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Round 1  オーストラリアGP,メルボルン
Grand Prix of Australia, Melbourne
2009/03/27 (Fri) - 2009/03/29 (Sun)

▼予選セッションの結果(Qualifying Session Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Q1 (20 min.) Q2 (15 min.) Q3 (10 min.) Fuel
pos time laps pos time laps time laps kg laps
1 22   J.Button (GB) Brawn GP 2 1:25.211 7 2 1:24.855 6 1:26.202 6 59.5 20
2 23   R.Barrichello (BR) Brawn GP 1 1:25.006 9 1 1:24.783 6 1:26.505 6 61.5 21
3 15   S.Vettel (D) Red Bull 10 1:25.938 9 3 1:25.121 5 1:26.830 7 52.0 17
4 5   R.Kubica (PL) BMW 9 1:25.922 8 5 1:25.152 5 1:26.914 6 45.0 15
5 16   N.Rosberg (D) Williams 7 1:25.846 8 4 1:25.123 5 1:26.973 8 52.0 17
6 3   F.Massa (BR) Ferrari 6 1:25.844 8 9 1:25.319 6 1:27.033 7 49.0 16
7 4   K.Räikkönen (FIN) Ferrari 8 1:25.899 8 10 1:25.380 6 1:27.163 7 50.5 17
8 14   M.Webber (AUS) Red Bull 3 1:25.427 8 6 1:25.241 6 1:27.246 6 57.0 19
9 6   N.Heidfeld (D) BMW 5 1:25.827 11 11 1:25.504 6 86.5 31
10 7   F.Alonso (E) Renault 11 1:26.026 7 12 1:25.605 5 75.7 27
11 17   K.Nakajima (J) Williams 12 1:26.074 10 13 1:25.607 6 80.3 29
12 2   H.Kovalainen (FIN) McLaren 13 1:26.184 9 14 1:25.726 6 85.6 31
13 1   L.Hamilton (GB) McLaren 15 1:26.454 5 16 no time 0 50.0 17
14 12   S.Buemi (CH) Toro Rosso 16 1:26.503 10 70.5 25
15 8   N.Piquet (BR) Renault 17 1:26.598 12 89.1 32
16 21   G.Fisichella (I) Force India 18 1:26.677 10 84.0 30
17 20   A.Sutil (D) Force India 19 1:26.742 9 79.5 28
18 11   S.Bourdais (F) Toro Rosso 20 1:26.964 10 57.5 20
E 10   T.Glock (D) Toyota 4 1:25.499 7 8 1:25.281 6 1:26.975 6 65.0 23
E 9   J.Trulli (I) Toyota 14 1:26.194 7 7 1:25.265 6 1:27.127 7 55.0 19
  Note:
  Red letter drivers: Their cars are equipped with KERS.
  Fuel consumption of this curcuit (dry condition): 2.5 kg/lap
  The weight of the cars at the start: 605 kg + Fuel (11th-20th cars: decleared weight)
  Estimation of 1st stint laps: (Weight of each car* - 605 kg) / 2.5 - 3 laps
  Hamilton receives 5-place grid penalty for gearbox change.
  Glock and Trulli are excluded from qualifying session official classification.
  (Because stewards judge their cars are used flexible element of upper rear wing.)
  Therefore, Hamilton, Glock and Trulli will be start 18th, 19th and 20th, respectively.

[予選セッション・レビュー]  天候:晴れ  路面:dry  気温:24〜29℃  路面温度:32〜25℃

1. Brawn GPの速さが際立つ

 今年からスタート時の重量が公開されるため,各車の1stスティントまでの作戦が見えてくる。フロントローを独占したBrawn GPだが,Q3進出勢の中でグロックを除いた誰よりも多くの燃料を積載していることが判明した。冬季テストで走り始める時期こそ遅かったものの,開発期間は他チームより長く7日間のテストの内容は充実したものであったことは皆さんご承知のとおり。懸念点があるとすればロングラン時のタイヤの磨耗であるが,今回のフリー走行のタイム推移を見ている限り,いずれのタイヤも十分に使いこなせている。燃料量が多く,前にいられてはレースが順当にすすみトラブルフリーであればいずれかのドライバーが勝つ可能性がかなり高いだろう。2台とも2ストップ作戦。

2. フェラーリ,Q3進出がやっと

 フリー走行でロングランのペースはBrawn GP勢の次に匹敵する速さを持ち合わせていたフェラーリ。一転して予選セッションでは一発の速さが出ずぎりぎりでQ3進出を果たすも,軽めの燃料ですら3rdローにも入れなかった。予選セッションにはKERSはあまり向いていないことが他にも搭載していたルノー勢・ハイドフェルドの結果から分かる。KERSがレーススタート時やオーバーテイクに効果的なのか,レースが楽しみである。2台とも2ストップ作戦。

3. 3ストップ作戦・1ストップ作戦も

 クビサは1stスティントを軽めの15周程度であることが車重から見て取れる。セーフティーカーが入ることを考えると3ストップ作戦は不利に働くことが多いが,とにかく前のグリッド確保を優先した結果,2ndローは確保できているので,レースでのパフォーマンスに期待する。
 一方,ハイドフェルド,中嶋一貴,コバライネン,ピケ,フィジケラはレース半分を走りきれる燃料を持っているため,1ストップ作戦の可能性が高い。アロンソ,ブエミ,スーティル,グロックあたりは変則2ストップ作戦か。

4. オーバーテイクは容易になるのか

 オーストラリアGPは例年,オー場テイクが少ないグランプリの1つである。エンジン全開率は低くないがストレートが短く,高速域からフルブレーキでコーナーに進入するようなところがほんとん゛ないからである。タイヤ選択がドライバーで異なったときやKERSがレース中で連続6秒間使用されたときなどにオーバーテイクがあるかが楽しみである。


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