年度別山行報告1997年
1997年
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鳩ヶ峰(石清水八幡宮)

1997.1.19

自宅〜登り口〜鳩ヶ峰頂上(三等三角点)142.5M〜ケーブルの上

愛宕山

1997.1.26

自宅〜三条(バス)〜清滝〜表参道〜水尾の分れ〜愛宕神社三角点(945M)〜月輪寺〜登り口〜バス停

金比羅山〜薬王坂〜鞍馬

1997.3.23

曇時々晴

自宅〜三条(バス)〜戸寺〜Yケン〜江文峠〜静原〜薬王坂〜鞍馬〜出町

伊吹山・北尾根

春霞の伊吹にイチリンソウを詠む

1997.5.4

報告書あり

千石岩

1997.5.10

フリークライミング

ナベタニ山・大杉群落・シャクナゲ

1997.5.17

土 

自宅〜出町〜片波(お婆さん元気だった)駐車〜鍋谷山〜駐車

富士山

1997.6.

霞沢岳

1997.7.18〜21

7/18 自宅〜京都駅〜

7/19 新島々〜岩魚留小屋〜徳本峠(泊)

7/20 徳本峠〜霞沢岳〜徳本峠(泊)

7/21 徳本峠〜徳本峠入り口〜明神〜上高地〜帰宅

劔岳・立山方面

剱岳・別山・雄山・浄土山・鳶山・越中沢岳

1997.8.7〜13

 

木〜水

8/7 自宅〜京都駅(夜行バス)

8/8雨 室堂〜雷鳥荘〜剱御前小屋〜剱沢テン場(泊)

8/9晴・強風・夜台風直撃 剱沢テン場〜剣山荘〜一服剱〜前剱〜タテバイ〜剱頂上〜テン場

8/10 剱沢テン場〜別山分岐〜剱御前小屋〜雷鳥平〜雷鳥沢ヒュッテ(泊)

8/11雨〜晴 雷鳥沢ヒュッテ〜一ノ越〜雄山〜一ノ越〜浄土山〜ザラ峠〜五色ヶ原テン場(泊)

8/12  五色ヶ原〜五色ヶ原山荘〜鳶山〜越中沢岳〜鳶山〜五色ヶ原(泊)

8/13  五色ヶ原〜刈安峠〜平ノ木小屋〜くろよんダム〜扇子沢〜薬師の湯〜大町〜松本〜京都

比良縦走

権現山・ホッケ山・蓬莱山・打見山・比良岳・烏谷山・武奈ヶ岳

 

1997.9.13〜14

 

土〜日

9/13 自宅〜出町柳(バス)〜平〜アラキ峠〜権現山〜ホッケ山〜小女郎峠〜蓬莱山〜打見山〜比良岳〜烏山〜荒川峠〜南比良峠〜金糞峠〜ヤクモガ原(泊)

9/14 ヤクモガ原〜武奈ヶ岳〜細川越え〜広谷〜山上駅〜大山口〜イン谷口〜比良駅

中央アルプス

木曽駒・宝剣

 

1997.10.9〜11

 

木〜金

10/9 自宅〜京都駅八条口

10/10 駒ヶ根高原駐車場(バス)〜しらび平駅〜千畳敷カール〜テン場(泊)

10/11 (一夜明けたら雪)駒ヶ岳ピストン〜宝剣岳小屋〜宝剣岳ピストン〜宝剣小屋〜千畳敷カール〜極楽平稜線(強風のため撤退)〜しらび平駅〜駐車場〜こまくさの湯〜帰宅

 

 

春霞の伊吹にイチリンソウを詠む

 

【期 日】 1997年5月4日(日) 

【山行名】 春霞の伊吹にイチリンソウを詠む

【メンバー】 T/iku        

【装 備】  軽装備、ツエルト、ガス・コッヘルなど一式、食料、水、茶、軍手、新聞紙、ヘッドランプ、雨具

【集合場所】   自宅→京都駅(JR)→近江長岡  

【食 糧】  

【非常食】 

【概算費用】  交通費 京都駅発着で/一人4570円                             

【概念図】

 

【所要時間】 

京都駅(6:44)マ近江長岡(8:07)(8:35)マ登山口(8:50)マ取付(9:15)マ三合目(10:15) 五合目(10:45)(11:00)マ山頂(12:00)(12:50)マ北尾根取付(13:55)マ御座峰(15:00)(15:05)マ国見岳(15:50)(16:00)マ国見峠(16:28)(16:30)マ親切な老夫婦の車に拾われる(17:00)マ寺本(17:10)(18:26)マ近鉄揖斐駅(19:10)(19:17)マ大垣(19:45)(19:57)マ京都駅(21:30)

【報告と備 考】

○霧なのか雨なのかわからないような状態のなか視界も悪く、風も冷たく天気を気にしながら登る。ファミリー登山やアベック登山が多いのに驚く。人気の山なのだろう。             

○山頂で昼食を取っていたら暗雲が切れ日が射し、風が止む。当初の計画通り北尾根を目指す。

○北尾根はエアリアマップのコースタイムと本のコースタイムで3時間の差があり、帰りのバスに間に合うか不安のなか出発。取り敢えず走り、御座峰までのタイムを計る。何とか行けそうだと思い、もう引き返えせないし、進む。御座峰の手前でカタクリの群生に出合う。感激。コースタイムの確認を強く反省。

○生憎、白山や北アは見えなかったが、のんびり歩きたい、気持ちのいい尾根だった。

                                                                              

      伊吹岳頂上      カタクリの群生

 

 

剱岳・立山方面

 

【期 日】 1997年8月7日D〜8月13日C

【山行名】 1997年 劔岳・立山方面夏合宿

【目的】   ◎劔・立山方面に心を放つ(隠された目的:八ツ峰・源治郎尾根の偵察)

【メンバー】 t/iku

【装 備】 

t・iku個人装備

登山靴・服装各一式/レインウエア・傘・ ザックカバー・ スパッツ/ 着替/手袋/ 帽子/シュラフ・ シュラフカバー・マット/ヘッドランプ・電池/個人コッヘル・ スプーンはし・ コップ/地図・コンパス 細引き/スタッフバッグ/救急用品一式/洗面具・タオル一式/計画書/ガムテープ/ポリタン2P/裁縫用具一式/ゾウリ/ お金/行動食/おやつ/ライター/ 保健証のコピー/ティッシュ5/カメラ/筆記用具一式/時計/ナイフ

共同装備

テント一式3-4人用一式/マット2/ガスヘッド 1/カートリッジ小3.3/コッヘル1式/洗濯バサミ3/ローソク1/ベニヤ1/ポリタン5P1/ローペ1/ランタン1/食料/お茶セット/カラビナ3個/シェリング1本/ゴミ袋大1小3/雑巾2

【集合場所】   自宅→京都駅(バス)→室堂 

【食 糧】  朝食 5食 ・ 夕食 5食 ・ 行動食<ぱん5おむすび1> 7食 ・ お茶(紅茶・ほうじ茶・コーヒー)・菓子(ゼリー・プルーン・乾燥くだものなど行動食にもなるもの)<感想>

【非常食】 

【概算費用】  交通費 京都駅発着で/一人4570円                             

【概念図】

【概算費用】   1人約3万5000円(小屋5500円、予定変更のためのバスキャンセル6000円含む)

【日程・ルート】

8/7D 晴れ 自宅(21:00)モ京都(22:10)(11:15)バスは20人程ですいていた

8/8E 雨のち曇り  室堂(7:00)(8:35)朝食後激しい風雨の中出発モ雷鳥荘(9:15)(9:35)モ剣御前小屋<別山乗越>(12:00)(13:05)ずぶ濡れ・昼食モ剣沢テン場(13:40)雨止む

8/9F 晴れ 起床(3:40)(6:05)晴れ・風強しモ一服劔(6:52)(7:02)モ前(7:48)モ停滞(8:20)(8:40)モタテバイ(8:50)5分で抜けるモ劔岳(9:22)(10:15)モ早月尾根分岐(10:25)モ一服劔(12:15)(12:45)昼食モテン場(13:40)夜強風のため眠れず、テントポール曲がる

8/10@ 雨 起床(6:00)(8:20)モ別山分岐(8:40)モ別山(9:40)(10:00)モ視界なく、風雨強いので下山モ剣御前小屋(10:30)モ雷鳥平(11:40)(11:50)モ雷鳥沢ヒュッテ(12:00)温泉にはいり、冷えた体を暖める

8/11A 雨のち晴れ 起床(3:00)(4:55)モ雷鳥平にBC用テントを設営しようとしたが、雨のため中止・再スタート(6:35)モ一ノ越(8:46)(9:07)モ雄山(9:32)(10:28)ガスで展望なしモ一ノ越(10:55)(12:40)昼食時天気回復してきたので五色ヶ原へ向かうモ分岐(13:25)(13:30)モ(浄土山ピストン)(13:45)(13:50)モ分岐(14:05)モ途中木道のお花畑が美しいモザラ峠(16:50)(17:05)モテン場(17:45)お花畑の中のテン場・テントポール補修して設営

8/12B 晴れ 起床(5:15)(8:20)快晴モ(越中沢岳ピストン)モ越中沢岳(10:50)(12:30)昼食・展望良い(薬師・笠・雄山・劔・雲ノ平・槍・黒部五郎)モ針ノ木岳が目の前にそびえるモテン場(15:30)

8/13C 晴れ 起床(4:00)(6:40)スタートモ平ノ小屋(9:32)(9:55)モくろよん山荘(13:25)モトロリーバス停(14:10)(14:35)モ扇沢モ薬師の湯モ大町(16:56)(17:13)モ松本モ京都(22:06)モ自宅

 

【報告(感想)】

◎二人で初めてのテント山行、あれもこれもと欲張り荷物が少し多すぎたかもしれない。非常食をかねたおやつ類が半分以上残ってしまった。

◎剣沢のテン場では二日間とも強風のためテントポールが曲がり、張り綱2本が切れてしまった。とくに8月9日の夜は殆ど寝ることができず、テントの中から抑えていた。倒壊したテントも数張りあり、管理小屋からも、避難勧告が出ていた。夜用足しにテントから10メートルほど出ただけで、濃霧のためホワイトアウトの様になり方向を失いテントへ戻れなくなる。テン場で遭難という間抜けな目に合いそうになる。目印も何も見えない所でルートを失う(少しオーバーかな)ことの恐怖を実感した。

◎天気の回復が見込めず下山しようと思い、その前に取り敢えず雄山に登ろうと雨の中一ノ越に向かった。一ノ越小屋で聞くと天気は2-3日回復の見込みはないと言われたので諦めていたところ昼食を取っていたら天気が回復し出した。で、行ける所まで行こうと五色ヶ原に向かう。テン場の目の前に針ノ木岳がたくましく聳えていた。

◎五色ヶ原から薬師岳への縦走は日程の関係で無理だったので、五色ヶ原で2泊することにした。ならば、と小屋の人の勧めもあり越中沢岳までピストンした。快晴の天気に恵まれ、漸く山旅をした感じになった。

◎室堂のミドリが池周辺と五色ヶ原のお花畑では、ウサギギク、タテヤマアザミ、ハクサントリカブト、クルマユリ、ミヤマダイコンソウ、チングルマ、ハクサンボウフウ、ハクサンコザクラ、チシマギキョウ、イワギキョウ、ヨツバシオガマなどが咲き乱れこの世のものとは思えぬ美しさだった。劔岳ではトウヤクリンドウとハクサンフウロが楽しませてくれた。浄土山では雷鳥の親子、五色ヶ原でも数羽の岩ひばりが出迎えてくれた。(t)

 

【反省】

◎ラジオを忘れ、天気予報が聞けず困った。サブザックは、1個しかもって行かなかったがそれぞれ持って行ったほうが良かった。寒さと濡れ対策に着替えがもう一枚あつてもよかった。

◎ボンベは小2個+αで足りた(ランタン用も含め)。(t)

 

【感想】

 今回は、劔から薬師へのロングコースを、それも二人での初めてのテント山行を計画していたのだが、天候の加減で縦走は出来なかったものの日数が長期なので、何かと気苦労があった。しかし、結果としては全体には良かったと思う。 

 昨年の涸沢での合宿では、テント生活に慣れていないのでよく眠れずとまどうことも多かったが、今回は強風の日を除いてぐっすり眠れ、また食欲もあり快調だった。心配していた荷物(20L)もあまり重さも気にならずマイペースで歩けた。

 8日に室堂に着いたときはどしゃぶりの雨で、悲壮感でいっぱいになった。窓の外の雨はいくら眺めていても止みそうになく、たたきつけてくる雨の中をしかたなく出発した。とにかく剣沢のテン場まで予定どおりたどり着いた。そのころには、風はあったが雨は上がりホットした。全身びしょ濡れで冷え切っており、テントを設営してからボンベに火を付け温まり、やっと一息ついた。

 9日は一変して晴れた。風は強かったが、これで憧れの劔岳に5年越しで登れると思うとうれしくなった。頂上は360度の大パノラマで、後立山連峰の鹿島槍・五竜・唐松・白馬岳が、下には富山湾がくっきり見え感激した。剣沢の小屋とテン場も小さく見えた。輝夫さんは、いやに尾根筋が気になるようでしたが……? 頂上はかなり混んでいたが、下山する気になれず一時間程して後ろ髪を引かれる思いで頂上をあとにした。

 今日の夕食は、テントの入り口にアップで切り取った劔岳を眺めながら、ビール付きの優雅な夕食となった。そのときは、後に来る台風の騒ぎなど想像も出来ない至福の一時だった。ビールの酔いも手伝って、7時頃深い眠りについた。

 9時過ぎ異様な風の音で目を覚ましました。「ゴゥー」という凄まじい大きな音と共に風がテン場の上の方から落ちてくる(変な表現だが他に適切な表現が見つからない)、そして下の方にいる私たちのテント目がけて向かってくる(まるでアニメにでも出てくる妖怪化した風のように私には思えた)。私たちのテントに到達するやいなや、テントは悲鳴をあげて大きく軋む。去ってしまうと、一瞬の静けさがもどる。そしてまた、次の風の音が上の方で鳴り始める。その繰り返しで寝てはいられる状態ではなくなり、テントを抑えて4時頃まで過ごした。

 その風のなか、輝夫さんは「オシッコにいく」と言って出たきり(私は「何もこんな最中にいかなくてもいいのに」と思ったのだが)、「すぐ近くでするように」と言っておいたのに30分が程過ぎても帰らない。これはてっきり、崖のそばで用を足していてそのまま落っこちたのでは、と胸騒ぎがした。ヘッドランプを照らして合図を送ったりもしたが、外は真っ黒である。風はそんなときでも容赦なく吹き付けてくる。ちょっと油断していたらポールがメキメキと音がした。そのときに、ポールが曲がったようだ。心配していると、帰ってきた。一瞬、未亡人になったときのことを考え喜んでいいのか複雑な気持ちになつてしまった?、怖い出来事でした。

 寝不足のまま朝を迎えた。10日は風はあったが霧だけで雨はやんでいた。遅くなったが予定どおり別山にむかったが、やはり途中で強い雨が降り出した。頂上まで登ったものの迷ったすえ縦走は諦め雷鳥平まで下山し、ひよって小屋に泊まり温泉に入った。冷えた体に温泉は気持ちがよかった(大満足)。

 11日も出発しようとしたら雨が降り出した、雨の中とりあえず雄山に向かう。雄山から降りて一ノ越で昼食を食べていると青空が見えてきた。ならばと五色ヶ原に向かった。五色ヶ原への道のりはお花畑もあり、眺めもよく美しい。

 五色ヶ原は、一面の美しいお花畑で、人が少ないのが幸いしているのか荒されていない。越中沢岳へ登る途中から見た五色ヶ原は、周りの山々にかこまれて、山小屋の赤い屋根と緑、雪渓と池がメルヘンチックな絵のようで感動した。越中沢岳の頂上からは、笠・雄山・剣・黒部五郎岳と雲ノ平(確信は持てないが……)、そして恨めしいスゴ乗越小屋と薬師岳が見えた。雲ノ平は高天原温泉とセットにしていつか行ってみたい。

 結局五色ヶ原で2泊して黒部ダムに降りた。平ノ小屋までは割と早く降りられたが、そこから黒部ダムまではうんざりするほど長かった。黒部湖沿いの道は結構アップダウンがあり、やたらと梯子が多く、風景も変化に乏しい。

 今回の山旅は、予定がずいぶん変わってしまったが、劔岳と五色ヶ原から越中沢岳が晴れたのは幸いだった。薬師岳は今後の課題にしたい。

 いろんな経験をした思い出に残る山旅になった。(iku)

【食料について】

※乾燥野菜を持っていったのはよかった。「ごまあえ」にしたり、ラーメンに入れたり他にも色々使える。「大根サラダ」「キンピラごぼう」などの乾燥も市販されていて味もいける。

※レトルトの牛丼は、重いのを持って行ったのにおいしくなかった。

※梅干し、漬物、佃煮などは食をすすませる。朝のアルファー米が余ったので、行動食用にお結びにしたときにも使えた。(iku)