雑音と漏話

雑音 (S/N比)
 電気回路において、送信信号がない(送信側が信号を出していない)状態であっても、受信側で何らかの信号が現れることがあり、これを雑音という。
 雑音には「熱雑音」、「漏話雑音」、「相互変調雑音」などがあります。

 雑音の大きさを表すものに、受信電力と雑音電力との比を対数表示した信号対雑音比(S/N比)といい、下式のように計算します。
 信号があるときの受信電力をPs、無信号時の雑音電力をPnとするとS/N比はで表される。


漏話
 隣接する2つの回線において、一方の回線の信号が他方の回線に漏れる現象を漏話といいます。
 漏話の原因にはコイル成分による電磁結合によるものと線間のコンデンサ成分による静電結合があり、伝送方向と逆向きに現れるものを「近端漏話」、同一方向に現れるものを「遠端漏話」といいます。




家庭用の100Vを電源コンセントから延長コードで取ってくるとき長すぎたコードの処理はどのようにされていますか?
実際にノイズが聞こえる訳ではないのであまり気にしていない人が多いと思うのですが、ほとんどの人は束ねて輪ゴムやビニタイでまとめているんじゃないかと思います。
でも、家庭用の電源は正弦波交流ですので、導線に電気が流れると絶えず磁界が発生しています。
コードをまとめていると、発生した磁界でまとめられている隣接コードに電磁誘導による電流が発生しますので、それが正常な電気の流れを妨げて異常発熱することがあります。
発熱すると、コードの被覆がやわらかくなってきますので、コードをまとめている部分が輪ゴムなどの圧力で変形して内部ショートから発火ということも起こる可能性があります。
大電流を必要とする電気ストーブなどを接続している場合は特に危険ですので、安全第一でコードを束ねないようにしてください。