(A) タイヤレギュレーションの変更点の概要
2006年のレギュレーションでは,レース中のタイヤ交換が復活します。また,予選セッション中でも自由にタイヤを交換することができます。
このような変更によって,2005年よりも軟らかいコンパウンドが使用でき,ドライバーには昨年よりもアグレッシブに車を走らせることができます。タイヤの交換の回数およびタイミングというような作戦面が大きく勝敗に影響するシーズンとなります。
(B) タイヤの選択
金曜日または土曜日,ドライバーは2つの異なったドライタイヤのコンパウンドを比較することができます。そして,土曜日の予選セッションが始まる前までに予選およびレースにどちらのドライタイヤを使うかを決めます。2種類のタイヤを合わせて,各ドライバーに対して7セット割り当てられます。ただし,昨年までと異なり,7セットすべてを1種類のタイヤで使っても問題ありません。
また,ドライタイヤ以外,雨天時に走行できるウェットタイヤや荒天候用タイヤ(エクストリームウェザータイヤ)があります。予選時は,これらのタイヤは,レースディレクターによってトラックが濡れていると宣言されたときに限って使用できます。
(C) タイヤレギュレーション 詳細
以下はより詳しいタイヤレギュレーションです。
競技中にドライバーが使えるタイヤはドライタイヤ7セット,ウェットタイヤ4セット,エクストリームウェザータイヤ3セットまでとし,これを超えるタイヤを使うことはできない。
タイヤサプライヤーは,ドライタイヤは,各イベントごと,各チームごとに2つ異なるスペックのタイヤを用意することができる。また,ウェットタイヤおよびエクストリームウェザータイヤは,各イベントごとに1つのスペックのタイヤを用意することができる。
競技中にドライバーの交代があった場合,新しいドライバーは最初のドライバーに割り当てられたタイヤを使わなければならない。ただし,新しいドライバーが金曜3rdドライバーのとき,金曜日に走行したタイヤセット数はカウントされない。
タイヤ1セットとは,同じスペックのフロントタイヤ2本及びリアタイヤ2本で構成されるものとする。
各ドライバーは,予選セッション開始までに以後の競技で使用するタイヤのスペックを指定しなければならない。
|