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Round 1  オーストラリアGP,メルボルン
Grand Prix of Australia, Melbourne
2009/03/27 (Fri) - 2009/03/29 (Sun)

▼レース結果(Race Result)
Pos No.   Driver (Nat) Team Laps Pit Grid Tyre(Laps) Time / Retire
1 22   J.Button (GBR) Brawn GP 58 2 1   M(19)-M(28)-SS(11)   1:34:15.784
2 23   R.Barrichello (BRA) Brawn GP 58 2 2   M(18)-M(33)-SS(7)   +0.8 secs
3 9   J.Trulli (ITA) Toyota 58 2 P   SS(10)-M(23)-M(25)   +1.6 secs
4 10   T.Glock (GER) Toyota 58 2 P   M(18)-M(32)-SS(8)   +4.4 secs
5 7   F.Alonso (ESP) Renault 58 2 10   M(19)-M(32)-SS(7)   +4.8 secs
6 16   N.Rosberg (GER) Williams 58 2 5   M(16)-M(28)-SS(14)   +5.7 secs
7 12   S.Buemi (SUI) Toro Rosso 58 2 13   M(18)-M(23)-SS(17)   +6.0 secs
8 11   S.Bourdais (FRA) Toro Rosso 58 2 17   SS(9)-M(12)-M(37)   +6.2 secs
9 20   A.Sutil (GER) Force India 58 3 16   M(1)-M(21)-SS(12)-M(24)   +6.3 secs
10 6   N.Heidfeld (GER) BMW 58 3 9   M(1)-M(17)-M(26)-SS(14)   +7.0 secs
11 21   G.Fisichella (ITA) Force India 58 2 15   M(19)-M(30)-SS(9)   +7.3 secs
12 14   M.Webber (AUS) Red Bull 57 2 8   M(1)-M(34)-SS(22)   +1 Lap
13 15   S.Vettel (GER) Red Bull 56 2 3   M(16)-M(29)-SS(11)   Accident
14 5   R.Kubica (POL) BMW 55 2 4   SS(12)-M(27)-M(16)   Accident
15 4   K.Räikkönen (FIN) Ferrari 55 5 7   SS(10)-M(29)-M(4)-SS(12)   Differential
R 3   F.Massa (BRA) Ferrari 45 3 6   SS(11)-M(20)-M(14)   Suspension
R 8   N.Piquet (BRA) Renault 24 1 14   M(19)-M(5)   Spin
R 17   K.Nakajima (JPN) Williams 17 0 11   M(17)   Accident
R 2   H.Kovalainen (FIN) McLaren 0 1 12   M(0)   Accident damage
exc 1   L.Hamilton (GBR) McLaren 58 2 18   SS(11)-M(32)-M(15)   +2.9 secs
  [Fastest Lap] Nico Rosberg (GER), 1:27.706, Lap 48
  [Tyre] SS: Super Soft (dry), M: Medium (dry)
  Note:
  1. Red letter drivers: Their cars are equipped with KERS.
  2. Grid: P = Pit start
  3. Hamilton finished fourth, was promoted to third after Trulli was penalised for passing him
      under the safety car, but was ultimately disqualified after stewards decided
      he and McLaren had provided 'misleading' evidence relating to the incident.
  4. Vettel has been handed a 10-place grid penalty for next race following an incident in this race.
      (Vettel collided with Kubica during last 3 laps as Kubica attempted to overtake him.)

[レース・レビュー]  天候:晴れ  路面:dry  気温:21〜22〜20℃  路面温度:30〜23℃

1. Brawn GP,トヨタの速さが際立つ

 予選終了&燃料発表時点で,ブラウンGPの速さが際立っていた。レースでもライバルたちの選択するタイヤと同じものをチョイスしていれば抜かされることはないため,非常にコンサバなレース戦略であった。自分たちの実力をきちんと把握できたチーム力は素晴らしかった。トヨタも同様にピットスタートからセーフティーカーに助けられたとはいえ,3-4フィニッシュは立派。いずれのチームもSSタイヤの使い方は他のチームより優れていたことが速さのポイントの1つであった。

2. フェラーリ,散々な週末

 予選・レースではSSタイヤの使い方に苦労し戦略がうまく機能していなかったため,特に下記の点で苦しんだ。
  1) 予選でグリッド中盤の確保がやっと
  2) レース第1スティントでロングラン時のタレの予測が甘かったSSタイヤを選択し,後方に沈む
 ただし,ライコネンにはセーフティーカーは味方しておりトップの差が縮まっただけでなく,最終スティントはハード側のタイヤだったため,グリップ力のある状態で最後の数ラップをきちんと走行していれば表彰台が狙えるポジションだった。速さはブラウンGPには及ばなかったので,パーマネントサーキットであるセパンでKERSの使い方,マシンの実力ともに真の力を発揮したい。

3. SSタイヤの使い方は要注意

 1stスティントで使用したフェラーリ勢が10~11周で全く機能しなくなったのに対して,最終スティントで使用したロズベルグも10~11周で全く機能しなくなっており,レース中に路面が改善されていてもSSソフトを使いこなすことは相当難しいことが分かる。これからSSを使用するレースでは3ストップ作戦も多く見られるようになるのではないだろうか。

4. リアが流れやすいマシン

 今年のマシンは燃料がたくさん積まれたレースを見ていると特に気づくのがリアが非常に不安定さである。このせいでタイヤ温度を適切な領域でコントロールすることが難しくなっており,ドライバーに課された大きな課題である。コーナー出口の不安定さから中嶋がスピンしたようにこれまで許されていたようなドライビングが許されなくなる。今後もこういったシーンが見られるのではないかと思う。


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