Round 10  フランスGP,マニクール

Grand Prix of France, Magny-Cours
2005/07/01 (Fri) - 2005/07/03 (Sun)


 *コース概要+GP説明*        (日本との時差) -7h
コース  Circuit de Nevers Magny Cours
距離  4.411 km × 70 Lap - 0.184 km = 308.586 km
説明

特徴
 財政難によりここ数年は開催が危ぶまれていたフランスGPだが、今年も第10戦の舞台として開催が決定した。バックストレートからアデレードヘアピンに向けての攻防はフランスGPの見どころの一つ。フランスのマニ−クール,ヌヴェールの町では放牧される牛たちとワイン畑に囲まれ、ブルゴーニュ料理が味わえる場所でも有名。
 *コースレイアウト*


▼予選セッションの結果(Qualifying Session Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Time Sector 1 Sector 2 Sector 3 出走順 Tyre
1 5  Fernando Alonso (ESP) Renault 1:14.412 24.262 25.961 24.189 10 MI
2 16  Jarno Trulli (ITA) Toyota 1:14.521 24.301 26.016 24.204 14 MI
3 9  Kimi Räikkönen (FIN) McLaren 1:14.559 24.374 25.924 24.261 13 MI
4 1  Michael Schumacher (GER) Ferrari 1:14.572 24.105 26.150 24.317 20 BS
5 4  Takuma Sato (JPN) B・A・R 1:14.655 24.258 26.113 24.284 9 MI
6 2  Rubens Barrichello (BRA) Ferrari 1:14.832 24.250 25.944 24.638 19 BS
7 6  Giancarlo Fisichella (ITA) Renault 1:14.887 24.252 26.096 24.539 11 MI
8 3  Jenson Button (GBR) B・A・R 1:15.051 24.425 26.280 24.346 12 MI
9 10  Juan Pablo Montoya (COL) McLaren 1:15.406 24.493 26.298 24.615 6 MI
10 12  Felipe Massa (BRA) Sauber 1:15.566 24.448 26.466 24.652 7 MI
11 11  Jacques Villeneuve (CDN) Sauber 1:15.699 24.675 26.359 24.665 5 MI
12 17  Ralf Schumacher (GER) Toyota 1:11.754 24.316 26.912 24.543 1 MI
13 7  Mark Webber (AUS) Williams 1:15.885 24.636 26.485 24.764 8 MI
14 8  Nick Heidfeld (GER) Williams 1:16.207 24.641 26.645 24.921 3 MI
15 14  David Coulthard (GBR) Red Bull 1:16.434 24.680 26.735 25.019 2 MI
16 15  Christian Klien (AUT) Red Bull 1:16.547 24.774 26.776 24.997 4 MI
17 19  Narain Karthikeyan (IND) Jordan 1:17.857 25.036 27.220 25.542 17 BS
18 20  Patrick Friesacher (AUT) Minardi 1:17.960 25.307 27.175 25.478 15 BS
19 18  Tiago Monteiro (POR) Jordan 1:18.047 25.308 26.953 25.786 18 BS
20 21  Christijan Albers (NED) Minardi 1:18.335 25.305 27.233 25.797 16 BS
 Note: Kimi Räikkönen receives 10 position grid penalty for engine change, therefore 13th.

[予選・コメント]  天候:くもり  路面:dry

 決勝レースの1回目のピットストップまで各車どの程度燃料を積んでいるか分からないが、このGPは燃料がラップタイムに与える影響が少々高いので、上位陣は2ストップ作戦ではなく、3ストップ作戦であると考えられる。ライコネンやノルベルト・ハウグのコメントから、ライコネンは変則2ストップ作戦を取ってきているのかもしれない。燃料を少し多めにつんでの予選アタックだったとすれば、あの位置というのは、車のポテンシャルも高いので、13番グリッドからとはいえ表彰台も十分に狙えるであろう。

 土曜日のフリー走行3回目が雨だったことで、車のセッティングに妥協を強いられたチームがありそうだが、その1つとして、BARが挙げられる。コメントによると、もう少しセッティングを煮詰めてフロントローに並びたかったらしい。決勝でどこまで、ルノー,マクラーレン,フェラーリについていけるかが楽しみである。

 フェラーリ勢はようやく、1発の速さが出るタイヤを持ってこれるようになってきたので、2nd, 3rdローからスタートできる。この位置からならば、燃料搭載量がアロンソより多ければ、ピットストップで追い越すことが可能だろう。ただし、ミハエルにしてみれば、スタートでトゥルーリを抜いておきたいところではあるが…

 また、注目はザウバー勢。トップチームからそう遅れをとっておらず、レースペースでも安定した走りをすれば、ポイント獲得のチャンスは大いにある。一方、レッドブルやウィリアムズはザウバーに比べ遅れをとっている。ウィリアムズははじめのフリー走行の時点であまり速くないと感じたようなので、2ストップに切り替えたのかもしれないが、思ったよりレースペースもあがらず、苦しい展開が予想される。


▼レース結果(Race Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Lap Pit Grid Tyre  Time / Retire
1 5  Fernando Alonso (ESP) Renault 70 3 1 MI  1:31:22.233
2 9  Kimi Räikkönen (FIN) McLaren 70 2 13 MI  +11.8 secs
3 1  Michael Schumacher (GER) Ferrari 70 3 3 BS  +81.9 secs
4 3  Jenson Button (GBR) B・A・R 69 2 7 MI  +1 Lap
5 16  Jarno Trulli (ITA) Toyota 69 2 2 MI  +1 Lap
6 6  Giancarlo Fisichella (ITA) Renault 69 3 6 MI  +1 Lap
7 17  Ralf Schumacher (GER) Toyota 69 2 11 MI  +1 Lap
8 11  Jacques Villeneuve (CDN) Sauber 69 2 10 MI  +1 Lap
9 2  Rubens Barrichello (BRA) Ferrari 69 3 5 BS  +1 Lap
10 14  David Coulthard (GBR) Red Bull 69 3 15 MI  +1 Lap
11 4  Takuma Sato (JPN) B・A・R 69 3 4 MI  +1 Lap
12 7  Mark Webber (AUS) Williams 68 3 12 MI  +2 Lap
13 18  Tiago Monteiro (POR) Jordan 67 3 19 BS  +3 Laps
14 8  Nick Heidfeld (GER) Williams 66 6 14 MI  +4 Laps
15 19  Narain Karthikeyan (IND) Jordan 66 3 17 BS  +4 Laps
- 10  Juan Pablo Montoya (COL) McLaren 46 1 8 MI  Hydraulics
- 21  Christijan Albers (NED) Minardi 37 2 20 BS  Accident
- 20  Patrick Friesacher (AUT) Minardi 33 2 18 BS  Tyre deflation
- 12  Felipe Massa (BRA) Sauber 30 3 9 MI  Hydraulics
- 15  Christian Klien (AUT) Red Bull 1 0 16 MI  Fuel pressure
 [Fastest Lap] Kimi Räikkönen (FIN), 1:16.423, Lap 25

[レース・コメント]  天候:晴れ  路面:dry

 アロンソが危なげなく、pole to winを飾った。ルノー勢については、アロンソのピットストップは全く問題なかったが、どうもフィジケラばかりに給油ミス,エンジンストールと不運が襲う。この影響で少なくともトゥルーリに抜かれた。車の信頼性とともにピットストップもきっちりこなさなければならない。

 フェラーリ勢について…ミハエルは本人も語っているが、このGPでできる限りのことはやりつくしたと思われる。トゥルーリに18周にもわたって抑えられたのが、モントーヤに抜かれた原因であろう。バリチェロはブレーキトラブルで、レース序盤から苦しい戦いを強いられた。F2005は信頼性の面(特にギアボックス,ブレーキ)が保障されていない。また、タイヤにおいても、レースペースはいまいちで、セッション後半でタイムが落ちていった。車のポテンシャルについてはルノーやマクラーレンに遅れをとっていることは明らか(このGPなら1周あたり1秒程度)であり、ここを改善しない限り、優勝することは難しいだろう。しかし、5週のうちに4GPが開催される7月においては改善は難しい。したがって、7月を如何に踏ん張るかがチャンピオンシップで大事なポイントとなる。

 ウィリアムズ勢は北米あたりから一気に調子が崩れており、このGPではレースペースもザウバーよりも遅いというひどい結果となった。これは、単純にダウンフォースの稼ぎが足りないと考えられる。

 トヨタ勢はレースの初めからコンスタントにタイムを刻むことはできているが、ここ1発というところでタイムが稼げておらず、ピットストップのたびにずるずると後退していった。一方、B・A・R勢はレース序盤は2人とも我慢の走りを展開しており、タイヤもうまくセーブできていたが、琢磨についてはミスと不運でポイント圏外となってしまった。今後、琢磨にはほんの少しの我慢を見出してほしい。



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