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  [11] エンジン規定の変更

(A) 最高回転数の制限規制

 今年からエンジンが2010年までの間,エンジン開発が大きく制限されます。また,2.4リットルV8エンジンの馬力はおよそ750馬力であると言われていますが,最高回転数を19,000 rpmに制限するレギュレーションとなりました。

 エンジンの排熱がこれまでより少なくて済むことから,シャーシ面においてラジエターの小型化を図り,サイドポンツーンを絞り込むデザインが今年の流行になっています。


(B) 規定変更の目標

 2006年技術規定(テクニカルレギュレーション)は安全性を向上させるために性能を抑えるとともに,中期的な目標として,コストと性能アップの上昇を制限するために作成されました。次の項目での説明が技術規定の主な変更点です。2007年以降もこれは継続されています。


(C) 技術規定の主な変更点

5.1.2  エンジン排気量は2400 cc以下とする。
5.1.4  すべてのエンジンは90度V8形式とし,各シリンダーの断面は円形でなければならない。
5.1.5  エンジンの排気バルブと吸気バルブは各シリンダーごとに2つとする。また,ピストン式ポペット・バルブのみ許される。
      さらに,可動するバルブ本体とエンジン側の接点は円形でなければならない。
5.4.1  シリンダーのボア直径は98 mm以下とする。
5.4.2  シリンダー・スペーシングは106.5 mm(+/- 0.2 mm)とする。
5.4.3  クランクシャフトの中心線は基準面の上方58 mm以下にあってはならない。
5.5.1  エンジンの最低総重量は95 kg以上とする。
5.5.2  エンジンの重心は基準面の上方165 mm以下にあってはならない。
5.6.1  バリアブル・ジオメトリー・インレット・システムは禁止。
5.6.2  バリアブル・ジオメトリー・エキゾースト・システムは禁止。
5.6.3  バリアブル・バルブ・タイミングとバリアブル・バルブ・リフト・システムは禁止。
5.7.1  インジェクターへ供給される燃圧は100 bar以下とする。インジェクターへの燃料供給を直接計測するセンサーを装
      備し,そのデータはFIAのデータロガーに記録されなければならない。また,この規定では特定素材の使用とその合
      成についても定める。
例えば:
・ ピストンはアルミニウムベースの合金から製作しなければならない。
・ クランクシャフトは鉄ベースの合金かつ,シングルピースの素材から製作しなければならない。
・ クランクケースとシリンダーヘッドはアルミニウムベースの合金から製作しなければならない。
・ マグネシウムベースの合金,MMC(メタル マトリックス コンポジット),インターメタリック素材と5%以上の
 ベリリウム,イリジウム,レニウムを含む合金の使用は禁止。

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