
FIAによる2008年規則草案
2005.06.19 (Sun)
FIAは6月17日(木)、2008年以降のレギュレーション草案を公表した。この提案の中には、数多くの革新的な要素が含まれている。主な目的は、コスト削減である。コスト削減は、現在非常に大きな問題と目されており、これに早急に取り組んでいかなければ、F1は10年以内に消滅の危機にさらされる可能性もあるとみられている。また、草案の一部がメディアに流出したため、全文を公表することにより、偏った解釈を防ぐためとしている。主な内容は下記のとおり。
- 空力を現行レベルの10%まで削減
- 車幅の増加によるドラッグ軽減の抑制
- スリックタイヤ(=溝なしタイヤ)の復活とメカニカルグリップの増加
- タイヤのワンメイク化
- タイヤウォーマーの禁止
- 希少金属の禁止と標準コンポーネント(標準ブレーキディスク,パッド,キャリパー)の導入
- トラクションントロール等ドライバー補助システムを排除すべく、ECUの標準化
- ギアチェンジのマニュアル化や足踏み式クラッチなどギアボックスの標準化
- テレメトリーの禁止とデータ取得システムの厳密な管理
- テストは1月1日〜12月31日まで、チーム毎30,000 kmに限定(タイヤのワンメイク化によって可能)
- スペアカーの禁止
- シャシーにカスタマー供給の許可
今回の草案は4月に発表された2008年レギュレーションの策定手順に従い、6月29日の世界モータースポーツ評議会で審議され、承認されれば初稿として関係者に配布される。
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