(A) タイヤレギュレーションの変更点の概要
2007年はブリヂストンのワンメイクで行われます。また,今年使用されるドライタイヤはすべて構造が同じでコンパウンドが異なる4種類が用意されます。各イベントにはこの中から2種類のドライタイヤをブリヂストンが選定し持ち込みます。また,レインタイヤはウェットタイヤとエクストリームウェザータイヤを1種類ずつ用意し,これらのタイヤはすべてのイベントで同じものが使用されます。
また,昨年同様,予選セッション中でも自由にタイヤを交換することができます。さらに,レース中,レインタイヤを1度も使用しないならば,ドライタイヤを2種類とも使用しなければならなくなりました。昨年同様,タイヤの交換の回数およびタイミングというような作戦面が大きく勝敗に影響するシーズンとなります。
(B) 使用可能なタイヤおよびそのセット数
金曜日または土曜日,ドライバーは2つの異なったドライタイヤのコンパウンドを比較することができます。金曜日には各チームに2種類のドライタイヤが4セットずつ供給されます。これらのタイヤは金曜日のフリー走行後に返却しなければなりません。そして,土曜日に各レギュラードライバーにドライタイヤはそれぞれ5セットずつ供給されます。土曜日のフリー走行後に1セットずつ返却し,予選およびレースを4セットずつで戦うことになります。
また,ドライタイヤ以外,雨天時に走行できるウェットタイヤや荒天候用タイヤ(エクストリームウェザータイヤ)があります。予選時は,これらのタイヤは,レースディレクターによってトラックが濡れていると宣言されたときに限って使用できます。フリー走行〜レースまででウェットタイヤは5セット,エクストリームウェザータイヤは4セットまで使用することができます。ただし,金曜日のフリー走行ではそれぞれ1セットずつしか使用することはできません。
(C) 各イベントのドライタイヤコンパウンド
先ほどの説明したように,今年はドライタイヤは4種類しか製造されません。その4種類のうち,各イベントにどの2種類のタイヤが持ち込まれるかについて,ブリヂストンが情報を開示しているのでまとめておきます。
Rd | Grand Prix | SS (Super Soft) | S (Soft) | M (Medium) | H (Hard) |
1 | Australia | | ○ | ○ | |
2 | Malaysia | | | ○ | ○ |
3 | Bahrain | | | ○ | ○ |
4 | Spain | | | ○ | ○ |
5 | Monaco | ○ | ○ | | |
6 | Canada | ○ | ○ | | |
7 | USA | | ○ | ○ | |
8 | France | | ○ | ○ | |
9 | Britain | | | ○ | ○ |
10 | Europe | | ○ | ○ | |
11 | Hungary | ○ | ○ | | |
12 | Turkey | | | ○ | ○ |
13 | Italy | | ○ | ○ | |
14 | Belgium | | ○ | ○ | |
15 | Japan | | ○ | ○ | |
16 | China | | | ○ | ○ |
17 | Brazil | ○ | ○ | | |
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