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Round 2  オーストラリアGP,メルボルン
Grand Prix of Australia, Melbourne
2010/03/26 (Fri) - 2010/03/28 (Sun)

▼レース結果(Race Result)
Pos No.   Driver (Nat) Team Laps Pit Grid Tyre(Laps) Time / Retire
1 1   Jenson Button (GBR) McLaren 58 1 4   I(6)-O(52)   1:33:36.531
2 11   Robert Kubica (POL) Renault 58 1 9   I(8)-O(50)   +12.0 secs
3 7   Felipe Massa (BRA) Ferrari 58 1 5   I(8)-O(50)   +14.4 secs
4 8   Fernando Alonso (ESP) Ferrari 58 1 3   I(8)-O(50)   +16.3 secs
5 4   Nico Rosberg (GER) Mercedes 58 2 6   I(8)-O(25)-O(25)   +16.6 secs
6 2   Lewis Hamilton (GBR) McLaren 58 2 11   I(8)-O(26)-O(24)   +29.8 secs
7 15   Vitantonio Liuzzi (ITA) Force India 58 1 13   I(9)-O(49)   +59.8 secs
8 9   Rubens Barrichello (BRA) Williams 58 2 8   I(8)-O(23)-P(27)   +60.5 secs
9 6   Mark Webber (AUS) Red Bull 58 3 2   I(10)-O(22)-O(24)-O(2)   +67.3 secs
10 3   Michael Schumacher (GER) Mercedes 58 3 7   I(1)-I(7)-O(21)-O(29)   +69.3 secs
11 17   Jaime Alguersuari (ESP) Toro Rosso 58 1 17   I(9)-O(49)   +71.3 secs
12 22   Pedro De La Rosa (ESP) Sauber 58 1 14   I(8)-S(50)   +74.0 secs
13 19   Heikki Kovalainen (FIN) Lotus 56 1 19   I(8)-S(48)   +2 Laps
14 20   Karun Chandhok (IND) HRT 53 2 22   I(8)-S(38)-S(7)   +5 Laps
R 24   Timo Glock (GER) Virgin 41 1 23   I(9)-S(32)-R   Suspension
R 25   Lucas Di Grassi (BRA) Virgin 26 1 24   I(10)-S(16)-R   Hydraulics
R 5   Sebastian Vettel (GER) Red Bull 25 1 1   I(9)-O(16)-R   Wheel issue
R 14   Adrian Sutil (GER) Force India 9 0 10   I(9)-R   Engine
R 12   Vitaly Petrov (RUS) Renault 9 1 18   I(8)-H(1)-R   Spin
R 21   Bruno Senna (BRA) HRT 4 0 21   I(4)-R   Hydraulics
R 16   Sébastien Buemi (SUI) Toro Rosso 0 0 12   I(0)-R   Accident
R 10   Nico Hulkenberg (GER) Williams 0 0 15   I(0)-R   Accident
R 23   Kamui Kobayashi (JPN) Sauber 0 0 16   I(0)-R   Accident
R 18   Jarno Trulli (ITA) Lotus 0 0 20   I(0)-R   Hydraulics
  [Fastest Lap] Mark Webber (AUS), 1:28.358, Lap 47
  [Tyre] Prime: Hard (dry), Option: Soft (dry), Intermidiate (wet)

[レース・レビュー]  天候:雨→くもり  路面:wet→dry  気温:26℃  路面温度:23〜25〜24℃

1. ピットストップ作戦

 今回のレースのポイントはピット作戦の2つのポイント。
 1つ目はインターミディエットからドライへの交換。6周目,いち早く動いたのはバトンであった。このときすでにインターミディエットタイヤがたれておりタイヤを交換するしか手がなかったが,そのドライタイヤへのスイッチが功を奏した。CS放送で川井さんがチェンジオーバーのタイムを計算していたが,インターがたれてしまい伸び悩んでいた(燃料が重いことも影響して)こともあり,ドライ・ソフトタイヤを投入するとチェンジオーバーのタイミングなくドライ・ソフトとのほうが3秒以上も速かった(タイヤ熱入れに苦戦しオーバーランもあったが)。これを見て他チームも一斉にドライタイヤへ交換した。2台同時ピットインさせるチームもあった。
 2つ目はドライタイヤ再交換の有無。フェラーリ勢より前を走行していた最初に動いたハミルトン,ウェバー,ロズベルグはタイヤがたれてきていたことおよび各車もう一回ピットストップするだろうという読みからピットストップするが,それをみたフェラーリ勢,クビサはソフトタイヤで50周を走り切るという第2スティントをロングスティントとして前を塞ぐ作戦に出た。タイヤがたれてきた終盤はハミルトン,ロズベルグ,ウェバーに追い立てられるが彼ら自身で自滅してしまい1ストップ作戦は結果的には成功した。
 タイヤがたれていたとしてもコース幅が狭くオーバーテイクポイントが少ないため,うまくガードすればポジションを守れてしまうことが示された。またソフトタイヤはレース距離に耐えられるだけの持ちがあることも確認された。

2. レッドブルの信頼性

 今回も圧倒的なスピードで簡単に優勝を飾ることができたベッテル。残念ながらホイールナットトラブルで戦線離脱を余儀なくされた。開幕ダッシュで50ポイント取れたはずが12ポイントではチームもショックが大きいはず。大きなトラブルではないとはいえ,フリー走行での小さなトラブルなど決して信頼性が完璧といえるレベルではない。ヨーロッパラウンドまでに徹底的な見直しが必要。


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