どうぞ、と言われたからといって、すぐにできるわけでも、ないけれど。
いや、塞ぎます、ッつったのは、自分だけど。
(ホント、わかってんのか…?)
この状況。
最初に発したのは自分だけど、ノリで返してこられた言葉に、一瞬、動揺した。
そりゃ、告白したし、好きあってるからという免罪符? も、あるにしろ。
今までの自分たちの関係を、ひっくり返すことになるのに。
(冗談だよ、っていうなら、今のうちだぞ)
それらしく髪を撫でる手に、自分で内心驚きつつ、雨竜の様子を窺う。
びっくりしたようだが、それも一瞬で、いつもの顔だ。
(あー、でも)
いい匂い、しやがるし。
胸中に、ぼやいてしまう。
ある意味見慣れてるし、知っている匂いなのに、感情でこんなにも違ってくるのだと知った。
触れる場所から侵食されるように、くらくらする。
(我ながら鈍感…つーか、よく、平気でいられたな、俺)
聖人君子じゃあるまいし…と、眉間に皺を寄せてしまう。
(とりあえず、飛びすぎて、ケモノ、ケダモノにはなりたくねーな)
床についた手に、力を入れてしまう。
その様子に気づいた雨竜の、黒崎? と、問うてくる声にもクるって、どうなんだ、俺!! と、胸中に叫びながら。
顔を近づけていくと、無防備にも見える微笑を浮かべて、見てくる。
それにもくらくらして、自分がどうにかなってしまいそうだ。
(だーから!)
からかわれているのかも知れないが、自分には止めようがない。
ホントに、煽らないで、ほしい。
でも。
(…キスして、幻滅されたら、それまで、か…?)
情けなくも、自分に問いかけてみた。
同じ意味の好き、だとは、言葉や肌感覚的に感じてはいるけれど、そういう意味で触れあっても駄目なことが、恋にはあるから。
(そもそも……あーもぅ、わかんねぇ!!)
駄目だったら駄目なもんなんだ、きっと! と、ごちゃごちゃ考えて思っていたことを、一護は一刀両断した。
Trust You
軽く、触れて、離れた。
(ヤベ…ッ)
これだけ、で。
(……キちまうって、どうなんだ…ッ)
今まで、そんなことなかったのに。
「………」
葛藤を静かに収めつつ、一護が雨竜を見下ろすと。
ぽかんと、と言う表現が一番合うと言っていい顔が、あった。
「雨竜?」
問いかけると、え、といったような顔で、見てきて。
みるみる……映像の早送りのように、顔を赤くした。
「…ッ…」
何これ何これ、このかわいい生き物ッ!! と、年甲斐もなく叫びたくなった。
今まで付き合った女でも、こんな反応は、滅多になかった。
…つーか、どんなふうだったか見る余裕というか、感情も、なかったような気がする。
ある意味、どえらい進歩っつーか……本気度の違い、というか。
「……ホントにするとは、思わなかったんだよっ」
顔が赤くなったのがわかっているのか、そっぽを向いて、反論してくる。
首筋まで染まった色は、妙な色気を孕んでいる。
「だって、スルッつったろ? それに俺、あんたに嘘はつきたくないって、言ったし」
「あれはっ…」
「あーまたんなこと言ってッと、塞ぐぞ?」
「ッ! からかわないでくれるかなっ」
「なんで? からかう意味が、わかんねー」
「そういうのが、からかってるんだよっ」
逃げるように顔をそむけるので、見てほしくて顔を寄せれば、また、顔を赤くして逃げられる。
絶対、石田雨竜、では見せない顔だ。
「そりゃ、僕だって、売り言葉に買い言葉、そんなこと言ったけどっ!」
「売り言葉買い言葉っつーよりは、誘い文句だよ、あれは」
「誘…ッ、そんなつもりは…」
「だあーから、んなとこが、天然なんだよ」
あんまりにも頭を振るので、髪が乱れている。それすらも、煽ってくれるのに。
「天然?! なにそれ! 僕は、いたって普通に…」
「だから、それが天然」
ま、いいけど…と、手櫛で髪を直してやると、わーバカ、触るな! と声をあげる。
「なんで?」
あまりのうろたえようというか、その…反応が、楽しすぎて。
(あーもー、なんてーか……)
好きで好きで、たまんないってーか。
「キミ、ッは、僕を殺したいのかッ!!」
起き上がって、叫んで、睨んできた…赤い顔で。
「物騒だなー、なんでんな言葉、出てくんの?」
敬語も何も、あったもんじゃない。今までの自分は何処へ行った。
フェミニストではないけれど、もう少し、言葉は丁寧であったはず、なのに。
(…ありのままの自分をさらけ出したい、ッつーのか、俺)
今までも出していたのに、それ以上、まだ自分の中には、自分の知らない妙なブラックボックスがあったようだ。
きっと彼は、その奇妙なブラックボックス…いや、パンドラの箱を、開けてしまったのかもしれない。
黒崎一護、と言う、人間の。
「キミは死神かっ、僕をからかってそんなに楽しいかっ」
いや、俺、死神じゃねーしと、冷静に思うが、役は死神だしなーともぼやく。
詰め寄ってくるままに、襟元をその白い手に引かれ、叫ばれる。
「心臓がおかしくなるっ! キミは、僕に不整脈か、心筋梗塞でも起こさせたいのかっ」
…それって。
「……俺が触ると、どきどきして駄目だってこと…?」
襟元を掴む白い手に、自分の手を重ねて外させる。
その白い手は素直に、自分の手の中に残っている。
「……なんてことをほざく口、なんだ」
「…なんか言動が石田雨竜になってるぞ、雨竜」
「うるさいっ」
「わー大人気ない台詞」
「黒崎!!」
さっきまで、そう、ホントに、つい、さっきまで。
嵐にも似た思いが胸中を占め、落ち着いたと、思ったのに。
今日は、嵐到来の日か…なんて、感じてしまう。
感情の嵐が、激しすぎる。
(それとも)
今までのいろいろが交じり合って…乱気流にでも、なったのか?
願いが叶った、と喜ぶまもなく、嵐のように激情が、体中を廻る。
それまでに普通の、友達としてのスキンシップも、あったのに。
……キス、されてというか、して、というか。
あの浅い接触で、こんなふうになるなんて、思ってもみなかった。
今までの自分のしてきたことはなんだったんだと、思うくらい。
(そんなに、好きじゃなかったのかな…)
今までの、相手が。
好きで、手を取り合って、触れ合って。
それにもどきどきしてたし、心臓が止まりそうにもなったのに。
今回は、桁違いで、どうしようもない。
(心臓の音、相手に聞こえそうだよ…)
顔の赤みもきっと、引いていない。
(…手馴れてるのも、癪だけどッ!!)
今までの経験を見せられて、それにも少し、怒りを覚えたけれど。
それ以上に、あの手が、表情が、声が、全てが。
(僕を、乱すんだ)
年下なのに、ふと見せる、男の顔に。
反応してしまう自分が、悪いのだ。
(…でも)
好きなんだ、と。
雨竜は胸中で噛み締めた。
「…しばらく、出入り禁止にしようかな…」
「え、それはカンベン」
ぎゃぁぎゃぁと、まるで猫のように反抗してくる雨竜を、習うより慣れろ! と難なく腕の中に収めた一護は、雨竜の言に、嫌だと即答した。
「それは僕が決めることであって、キミに権利があるわけじゃないんだけど」
「そうであっても、俺は嫌。離れてッと多分、俺、おかしくなる」
「…今でも十分、おかしい」
「…またその口、塞いでほしいのか?」
「どうぞ。いっそのこと窒息死しようか?」
「……役憑依型って、コエェ…」
「憑依じゃないよ。僕にもこんな面が、あったというだけ」
じっと見てくる黒い瞳は、今までとはまた、色合いを変えた。
「…まだまだだな、俺も」
「……僕も」
短い期間で判ることなんて、知れている。
それでも、結構知ったつもりでいたのに。
「……でも、やっぱ。権利、ねぇかもしんねーけど」
雨竜のそばを離れるのは、嫌だ。
ぎゅうと抱きしめてくる腕の強さに、感じた。
「…妙なとこで……弱気だね」
「うるせー……ここに来んのだって、勇気いったって、言ったのに」
「…そうだったね」
あんなにどきどきしていたのに、今は落ち着いている。
いや、まだどきどきはするけれど…いい感じの、状態。
一護のそばは、落ち着く。
「でも」
「ん?」
「……僕がもっと芝居がうまくて、精神的に強くて」
「うん」
「……キミの勇気も告白も、切って捨てるような、切って捨てられてたら、キミは、どうしてた…?」
「なんじゃそりゃ」
「短絡的なキミに言うとすれば……僕が逃げてたら、どうしてた?」
「短絡的って……」
「何となくだよ。だって黒崎は、考えるよりさきに身体が動きそうなタイプじゃないか」
「それって、一護だろ?」
「キミもだよ、黒崎一護」
「うわ、フルネーム。雨竜に言われっと、すッげー緊張する」
「じゃぁ、一護、なんて、呼んだら余計緊張するね」
「ッ……それは」
むしろ…と、一護が少し力を込めたとき、痛いよと、雨竜から声が上がる。
「もう少し力を加減してくれ……逃げないよ」
「いや、なんつーか」
わかってねーんだろうなーと、一護は胸中に呟く。
「逃げてたら、って、雨竜は言うけど」
「うん」
「一度は逃げてんじゃん」
「うっ、それは!」
「あれは完璧、逃げだろ? 俺、訳わかんないまま、ほっぽっとかれて…いやー」
「だって、あれは! あれ、は……」
あのままいたら、いつまでもいつまでも、離れられないし、それに。
「瞬間的に、悟られちゃ駄目だって、思ったんだ……」
監督に言われていたことも、破ってしまう。
「……そこで、逃げちまうってのがな…」
「……うまく、いってたと思ったのに」
「あれで? まぁ、俺も、最初はそんなもんかと思ったけど……引っかかったんだよ」
「黒崎……」
「繰り返す言動になるけど、ホント、ぐるぐる思ったし、考えた。
なんでだ、って。俺としては、間違ったことはしてねーし、ああすることは当たり前だと思った。
でも、逃げられるっていうか、突き放されるってことは、何かあるんだとは、感じたよ」
なだめるように、一護は雨竜の背を叩く。
「きっかけっちゃーきっかけで。そんなのがなかったら、多分、雨竜が苦しい思いをするだけで終わってた可能性は、高いよ」
その掌が、優しく雨竜の肩を包む。
「自分の感覚的には、俺は雨竜を嫌いじゃないし、気になる相手ではあった。
でも、それだけで、ここまで……深く知りたいと、思うところまでじゃなかったと、思う」
微苦笑を、一護は浮かべる。
「それは、仕方ないことだよ。もしかしたら、逆もありえたかもしれないし」
身を預けるだけだった雨竜が、一護の背に、腕をまわして、掴む。
それに少し、一護は驚いた。
「……でも、とにかく。キミの障害に、なりたくなかった。
あの現場の雰囲気を壊したくなかったし、君の志を、曲げたくなかったんだ」
一生懸命作り上げる、あの姿を、見ているから。
「こんな感情に振り回されてちゃ、駄目だって。
黒崎の、重荷や障害に、なるくらいなら、隠したほうが、いいんだって」
絶句した。
「なんだか一杯一杯で、めちゃくちゃで。いろいろ考えて、結論出して何とかってところで、キミに、突き崩されちゃったけど。
…もし、逃げ切れていたら。ずっと、隠し通すつもりだった」
苦しくても、泣きそうでも。
そばに在れれば、同じ空間を、共有できれば。
それを思い出にして、生きていける。女々しい、かも知れないけれど。
「キミの未来がいいものであれるなら、僕は、それでいい」
…不覚にも、泣きそうになった。
今までの言葉だって、行動だって。
そういう『恋』に当てはまるものでは、ないけれど。
自分をとても大切にしてくれているのは、肌で感じ、知っていた。
「…やっぱ、逃がさねーで、よかった…」
「黒崎?」
「……そばに雨竜いなかったら、俺、絶対後悔する」
秘められた深い愛情も知らずに、当たり前に受け取って。
…傷つけていた。
「…絶対なんて、ありえないよ、黒崎」
そう言って、笑うけれど。
絶対と、言えなくても。必ず、後悔、する。
心から、そう思い、感じる。
「でも、絶対、とは、言えないけど」
そういうのじゃなくても、僕は、黒崎を好きになってたよ。
笑う顔に、愛おしさと切なさが、込み上げる。
今までの恋が、嘘とは言わないけれど、本当じゃなかったのは、確かだ。
こんなに、こんなに……泣きたくなるほど嬉しい笑顔って、あるのだろうか。
「黒崎?」
なんか僕、おかしなこと言ったかな? と問うてくる声に、とんでもねぇと首を振る。
抱きしめることしか、できない。
言葉にならないって、こういうことだろうか。
これは僕の感情であって、キミに押し付ける気はないよ。
あぁ、なんていうか、その、もしっていう話だからと、言ってくる。
そもそもキミが僕に、監督から僕と仲良くするなって言われたっていうのが悪いんだからなと、責任転嫁のようにあげる声に、あぁ、そんなこともあったなと、笑う。
それもまた、きっかけになったかもしれないけれど。
悩んで辿りついて、二人で分け合った、感情だから。
「それだったら、俺だって、雨竜のこと好きだよ」
大好きだ。
泣くのを堪えているから、声が掠れているのが判る。
今度は宥めるように、あの時とは逆に…雨竜が俺の背を叩く。
「何を言う…僕のほうがもっともっと、好きだよ」
笑って、額に口付けてきた。
なんて嬉しいことだろう。
大好きで大事な相手に、素直な感情を伝えることが、できるのは。
言葉にならない温かいものが、心を満たしていく。
「悔しいけど、黒崎が言ったとおりだ。
僕も、キミに好きだって伝えられて、本当に嬉しい。
心から伝えられて…幸せだ」
一人思うだけじゃ、寂しいよね。
見返りも何も求めないけれど、ただ、好きであるけれど。
やっぱり、哀しくなるから。
「僕もまだまだだな……片思いでもいいと考えてた自分に、恋は、愛は、軽くないって、伝えてやりたい」
もしかしたら、これから、重くなるのかもしれないけれど。
分け合える相手が居るのなら、分け合って。
バランスを取って、いればいいと、今なら思える。
「すっげぇ、哲学的だな、それ」
「そう? 僕が正直に、感じたことだよ」
もし、これが、壊れてしまって。
離れることが、あったとしても。
この思いは、また、何処かに受け継がれて、愛しさの意味を深めていくのだと思う。
「あ、もうこんな時間じゃないか」
ふと時計を見上げれば、0時前。
短いと思っていたが、結構長い時間……問答をしていたようだ。
いつもなら…何とか23時前には、追い出すのに。
「ほら、明日も仕事あるんだろ? 僕は休みだけど」
「やーだーーー」
「な、なにいってんのっ」
しがみついて離れようとしない一護に、雨竜は声をあげる。
「脚本や監督のいんぼーだー、俺と雨竜の話なのに、スケジュールかぶらねーなんて!」
「黒崎と石田の話、だろ。キミは主役なんだから、頑張んなさい」
「やだー。しかも明日は死覇装で斬魄刀持って走り回るから、疲れるー」
「動いてこその一護なんだから、しょうがないだろ。それとも何、僕みたいにずーッと微動だにしないで弓を射る状態になりたいわけ?」
「うっ……」
「天気もよさそうだから、大丈夫。一護は晴れ男だし、あっという間に終わるよ」
だから離れて離れてと、雨竜は腕の中から逃げようとする。
「晴れ男って、関係ねー…つーか、一護、って」
「あ、そう呼んでた?」
「…うん」
「そ」
言うが早いか、笑って、雨竜は完璧に一護の腕の中から逃れた。
「言いながら、気づいたんだ」
「へ?」
「僕が『黒崎が黒崎が』って言うたびに、一護の眉間に皺が寄るってことに」
「うぇ?!」
そう聞いて一護は、自分の額に手をやる。
「一護が、僕が石田雨竜に嫉妬する、と同じように、黒崎一護に嫉妬するってのがわかって…
名前を呼びたいって理由も、判ったから。納得したから、呼んでる」
「納得って……かわいくねー…」
「かわいくなくて結構。僕にもそういう面があるといっただろ?
それに、衒いなく言えるようになったのは……一護が僕を、必ず『雨竜』と呼ぶからだよ」
「……当たり前だろ。雨竜が雨竜以外、なんだよ」
また問答かよ…と、面白くなさそうに顔に書いてあるのを見て、雨竜は笑う。
「それもきっと、一護が言った『当たり前』の中に、入るんだろうな」
見過ごしてしまいそうな、けれど、気づかせてくれる、当たり前。
「…じゃぁ…明日、帰り、ここに着たら…居るのかよ」
「居るよ。もし居なかったら、いつもの場所だし。……見つけてくれるだろ?」
「当然。逃がさねーって、決めたから」
離れがたく腕を伸ばすと、当たり前のように、寄り添ってくる。
「では、真面目にお仕事、行きなさい」
「ちぇっ」
「また妙なとこ、子供だね。……キスの手順が手馴れてたから、むかついてたんだけど」
「え」
「今日、ご飯も本屋も行きそびれたから…明日、ご飯だけでも付き合いなさい」
「…はーい」
「鯖の味噌煮。久しぶりに食べたいから」
一人じゃ美味しくないしね、と、またかわいくないことを言うので。
一緒に食べようと、いつものように言えよと、抱きしめてキスをした。
「寄り道しないように」
「するわきゃねーだろ? まっすぐ帰るって」
「気をつけて」
「あぁ」
いつもと同じように、見送る。
寂しいと感じるのは……捉える感情が、変わったからだろうか。
「じゃ、明日な!」
当たり前のようにかけてくる言葉に、雨竜は目を瞠る。
そうだ、明日、また、逢える。
「明日ね」
あぁ、バカだ。
判ってたのに、離れがたいことなんて。
「ッ!」
「…んな顔してっと……連れて帰るぞ」
「…僕の家は、ここなんだけど…」
「関係ねーよ」
離れがたいのはお互いさまなのだと、言外に告げてくる。
「俺んとこ来て、そこも、雨竜の家にすりゃいいだけの話だ」
「! ……まったく、キミは…」
「名案だと思うんだけどな」
「それはキミの希望」
「てッ!」
「早く、帰りなよ。寝られなくなるよ」
「うー……」
額をさすりながら、一護は唸り声を上げる。
「だー、うだうだやっててもしょーがねーから、帰る」
「はい」
後ろ髪を惹かれまくりつつも、潔く、一護は雨竜に背を向けた。
その背中を、雨竜は愛しげに見つめる。
「明日ね」
もう一度、心をこめて、伝えて。
「…あーもー……ぜってぇ、いつか連れて帰る!!」
一護の胸中の叫びは、雨竜には届かなかった。