(A) ドライバーペナルティ (Driver penalties)
フライングスタートやピットレーンの速度違反やマシンの規定違反、各種旗の無視などレギュレーションに反する行為をすると、ペナルティを受けます。
レース中のドライバーペナルティとして、
・ドライブスルーペナルティ (Drive-through penalty)
(= ピットレーンを制限速度で通過する(このときピットインして、ピット作業を行ってはいけない))
・ストップ&ゴー・ペナルティ (Stop-go penalty / Ten-second time penalty)
(= ピットで10秒間静止(このときピットインして、、ピット作業を行ってはいけない))
・25秒ペナルティ (25-second time penalty)
(= 残り周回が5周以下になってから、ドライブスルーペナルティが課される場合はこのペナルティに切り替えられます)
・失格
などがあります。どのペナルティが適用されるかはスチュワート(競技委員)によって決められます。
レース後にレースペナルティとして、ピットレーンでの危険行為に対して、レース後に審議された後、25秒のペナルティが出されることがあります。
レース中以外では、ピットレーンでのオーバースピードの場合、罰金を払わなければなりません。また、最悪の場合は出場停止やライセンス剥奪にもなる場合もあります。
また、レース中に明らかな危険行為や無理矢理の追い越し,ルール違反などがあった場合、ドライバーからヒヤリングを行い、そのヒヤリング内容とレースの様子をもとに「警告処分」を与えるかどうかが判断されます。年間で「警告処分」が同ドライバーに3度下された場合、そのドライバーは警告処分が3度下された次のレースで10グリッド降格や1レース出場停止などの処分が下ります。
2年前に、順位を操作するなどのチームオーダーも禁止されたので、明らかなチームオーダーがあった場合、処分の対象となると考えられます。
レース中、前車を抜く目的でシケインやコーナーをショートカットした場合は、素直に道を譲らなかった場合に限って、ペナルティの対象となります。
また、ピットストップのページでも書きましたが、ピットアウトしたマシンが走行するライン(位置)を義務付ける白線(ホワイトライン)に乗ったりまたいだりした場合はドライブスルーペナルティとなるので、ドライバーは注意しなければなりません。
(B) エンジンペナルティ (Engine penalty)
2005年度のルールとして、エンジンペナルティルールが加わりました。すべてのドライバーは2GPに対して、エンジンを1基しか使うことが許されていません。エンジンを交換した場合は、交換するたびに、予選でのグリッドが10位ずつ下げられます。このとき、車は破損してもエンジンは使いまわすことができれば、グリッドが下げられることはありません。
また、あるGPで完走できなかった場合は、次のGPでエンジンを交換してもペナルティにはなりません。
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