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Round 5  トルコGP,イスタンブール
Grand Prix of Turkey, Istanbul
2008/05/09 (Fri) - 2008/05/11 (Sun)


 *開催日程*     (日本との時差) -7h (サマータイム中は-6h)
 現地時間 日本時間プログラム
05/09 (Fri)10.00-11.30 16.00-17.30Free Parctice 1
14.00-15.30 20.00-21.30Free Parctice 2
05/10 (Sat)11.00-12.00 17.00-18.00Free Parctice 3
14.00- 20.00-Qualifying
05/11 (Sun)15.00- 21.00-Race

 *コース概要+GP説明*
コース  Istanbul Park Circuit
距離  5.338 km × 58 Lap - 0.208 km = 309.396 km
説明

特徴
 2005年の初開催から3年連続で8月に開催されてきたが,今年のカレンダーは5月に変更。首都イスタンブール・ヨーロッパサイドからボスポラス海峡を隔てたアジア側に位置する。ティルケがデザインした他のサーキットと比べて低速コーナーが少なく,起伏に富んだコースはドライビング能力とマシンの性能差が出やすいレイアウトとなっている。なかでも180度以上回り込む高速の8コーナーはタイヤへの負荷が大きい。昨年はハミルトンの右フロントタイヤにトラブルが発生している。また,数少ない左回りのサーキットでもある。
 *コースレイアウト*

[トルコGP・プレビュー]

1. SAF1の撤退

 2007年後半から資金難が続いてきたSAF1。2008年のためのテストから開幕以後も非常に苦しい状態であることは誰から見ても明らかだった。ホンダが2チームに割く体力がないことはよくわかる。まずは本チームをという気持ちもわかる。政治的な問題に振り回された2年半だったかもしれないが,チームもドライバーもこれぞプライベータのF1というものを見せてくれたと思う。やはり2007年のスペイン・カナダはインプレッシブだった。
 SAF1の撤退でグリッドには20台の車しか並ばないが,レギュレーション上は12台以上並べばイベントは開催されるので問題なし。予選のノックアウト台数がQ1,Q2でそれぞれ6台から5台に減少すると思われる。この影響は中段勢では結構大きく,うまくまとめないとQ3まで進出できるポテンシャルがあってもQ1で脱落する危険性があるということになる。実際,今年はQ1ですら0.1〜0.2秒以内に常に5〜6台がひしめく戦いとなっているため油断できない。トロロッソはトルコまで旧車だがモナコ以降はレッドブル4台体制と思えばやはりQ1すら突破が厳しくなる。

2. やはりフェラーリが優勝候補か

 ターン1,12のブレーキングでオーバーテイクが可能で,ターン8でミスしやすいため,順位変動も期待できるのがイスタンブール。オーバーテイクのためにはダウンフォースを減らしてトップスピードを出さないといけないが,細かなコーナーも多くチームごとに最適なダウンフォースレベルが異なるのが面白いところ。
 昨年までのセッティングではフェラーリはダウンフォースをつけてコーナーをすばやく抜けるセッティング,マクラーレンはレスダウンフォースで直線重視。今年はターン8でさらにミスが増えることも予想されるので,最高速を少し犠牲にするダウンフォースのつけ方のほうがタイヤにもやさしくピットストップの作戦幅も広がる。このあたりに注目して予選,レースのトップスピードとラップタイムをチェックしたい。
 ここでもBMW勢がどこまでマクラーレンに対抗できるかがポイントであろう。低速コーナーが多いので,BMWにそれほど不利な要素ではないはず。

3. 中段勢の注目ポイント

 次の4点ぐらいが中段勢の注目ポイントだと思われる。
  1. レッドブル・ウェバーの速さがヨーロッパラウンドで一貫性があるか?
  2. ルノー・アロンソの速さがトルコでも発揮されるか?
  3. トヨタ・トゥルーリはQ3進出して,レッドブルと互角の勝負ができるか?
  4. ホンダ,ウィリアムズは予選ペースが改善できるか?

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