バスツアーの思い出                                                       
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平成24年  秋  橋本   

あさもよし紀伊へ行く君が真土山
超ゆらむ今日そ 雨な降りそね
(作者未詳 巻9−1680)

大和には聞こえ行かぬか大我野の
竹葉刈り敷き廬りせりとは
(作者未詳 巻9−1677)

紀伊の国に 止まず通はむ 妻の杜
妻寄しこせね 妻と言ひながら
坂上忌寸人長 巻9−1679)
 
持統天皇が和歌山に行幸の折 たびたび通過された場所

奈良と和歌山の国境の真土山妹背山・周辺を散策 
25年  春 因幡    あらたしき 年の初めの初春の 
今日降る雪の いやしけ吉事
(大伴家持 巻20−4516)
 大伴家持が国司として赴任した因幡の国庁跡

ここで万葉集4516首の最後の歌が詠まれた
      〃   秋  
淡路島
  淡路の 野島の崎の 浜風に
妹が結びし
吹き返す
(柿本人麻呂 巻3−251)

燈火の 明石大門に 入らむ日や
漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず
(柿本人麻呂 巻3−254)
 淡嶋神社のお人形の多さにびっくり!!

昼食は「パルシェ香りの館」にて。ハーブを主体とした、地産地消ののメニューでした。
眺めの良いバイキング形式のレストランで、おなか一杯になりました。
26年  春
忍坂

長谷街道
 

  ossaka-1.pdf へのリンク 
秋山の 木の下隠り行く水の
我れこそ増さめ御思よりは
(鏡女王 巻2−92)

籠もよ み籠持ち堀串もよ み堀串持ち
この岡に 菜摘ます子
 家聞かな
名告らさね そらみつ 大和の国は
おしなべて 我こそ居れ
しきなべて
我こそ座せ 我こそば 告らめ
家をも名をも
(巻1-1雄略天皇

 
忍坂地区の散策、長谷街道散策とよく歩きました。
小川の中にある鏡女王の歌碑を見つけて、此処しかないという配置に感動しました。
見過ごしてしまいそうな朝倉の宮跡や「朝川わたる、、」の但馬皇女の歌碑を探しながらの散策です。
 〃  秋  
春日野
     nara-1.pdf へのリンク

あをによし寧楽の京師は咲く花の
薫ふがごとく今盛りなり
(小野 老 巻3-328

時雨の雨 間無くし降れば御笠山
木末あまねく
色づきにけり
(大伴稲公 巻8-1553)

唐国に 行き足らはして帰り来む
ますら健男に
御酒奉る
(多治比眞人鷹主 巻19-4262

 
一大行事である式年造替を前にした奈良・春日大社の特別参拝エリアを神官の案内で巡ることができ、

日本で培われた信仰・奥深い幽玄美をより身近に感じて心身が引き締まりました。

そして春日大社神苑なる国内最古の万葉植物園も見学することが出来て とても楽しい一日でした。
 27年  春  
加太
    kata-1.pdf へのリンク

藻刈舟 沖漕ぎ来らし 妹が島
形見の浦に 鶴翔ける見ゆ
(作者不詳 巻7−1199)

紀の国の 飽等の浜の忘れ貝
吾は忘れじ 年は経ぬとも
(作者未詳 巻11−2759)

時津風 吹飯の浜にいでいつつ
あがふ命は 妹が為こそ
(作者不詳 巻12−3201)

 
昼食は加太岬の突端の休暇村でみやま膳をいただきました。

友が島が直近で見られ、淡路島もすぐそこにあります。

大和・吉野から出てきた万葉人が、初めて海を見た時の感動が偲ばれます。

  〃  秋 
恭仁京

紫香楽宮跡
 
    kunikyou-1.pdf へのリンク
今造る 久邇の京は 山川の 
さやけき見れば うべ知らすらし
(大伴家持 巻6−1037)

わが大君 天知らさむと 思はねば 
凡にそ見ける 和束杣山
(大伴家持 巻3−476)

あしひきの 山さへ光り咲く花の 
散りぬるごとき 我が大君かも
(大伴家持 巻3−477)

三香の原久邇の都は荒れにけり
大宮人のうつろひぬれば

(田辺福麻呂 たなべのさきまろ 巻6-1060)

 
木津地区と紫香楽地区のボランティアガイドさんのお世話になりました。

建物が何もない遺跡の視察ですので、ともすれば退屈するかと思いましたが、
地元ならではお話を聞かせていただき、時間が足らないくらいでした。

恭仁京跡では天平時代の衣装を着ての聖武天皇?、光明皇后?の案内を聞かせていただき、
団体ツアーでの見学ならではサプライズで楽しみました。