悪魔の手(あくまのて)    

 

今日は、太郎くんの学校の遠足。

みんなとっても楽しいにしていた。

まさかあんな恐ろしいことが怒るなんて誰も予想していなかった・・・・・・・・・・

 

行き先は、動物園。

着くと、さっそく自由時間になった。

太郎くんは、約束していた数人の友だちと見学に出発した。

普段見たこともない動物たちが、

次から次ぎへと見ることができた。

 

太郎くん達は、ついに運命の熊の檻の前に来た。

最初は何事もなかった。

熊もおとなしく柵の近くに座って、

見物する人々の方を見ていた。

 

太郎くんは、何を思ったのか、

そっと、その熊の方に右手を伸ばしたのだ。

熊も、何か貰えるものと勘違いしたのだろう。

檻の柵の隙間から、その太い腕を伸ばしてきたのだ。

「太郎、危ない!」

思わず、それを見ていた友だちが叫んだ!!

太郎も、同時に叫んだ!

 

 

「あっ、熊の手。」

「あ、くまのて」

「あくまのて」