Round 1  オーストラリアGP,メルボルン

Grand Prix of Australia, Melbourne
2005/03/04 (Fri) - 2005/03/06 (Sun)


 *コース概要+GP説明*        (日本との時差) +2h
コース  Albert Park Circuit
距離  5.303 km × 58 Lap = 307.574 km
説明

特徴
 メルボルンの公園内に、湖を取り囲むように配置された中高速のサーキット。普段は公道として使われているため、初日は路面が汚れており、スピンするマシンが多い。今年は1996年に開幕戦の舞台として開催されてから10回目となる節目のグランプリ。新レギュレーション下で行なわれる開幕戦は、チェッカーまで目が離せない。
 *コースレイアウト*


▼予選セッションの結果(Qualifying Session Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Total Time Qualifying 1 Qualifying 2 Tyre
Time 出走順 Time 出走順
1 6  Giancarlo Fisichella (ITA) Renault 3:01.460 1:33.171 12 1:28.289 20 MI
2 16  Jarno Trulli (ITA) Toyota 3:04.429 1:35.270 9 1:29.159 19 MI
3 7  Mark Webber (AUS) Williams 3:04.996 1:36.717 7 1:28.279 18 MI
4 11  Jacques Villeneuve (CDN) Sauber 3:06.846 1:36.984 11 1:29.862 17 MI
5 14  David Coulthard (GBR) Red Bull 3:07.212 1:38.320 10 1:28.892 15 MI
6 15  Christian Klien (AUT) Red Bull 3:07.477 1:37.486 8 1:29.991 16 MI
7 8  Nick Heidfeld (GER) Williams 3:09.130 1:39.717 6 1:29.413 14 MI
8 3  Jenson Button (GBR) B・A・R 3:12.128 1:41.512 5 1:30.616 13 MI
9 10  Juan Pablo Montoya (COL) McLaren 3:14.645 1:45.325 20 1:29.320 10 MI
10 9  Kimi Räikkönen (FIN) McLaren 3:15.585 1:44.997 19 1:30.561 11 MI
11 2  Rubens Barrichello (BRA) Ferrari 3:16.822 1:45.481 18 1:31.341 9 BS
12 19  Narain Karthikeyan (IND) Jordan 3:17.092 1:44.357 3 1:32.735 12 BS
13 5  Fernando Alonso (ESP) Renault 3:17.466 1:47.708 17 1:29.758 7 MI
14 18  Tiago Monteiro (POR) Jordan 3:20.329 1:46.846 4 1:33.483 8 BS
15 17  Ralf Schumacher (GER) Toyota 3:22.717 1:51.495 16 1:31.222 4 MI
16 20  Patrick Friesacher (AUT) Minardi 3:28.363 1:50.864 2 1:37.499 5 BS
17 21  Christijan Albers (NED) Minardi 1:49.230 1:49.230 1 No Time 6 BS
18 1  Michael Schumacher (GER) Ferrari 1:57.931 1:57.931 14 No Time 3 BS
19 4  Takuma Sato (JPN) B・A・R No Time No Time 15 No Time 1 MI
20 12  Felipe Massa (BRA) Sauber No Time No Time 13 No Time 2 MI

[予選1回目・コメント]  天候:晴れ  路面:wet→dry→wet

 今年度から予選は土曜日の午後と日曜日の午前に行われ、タイムの合算で予選順位が決まるようになった。予選1回目について、昨年は予選2回目の走行順を決めるためだけだったのに対して、今年度は空タンクで走るため、車の最大限のポテンシャルで限界ぎりぎりの走行が求められる。また、シャーシの空力のよさだけでなく、ドライバーのタイヤの使い方も求められ、複雑な要素が絡み合っている。

 予選1回目は天候の影響で、走行順により明暗が分かれた。路面状況が乾きつつある状態で走ったドライバーは軽々と上位タイムを計測することができた。しかし、セッション後半に大雨が降り出し、皮肉にも昨年のブラジルGPでのポイント圏内ドライバーはひどいタイムとなってしまった。

 運がタイムを決定付けた予選1回目。予選2回目で下位ドライバーは上位8人を捕らえることは難しく、早速予選システムに問題を投げかけているドライバーもいる。このまま、1年間予選システムは続けられるのか…

[予選2回目・コメント]  天候:くもり  路面:dry

 予選1回目のタイム合算になるため、予選1回目でNo timeに終わっている琢磨,マッサはタイム計測しなかった。また、雨の影響で上位とタイム差が大きくなってしまったミハエルもタイム計測を行わなかった。また、ミハエルはエンジン交換も行っている。

 注目すべき点として、中段のポジション争いでは、バリチェロはミスもあったが重めの燃料を積んで、マクラーレン勢が軽めのタンクでアタックを行った。フェラーリはグリッドが沈んでしまうことを考慮して、いつもの1stスティント軽めパターンから、レース中盤以降でピット戦略を使って巻き返す作戦に出たと考えられる。

 ルノーの車は開幕前のテストでも早かったようにポテンシャルが高く、フィジケラは先行逃げ切り戦略を選び、アロンソは中盤以降の追い上げ作戦に出ている。

 トヨタのトゥルーリは1回目のタイムアドバンテージをいかし、トヨタ初フロントローを獲得した。これまでも1周のタイムの速さは見せていたトヨタ。レースでこのペースを維持できるのが注目である。


▼レース結果(Race Result)
Pos No.  Driver (Nat) Team Lap Pit Grid Tyre  Time / Retire
1 6  Giancarlo Fisichella (ITA) Renault 57 2 1 MI  1:24:17.336
2 2  Rubens Barrichello (BRA) Ferrari 57 2 11 BS  +5.5 secs
3 5  Fernando Alonso (ESP) Renault 57 2 13 MI  +6.7 secs
4 14  David Coulthard (GBR) Red Bull 57 2 5 MI  +16.1 secs
5 7  Mark Webber (AUS) Williams 57 2 3 MI  +16.9 secs
6 10  Juan Pablo Montoya (COL) McLaren 57 2 9 MI  +35.0 secs
7 15  Christian Klien (AUT) Red Bull 57 2 6 MI  +38.9 secs
8 9  Kimi Räikkönen (FIN) McLaren 57 2 10 MI  +39.6 secs
9 16  Jarno Trulli (ITA) Toyota 57 2 2 MI  +63.1 secs
10 12  Felipe Massa (BRA) Sauber 57 1 18 MI  +64.3 secs
11 3  Jenson Button (GBR) B・A・R 56 3 8 MI  +1 Lap
12 16  Ralf Schumacher (GER) Toyota 56 3 15 MI  +1 Lap
13 11  Jacques Villeneuve (CDN) Sauber 56 2 4 MI  +1 Lap
14 4  Takuma Sato (JPN) B・A・R 55 3 20 MI  +2 Laps
15 19  Narain Karthikeyan (IND) Jordan 55 2 12 BS  +2 Laps
16 18  Tiago Monteiro (POR) Jordan 55 2 14 BS  +2 Laps
17 20  Patrick Friesacher (AUT) Minardi 53 2 16 BS  +4 Laps
- 1  Michael Schumacher (GER) Ferrari 42 3 19 BS  Accident
- 8  Nick Heidfeld (GER) Williams 42 2 7 MI  Accident
- 21  Christijan Albers (NED) Minardi 16 1 17 BS  Transmission
 [Fastest Lap] Fernando Alonso (ESP), 1:25.683, Lap 24

[レース・コメント]  天候:くもり〜晴れ  路面:dry

 事前テストの評判どおり、ルノーがレースペースも申し分なく完璧だった。トゥルーリは第1スティントまでは非常に調子がよかったが、タイヤに問題が生じたのか(事後点検でも異常は見つからず/ブリスターも完全に磨耗でなくなってしまったのか)、第2スティントで大きくタイムを落としてしまった。第1スティントのようなペースで走ることができれば、トヨタの表彰台は確実である。ラルフのほうは、速さはそう見せられなかったものの、堅実な走りはできていた。

 フェラーリ勢はバリチェロが旧車でうまく戦い抜いて2位を獲得ではたので、まずまずの出来ではないだろうか。予選セッションから速かったが、レッドブルが意外や意外(といっては失礼だが)レースでも安定したペースで走り、2台ともにポイントフィニッシュを達成した。今後ザウバーとの勝負が楽しみである。

 マクラーレン勢は、予選の順位が響き決勝ペースはよいが、渋滞にはまってしまい順位を思うように上げることができなかった。B・A・R勢はいまいちぱっとしないペースで、この先少し不安である。また、最終ラップにはピットインし、次戦ニューエンジンで望むための戦略をとった。



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