
Last update: 2012/03/11 (Sun)
2011年12月7日および2012年3月9日のWMSCで決定された2012年の主なレギュレーション変更事項(2011年からの変更点)は 以下の通り:
1. Sporting Regalations
クラッシュテスト
マシンは,全てのクラッシュテストに合格しなければ,シーズン前テストに参加することができない。
レース時間
最長レース時間が4時間に制限。(2011年カナダGPのように,規制がなければレースの中断が8時間も続く可能性があるため)
セーフティカールールの見直し
周回遅れのマシンは先頭のマシンを妨害せずクリーンなリスタートを確実にするため,
セイフティカーがピットに戻る前に周回遅れのマシンはセイフティカーを抜かし車列の最後に合流することができる。
レース中断時の順位
レース中断中にピットレーンにいるマシンは,レースが中断したときの順位でグリッド上のマシンに合流することができる。
ドライビング
ドライバーは,時間あるいは燃料の節約のために,シケイン・カットなど正当な理由なしにトラックを離れることはできない。
ドライバーは,順位を守るためにレーシングラインを外した場合,そのラインに戻ることはできない。
2012年FIA競技規約の第20条3項には「順位を守るための方向転換は1回を超えてはならない。順位を守るためにレーシングラインを
外れ,そのラインに戻るドライバーは,少なくとも自身のマシンとコーナーに向かうトラックの端との間に少なくともマシン1台分の余裕を
残さなくてはならない」と規定されている。
シーズン中テストの復活
シーズン中に1回(3日間)のテストが実施される。
スチュワードの裁定
控訴の対象にならないスチュワードの裁定は,規約内の各所ではなく1ヶ所にまとめられる。
タイヤの割り当て
ドライバーに割り当てられるドライタイヤセットすべてをフリー走行初日から使用することができる。
(2011年まではフリー走行初日はプライム2セット,オプション1セットのみの使用に限定されていた)
必要と見なされれば,フリー走行でオプションタイヤの追加1セットがチームに割り当てられる。
金曜の両セッションがウエットと宣言された場合,ドライタイヤ1セットを土曜日に持ち越してもよい。(3月9日追加)
(これにより各チームは土曜日に,2011年より多くの周回を行うことが期待される)
ウエットコンディション下のDRS
レース・ディレクターはウエットコンディション下で視界があまりに不良と感じた場合,可動リアウィング(DRS)の仕様を禁止する
ことができる。(3月9日追加)
(これはマシン同士の速度差が大きい場合の安全に関する懸念に対する変更である)
2. Technical Regulations
吹きつけディフューザの禁止
エギゾーストはディフューザ直前のフロアではなく,さらにコックピット側の高い位置に設置されなければならない。
マシンの両側にある排気口の最終部分は,完全に直線で,断面が内部仕切りのない完全な円形でなければならない。
フロントセクションの高さ
モノコック前端+150 mmより先の部分のノーズの高さは,車体底部の基準面(リファレンスプレーン)から上方最大550 mmまでと
する。モノコック前端の高さは従来通り625 mmまでで変更なし。
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