ブリヂストン・浜島裕英が書いたF1での苦闘と成功が収められた「世界最速のF1タイヤ」

  [8] タイヤ (Tyres)

(A) タイヤレギュレーションの変更点の概要

 2009年もブリヂストンのワンメイクで行われます。今年使用されるドライタイヤは作動温度とコンパウンドの硬さが異なる4種類が用意されます。各イベントにはこの中から2種類のドライタイヤをブリヂストンが選定し持ち込みます。2種類のタイヤ性能差が拡大するため,天候や戦略に応じたタイヤの使いこなしがさらに重要となります。また,レインタイヤはウェットタイヤとエクストリームウェザータイヤを1種類ずつ用意し,これらのタイヤはすべてのイベントで同じものが使用されます。



 また,昨年同様,予選セッション中でも自由にタイヤを交換することができます。またレース中,レインタイヤを1度も使用しないならば,ドライタイヤを2種類とも使用しなければなりません。タイヤの交換の回数およびタイミングというような作戦面が大きく勝敗に影響するシーズンです。


(B) 使用可能なタイヤおよびそのセット数

 金曜日または土曜日,ドライバーは2つの異なったドライタイヤのコンパウンドを比較することができます。金曜日には各ドライバーに2種類のドライタイヤが2セットずつ供給されます。これらのタイヤは金曜日のフリー走行後に返却しなければなりません。そして,土曜日に各レギュラードライバーにドライタイヤはそれぞれ5セットずつ供給されます。土曜日のフリー走行後に1セットずつ返却し,予選およびレースを4セットずつで戦うことになります。

 また,ドライタイヤ以外,雨天時に走行できるウェットタイヤや荒天候用タイヤ(エクストリームウェザータイヤ)があります。予選時は,これらのタイヤは,レースディレクターによってトラックが濡れていると宣言されたときに限って使用できます。フリー走行〜レースまででウェットタイヤは5セット,エクストリームウェザータイヤは4セットまで使用することができます。ただし,金曜日のフリー走行ではそれぞれ1セットずつしか使用することはできません。


(C) 各イベントのドライタイヤコンパウンド

 4種類のうち,各イベントにどの2種類のタイヤが持ち込まれるかについて,ここにまとめます。
 現在,13戦目までのコンパウンドについて発表があります。
 ベルギーGP,イタリアGPは離れたポジションのタイヤでは危険と判断したため,隣り合う2種類のタイヤの使用を決定。

RdGrand PrixSS (Super Soft)S (Soft)M (Medium)H (Hard)
1Australia
2Malaysia
3China
4Bahrain
5Spain
6Monaco
7Turkey
8Britain
9Germany
10Hungary
11Europe
12Belgium
13Italy
14Singapore
15Japan
16Brazil
17Canada

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