(A) GRAND PRIX (グランプリ)
2007年のF1は1国1GPを基本が忠実に守られ,17戦が行われます。昨年より少ないもののヨーロッパラウンドにそれほどスケジュールのゆとりはありません。1戦1戦のことをGRAND PRIX(グランプリ)と呼んでおり,それぞれの単語の頭文字をとって「GP」と2文字で略して用いることが多いです。
(B) Championship (チャンピオンシップ)
F1はここ10年ぐらいの間に細かいルール改正が行われています。また4年前にはチャンピオンシップ・ポイントに大きな変更がありました。2003年からF1では,1GPにつき8位までが入賞となり、ドライバーとコンストラクター(チーム)に対して,次に示すポイントが与えられます。
1位 10 pts 5位 4 pts
2位 8 pts 6位 3 pts
3位 6 pts 7位 2 pts
4位 5 pts 8位 1 pt
このポイントはドライバーとコンストラクターそれぞれに与えられます。1GPごとにこのポイントを積み重ね,1年のシーズンを通しての合計得点でドライバーとコンストラクターの年間チャンピオンを争います。それぞれのことをドライバーズ・チャンピオンシップ(Drivers' Championship),コンストラクターズ・チャンピオンシップ(Constructors' Championship)といいます。
(C) Championshipを獲得するには…
全レース優勝,そしてチームメイトが2位に入れば文句なしにダブルチャンピオンですが,現実的にそれは非常に困難です。そこで,各チームは場合によってはシーズンを見据えた作戦をとることがあります。2007年もエンジンが2レース1基なので,エンジンにやさしいレースを行うことが必要です。(ただし,2007年は金曜日のフリー走行にエンジン使用規制の制限はないので,たくさんの周回を重ねることができます。これは下位チームにとってテストの代わりとなる非常に貴重な時間になります。)
たとえば,その時点で2位を走行しているとき,優勝するために限界までマシンを酷使する必要がある場合,マシンを壊してしまって0 ptsになるリスクを冒すより,2位のポジションをしっかりキープし,確実に8 ptsを獲得する作戦をとるほうがチャンピオンシップを考えたときにいいこともあります。この考え方は特にチャンピオンシップをリードしているときに用いられる作戦です。
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