直流の並列回路

 並列回路を考える上で重要なことは負荷にかかる電圧は全て一定であるということ。

 そのため、直列回路と違って、電圧を基準にして問題を解いていく場合が多くなります。
 並列回路の場合は合成抵抗の求め方はが基本になり、これを変形することによりとなります。

 実際に値を入れて計算してみると R3 = 60Ω・R4 = 40Ω である場合、合成抵抗 R は(60×40)÷(60+40) = 24Ωとなります。

 上の図のような並列回路の場合では、各抵抗にかかる電圧は電源電圧 V と同じです。
 直列回路のように抵抗値によって電圧が分圧されることはありません。
             
V = V3 = V4

 しかし、並列回路の場合は電流が分かれ、回路全体に流れる全電流 II = I3 + I4 となります。

 それぞれの抵抗に流れる電流は、抵抗値の比率で計算できるのですが、直列の時の電圧とは逆になり、
I3 : I4 = R4 : R3 となります。
 直流の並列回路においては、回路に流れる全電流が判明すれば下記の式でそれぞれの抵抗に流れる電流を計算することができ、回路を流れる全電流 I = I3 + I4 が必ず成立します。