2002.06.16

Flat4 Boxer 2stage twin turbo 260/280ps (MT/AT)。

2000ccターボがフラッグシップになっているが、本当は大排気量エンジンを積みたい。それは 2stage twin turbo に表されている。シングルタービンで高回転側の馬力を稼ぐのではなく、低回転から鋭くブーストをかけてトルクを太めにして乗りやすくしようという味付け。これは大排気量エンジンの味付けを再現したいのだ。しかし、低回転側のレスポンスと引き替えにトルクの谷があるけどね。次のレガシィはここが改善ポイントになるだろう。

ワゴンだけでなく、セダンも本来大排気量で低回転からトルクフルに走ることが好ましいのだが、日本の税制は排気量2500cc以上で税金が厳しくなる。この「お金持ちクラス」にフラッグシップを投入すると下手するとスバルがこける。だから2000ccの排気量にターボをつけてトルクを稼ぐ車をフラッグシップとする。これは軽自動車も同じだ(笑)。

2500cc NAをフラッグシップにしなかった理由もまとめると、水平対向4気筒の限界になる。水平対向エンジンはエンジン幅=ストロークが規制されているから排気量増大はボアアップしかない。ところがボアアップエンジンは同じ排気量のロングストロークエンジンよりも低回転のトルクが出にくいため排気量増大の恩恵が高回転側で得られることになり、当初の目論見に合わなくなる。

でも2500cc turboの線はあったはずだ。EJ25があるからそれをターボ化すれば…。言うは易く行うは難し。

簡単に1気筒あたりの排気量を考えると500ccがほぼ限界。これ以上大きくなると燃焼が困難になる。昔から名機の気筒数と排気量、そして一気筒あたりの排気量を並べると次の様になる。 (思いつくまま)

排気量
エンジン形式
排気量/気筒

2000cc
IL6
333cc
BMW 320i, TOYOTA 2000 GT
Skyline 2000GT-R etc
IL4
500cc
Silvia, Celica, Primera, etc
2400cc
V6
400cc
Ferrali 246GT (Dino)
2600cc
IL6
433cc
Skyline GT-R
3000cc
V8
375cc
Ferrali 308GT
IL6
500cc
BMW 330i, Aristo
Flat6
500cc
Porsche 911
3300cc
Flat6
550cc
Porsche 911
4380cc
Flat12
356cc
Ferrali 356GT BB
5000cc
Flat12
417cc
Ferrali 512BB

3300cc turbo Flat 6のPorsche 911が1割り増しの550cc。この辺が高出力化の限界だろう。
(SUBARU/Tomy Kaira 2200cc Flat4 turboも550cc/気筒)。これを考えると2500cc Flat 4 の625cc/気筒は燃焼困難なエンジンであることがわかる。(実用上は問題ないが、2500ccにしたらパワー不足だろう)

最近3000cc Flat 6 を積むようになったが、これは現行レガシィ(BE/BH)はモデル末期なので冒険しただけ。税制を考えると2500ccエンジンが必要。しかし、きっちりと回したいのなら Flat6が必要(417cc/気筒)。となる。しかし2500ccNAではパワー不足。 ということで小さなタービンで軽いブースト0.4kg程度をかけて見かけ排気量を3500ccにするかな(笑)。

180度V型と水平対向が実は異なるらしいが詳細は調べてください。

ついでに燃費の経緯も逐次更新していますので見てください。

 

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