
Last update: 2010/12/04 (Sat)
2010年6月23日のWMSCで決定された2011年の主なレギュレーション変更事項(2010年からの変更点)は以下の通り:
1. Sporting Regalations
タイヤ
単独サプライヤーとしてブリヂストンからピレリに変更
2011年から2013年までの3シーズン分,タイヤを各チームに供給。
コンパウンドアロケーション
2010年12月4日時点,ドライ,インターミディエット,ウェットタイヤのコンパウンドアロケーションは未発表。
供給タイヤ本数
2010年12月4日時点,上記タイヤの1イベントあたりの使用可能本数・セッションごとの返却本数などは未発表。
ドライバー変更可能ボディワークの採用
レース中のオーバーテイク増加が目的。
レース開始2周目以降でコース上いかなる場所でも前車の1秒以内後方走行時にはドライバーが車内でボディワーク仕様を変更可能。
ただし,ボディワークを変更可能なタイミングはブレーキを使用する瞬間まで。
エアロダイナミクスの影響
ドライバー変更可能ボディワークを除き,ドライバーの動きによってエアロダイナミクスが変化するデバイスや方法の禁止。
(→ 手でコックピットに意図的に開けられた穴をふさいでドラッグを減らすFダクトの類のシステムを禁止するレギュレーション)
セーフティーカー (2010年ヨーロッパGP以降すでに適用)
ファイナルラップでセーフティーカーが出動するあるいは先導している場合は,全車隊列をそのままにしてフィニッシュすること。
(ファイナルラップでSL1よりセーフティーカーはピットロードに入るが,全車SL1からコントロールラインまでの
オーバーテイク禁止 → このルールの明確化)
* SL1: Safety car Line 1: ピットロード進入ライン手前に設けられた時間管理用ライン
予選107%ルールの復活
予選Q1セッションで最も速いラップタイムの107%を超えるラップタイムを出したドライバーはレース参加不可。
ただし,フリー走行で上記タイム以内のラップを計測していた場合は,スチュワードがレースへの参加を許可する場合あり。
2人以上の上記ドライバーが現れた場合は,スチューワードがグリッド順を決定。
2. Technical Regulations
ドライバー変更可能ボディワークの採用
レース中のオーバーテイク増加が目的。
レース開始2周目以降でコース上いかなる場所でも前車の1秒以内後方走行時にはドライバーが車内でボディワーク仕様を変更可能。
ただし,ボディワークを変更可能なタイミングはブレーキを使用する瞬間まで。
エアロダイナミクスの影響
ドライバー変更可能ボディワークを除き,ドライバーの動きによってエアロダイナミクスが変化するデバイスや方法の禁止。
(→ 手でコックピットに意図的に開けられた穴をふさいでドラッグを減らすFダクトの類のシステムを禁止するレギュレーション)
KERSの復活 (Kinetic Energy Recovery System:運動エネルギー回生システム)
コンストラクターズ紳士協定により,2010年は使用が見送られていたが2011年は復活。 (WMSC決定ではない)
最大出力は60 kW,1周あたり発揮できるエネルギーは最大で400 kJ (バッテリー式,フライホイール式の規定はない)
(馬力・時間換算すると81.6馬力のパワーアシストを1周あたり6.67秒間使える計算となる)
電気式 (バッテリー):
制動時の運動エネルギーでモーターエンジンを回すことによりバッテリーに蓄え,必要なときにホイールの駆動力として放出する
機械式 (フライホイール):
ブレーキング時の回転とフライホイールの回転をCVTが調整することによって,エネルギー回生と出力が行われる
ディフューザー
複雑な形状でないシングルディフューザーのみ使用可能。
重量
イベント中,いかなる時でも最低重量は640 kg(ドライバー体重を含む)を厳守。
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