとお思いのことでしょう。そうなんです。僕も最近までずっとそう思っていました。ところが先日、 あるショップ の個体が今まで見てきたどのショップの個体よりも明らかに元気で餌食いが良く、目が爛々と輝いているのに驚き、その原因を確かめるべく環境の違いを1つ1つチェックしていくと唯一異なっていたのがバスキングランプの有無だったのです。ここでいうバスキングランプとは、いわゆるフルスペクトル電球のことで、通常のレフ電球に比べて赤外線〜遠赤外線の長波長がメインに放射され、カメの身体内部までに至る保温が可能です。紫外線を発するトゥルーライトと併用することで日光の代替品としての効果は絶大になります。メーカーは国産も外国産も色々ありますが、僕が実際に使用して非常に良い結果が得られているのは、 フランス製の「CHROMALUX- クロマルクス」 という電球で、UVAも普通のレフ電球に比べて多く照射します。メーカー名は「LUMIRAM ELECTRIC CORPRATION 」で、実売価格は100wで6000円、60wで5500円でした。ソケットは付属していないので(あたりまえか)別途購入する必要があります。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


保温電球&サーモ

これはもはや「これだけは用意しよう」に限りなく近いアイテムです。特に冬場ともなると必需品と言えますが、室内で飼育することを前提としたホームページなので、空調設備も整った部屋での飼育と考えて、あえて「あった方がいい」アイテムとして扱います。まず、 保温電球 というものは、夜間、ケージ内の明かりという明かりを全て消してしまった状態での保温の役割を司ります。つまり、レフ電球による保温効果が消え、バスキングランプによる保温効果が消え、パネルヒーターのみがカメの暖をとる唯一のアイテムとなってしまった時、腹部からだけではなく、上部からも保温するアイテムとして活用するわけです。基本的にリクガメは、パネルヒーターによる腹部からの暖よりも、身体全体をつつむ暖を好みます。例えば我が家のケヅメリクガメのケージは、パネルヒーターと保温電球を離れた場所に設置しているのですが、昼間はパネルヒーター上でだら〜んとしていることが多いのに対し、深夜から早朝にかけての冷え込みに際しては必ず保温電球の真下で眠っています。やはり、身体の好適温度を保つには、下からくるという一種不自然とも思える暖かさよりも、太陽のように上からジワジワとくる暖かさの方が精神的にも効率的にもイイんでしょうね。尚、保温電球は、スイッチを入れたら最後、際限なく暖め続けますので、空中サーモと組み合わせて温度設定をしなくてはなりません。とは言っても実はつい最近まで僕は空中 サーモ無しで保温電球を使っていました。そうです。温湿度計と「にらめっこ」して、適切な位置を「だいたい」で決定し、試行錯誤の上で設置した絶妙な距離バランスによって理想的な温度を実現していたのです。すごく不安定ながらカメの好適温度を保っていました。お金が無かったというのが最大の理由ですが、皆さんにはこんな事お薦めできません。是非空中サーモと組み合わせて購入して下さい。保温電球は「ヒヨコ電球」という名前で売られている場合が多く、この場合、ホームセンターの電気器具コーナーか、園芸コーナーにあります(別途ソケットが必要)。また、最近入手したんですが、犬猫用の保温アイテムとして、ちゃんと 火傷しないように直接電球には触れられない仕掛けになった保温電球 があって、ソケットからスイッチから全部付いていて、これが結構気に入ってます。価格は、ヒヨコ電球(40w)で1800円ぐらい。犬猫用のタイプは3980円ぐらいだったと思います(内蔵されているヒヨコ電球は60w)。空中サーモは、 保温電球専用のもの が2980円程度で、 それ以外の電気器具にも汎用出来るタイプ は4980円ぐらいから何万円のものまで揃っています。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ


床材

床材とは、ケージの下に敷く物のことです。新聞紙・おがくず・すのこ・人工芝・赤玉土など、色んなレパートリーがあります。人それぞれですから、色々試してみて自分に合った方法を見つけ出せばいいと思います。僕は最初の頃、とにかく「ネイチャーテラリウム」にこだわっていて、いかにリクガメをミニチュア化した自然の中で飼育するかを第1に考え、床材は当然赤玉土。バックスクリーンに岩肌の写真を貼り付け、ケージのあちこちにミニ観葉植物を植え、カブト虫用のミニ切り株や、各種オブジェクトを設置。水飲み場周辺には湿らせた水苔を敷き、エサ場には爬虫類・小動物用に化粧されたネイチャーな石皿を置くという徹底ぶり。この環境で湿度を低く保つのは至難の業でしたが人間努力すればなんとかなりました。非常に良かったです・・・最初は(笑)。その数週間後に問題は発生しました。微生物の発生です。観葉植物の根本とエサ場近辺、そして水苔周辺が発生源です。当然の成り行きでしょう。微生物こそ「ネイチャー」の証。こいつらが有機物を分解してくれるんだと自分に言い聞かせ、妻の進言にも耳を貸さずそのまま放置しました。更に数日後・・・その微 生物たちは羽をもって空を舞い始めました。そうです、ケージ内だけでなく部屋じゅうを縦横無尽に・・・。数日は我慢しましたが(我慢するなぁ!)、さすがに参ってしまって観葉植物は全て撤去。水苔も撤去。エサ場付近は衛生を保つために赤玉土一部撤去・・・と、憧れの「ネイチャーテラリウム」は音を立てて崩れ去ったのです。今では、地中海リクガメ御一行様のケージにのみ赤玉土エリアを設けて、ホルスフィールドの絶好の遊び場所になっています。 ケヅメリクガメのケージは最初「すのこ」だけだったのですが、糞尿の処理が無茶苦茶ヘビーだったので「すのこ」&「新聞紙」の2段構えでいってます。ホシガメケージには、つい最近その存在を知った「チップ」という、まぁ「おがくず」のようなものを使用しています。吸湿性に富み、保温性も高く、また、糞尿処理も簡単なので結構イケルなと思っています。雰囲気は、まるでハムスターの飼育ケージみたいで納得いかないところもあります(^-^;)。最近、試験的に使用している床材として好結果を得られているのは、赤玉土と天然石灰のプレンドです。天然石灰は園芸用品店やホームセンターでも手に入る牡蠣殻を粉砕した粉のことです。いわば天然のカルシウムなので非常に安全で、赤玉土にブレンドすることで土壌をアルカリ化することにもなり、理論的にはリクガメの生息地に近い床材となります。メンテナンスは大変ですが、是非みなさんにも試していただきたい床材です。

トップメニューへ

        
カメROOMメニューへ        トップページへ

QLOOKアクセス解析