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Round 5  トルコGP,イスタンブール
Grand Prix of Turkey, Istanbul
2008/05/09 (Fri) - 2008/05/11 (Sun)

▼レース結果(Race Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Laps Pit Grid Tyre(Laps) Time / Retire
1 2  Felipe Massa (BRA) Ferrari 58 2 1    1:26:49.451
2 22  Lewis Hamilton (GBR) McLaren 58 3 3    +3.7 secs
3 1  Kimi Räikkönen (FIN) Ferrari 58 2 4    +4.2 secs
4 4  Robert Kubica (POL) BMW 58 2 5    +21.9 secs
5 3  Nick Heidfeld (GER) BMW 58 2 9    +38.7 secs
6 5  Fernando Alonso (ESP) Renault 58 2 7    +53.7 secs
7 10  Mark Webber (AUS) Red Bull 58 2 6    +64.2 secs
8 7  Nico Rosberg (GER) Williams 58 2 11    +71.4 secs
9 9  David Coulthard (GBR) Red Bull 58 2 10    +75.2 secs
10 11  Jarno Trulli (ITA) Toyota 58 2 8    +76.3 secs
11 16  Jenson Button (GBR) Honda 57 1 13    +1 Lap
12 23  Heikki Kovalainen (FIN) McLaren 57 3 2    +1 Lap
13 12  Timo Glock (GER) Toyota 57 1 15    +1 Lap
14 17  Rubens Barrichello (BRA) Honda 57 1 12    +1 Lap
15 6  Nelson Piquet (BRA) Renault 57 2 17    +1 Lap
16 20  Adrian Sutil (GER) Force India 57 3 19    +1 Lap
17 15  Sebastian Vettel (GER) Toro Rosso 57 4 14    +1 Lap
R 14  Sébastien Bourdais (FRA) Toro Rosso 24 1 18    Spin
R 8  Kazuki Nakajima (JPN) Williams 1 1 16    Accident damage
R 21  Giancarlo Fisichella (ITA) Force India 0 0 20    Accident
 [Fastest Lap] Kimi Räikkönen (FIN), 1:26.506, Lap 20
 [Tyre] H: Hard (dry), M: Medium (dry)

[レース・レビュー]  天候:晴れ時々くもり  路面:ドライ  気温:17℃  路面温度:34〜36〜32℃

1. マクラーレンにもチャンスあり

 第1スティントでマッサがハミルトンを押さえ続けたことが今回のマッサの勝利の大きなポイントだった。予選の段階でポールからスタートできたことも大きい。ハミルトンは燃料が軽かったので,ポールスタートでもおかしくなかったがタイヤ選択ミスから3番グリッドからのスタートでは軽い燃料も生かしにくい。1回目のピットストップまでハミルトンが3ストップであることには気づかなかったので,マッサは焦っていたと思うが,これを凌ぎきった点が大きい。第2スティントではフェラーリ勢のタイヤセットが悪くハミルトンにかわされてしまうも第1スティントでの押さえによりマッサは優勝できた。ただし,グリッド次第でハミルトンにも十分優勝のチャンスはあった。このサーキットのピットロスタイムが16.0秒と比較的短めであることも3ストップのデメリットがあまりなくハミルトンに好都合であった。
 ライコネンとコバライネンはスタート時にターン1で接触しており,両者ともダメージを追ってしまった。コバライネンは2ストップだったので,マッサの第2スティントを考えると優勝のチャンスもあっただろう。ライコネンは第2スティントが悪く,ハミルトンに抜かれてしまうもダメージを追っていたわりには表彰台に上がれているのでそう悪くないレースだっただろう。マッサがあと2周ハミルトンからポジションを守りきればフェラーリ1-2となっていただけに首脳陣は苦い思いをしただろう。
 トルコではここのところ調子の良かったBMWの姿は見られなかった。上位2チームにやや離されたクビサ。ハイドフェルドはレースの安定性は高かったが,クビサに対してペースアップが必要だ。特に予選は深刻。

2. 上位3チームに続くのは・・・

 ルノー,レッドフルが頭ひとつ飛びぬけた状態。それにトヨタが続き,ウィリアムズ,ホンダといったところか。
 ロズベルグがポイントを獲得したもののいまだウィリアムズのポテンシャルが発揮されていない。予選でのQ3進出が課題であることは明白である。
 各チームそれぞれの課題があり,アップデートのタイミングだけでなく,サーキットごとの特徴もあるため,どのチームが1〜3ポイントのおこぼれを拾えるかが今後も続いていくだろう。


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