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Round 4  スペインGP,バルセロナ
Grand Prix of Spain, Barcelona
2008/04/25 (Fri) - 2008/04/27 (Sun)

▼レース結果(Race Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Laps Pit Grid Tyre(Laps) Time / Retire
1 1  Kimi Räikkönen (FIN) Ferrari 66 2 1    1:38:19.051
2 2  Felipe Massa (BRA) Ferrari 66 2 3    +3.2 secs
3 22  Lewis Hamilton (GBR) McLaren 66 2 5    +4.1 secs
4 4  Robert Kubica (POL) BMW 66 2 4    +5.6 secs
5 10  Mark Webber (AUS) Red Bull 66 2 7    +35.9 secs
6 16  Jenson Button (GBR) Honda 66 2 13    +53.0 secs
7 8  Kazuki Nakajima (JPN) Williams 66 2 12    +58.2 secs
8 11  Jarno Trulli (ITA) Toyota 66 3 8    +59.4 secs
9 3  Nick Heidfeld (GER) BMW 66 3 9    +63.0 secs
10 21  Giancarlo Fisichella (ITA) Force India 65 2 19    +1 Lap
11 12  Timo Glock (GER) Toyota 65 3 14    +1 Lap
12 9  David Coulthard (GBR) Red Bull 65 3 17    +1 Lap
13 18  Takuma Sato (JPN) Super Aguri 65 2 22    +1 Lap
R 7  Nico Rosberg (GER) Williams 41 1 15    Mechanical
R 5  Fernando Alonso (ESP) Renault 34 1 2    Engine
R 17  Rubens Barrichello (BRA) Honda 34 3 11    Accident
R 23  Heikki Kovalainen (FIN) McLaren 21 0 6    Accident
R 19  Anthony Davidson (GBR) Super Aguri 8 1 21    Radiator damage
R 14  Sébastien Bourdais (FRA) Toro Rosso 7 1 16    Accident
R 6  Nelson Piquet (BRA) Renault 6 0 10    Accident
R 20  Adrian Sutil (GER) Force India 0 0 20    Accident
R 15  Sebastian Vettel (GER) Toro Rosso 0 0 18    Accident
 [Fastest Lap] Kimi Räikkönen (FIN), 1:21.670, Lap 46
 [Tyre] H: Hard (dry), M: Medium (dry)

[レース・レビュー]  天候:晴れ  路面:ドライ  気温:23〜22℃  路面温度:39〜35℃

1. フェラーリはやはり一歩リード

 スタートでフェラーリが1-2体制を築いてから,思ったほどの独走でもなかったが,セーフティーカーでもペースをうまくコントロールしてレースを戦ったと思われる。タイヤに比較的厳しいため効率よく走れるようなスティントの切り方を考えると極端に短くしたり長くしたりとできなかったが,その中でもフェラーリがポールを重視していることがよくわかった。ポールからの逃げ切りを意識したレース運びだったように感じる。
 レース中のハンドリングを見ていると,ライコネンは金曜からレースまで路面コンディションの状況を読みながらうまくセッティングしており,マッサよりさらにドライビングしやすそうな印象を受けた。ハミルトンはラップタイムの推移で見ると安定性が感じられなかった。BMW勢はマクラーレンより安定性は高いものの,クビサがハミルトンと同時ピットストップだったために追越が不可能となってしまった。ハイドフェルドはここのところ,レースペースはクビサと同等であるものの予選ペースが悪く,表彰台争いに絡むことができていない。

2. やはり上位3チーム以下は混戦

 ルノーの車は一気にダウンフォースが増し,安定感が出てきた。それとともに上位勢を目前にトヨタ,レッドブルと戦える位置までジャンプアップしたと思われる。これはピケがQ3まで生き残り,アロンソのレースペースも悪くなかった点から言える。エンジントラブルでのリタイアは残念だったが,今後の開発次第で十分な競争力を有する可能性はある。トヨタはいまいちセットアップをまとめきらず,レッドブルに先を越されてしまった感が強い。次のトルコで巻き返しを図りたい。一貴がポイントを獲得したもののいまだウィリアムズのポテンシャルが掴めないが,予選ペースでは完全に速さがなくレースでもレッドブルから離されている現状では,中段グループでは最下位レベルまで落ちてしまったと思われる。ホンダは,レースペースはバトン・バリチェロが示しているように開幕他チーム対比で大きく改善されているので,予選でのQ3進出が課題であることは明白である。
 各チームそれぞれの課題があり,アップデートのタイミングだけでなく,サーキットごとの特徴もあるため,どのチームが1〜3ポイントのおこぼれを拾えるかが今後も続いていくだろう。


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