交野ハイキング 2 交野山(こうのさん)344m 2006.9.28
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【 題名 】 交野ハイキング 2 交野山(こうのやま)344m
【 期間 】 2006.9.28(木)
【 参加 】 iku,yuri,attyan,hiro
【 山域 】 大阪府交野市の里山/交野山(こうのさん)
【 形態 】 ハイキング
【 資料 】 京阪と園地の地図 交野山HP http://murata35.cool.ne.jp/meisho/konozan/index.htm
【 天候 】 晴れ
【 コース 】 京阪河私市駅10:45〜月輪の滝11:00〜すいれん池11:35(昼食)12:15〜八ッ橋13:20〜傍示の峠13:40〜高野山(こうのさん)14:23-15:00〜石仏の道〜ぶどう園(ブドウを購入)15:50〜大門酒造(地酒を購入)〜京阪河内森駅16:45
【 写真 】 写真へ

【 コース地図 】

【 感想 】

楓会(子供の幼稚園のときからの友人グループ)全員そろうから、どこかへ行きたいという電話がyuriさんからあった。ただし、朝用事があるので、出発が遅くても行けるところという条件付きであった。大文字山でもいいとおっしゃるが、大文字山はいくら何でもお粗末。時間がかからなさすぎ。皆子山(京都で一番高い山)にしようかなと思ったが、アプローチに時間がかかる。いろいろ迷ったあげくに、私にとっては近場の私市ハイキングにした。交野山(こうのさん)という、交野市の里山はとてもいい山だと前から聞いていたのと、この交野市は歴史が古いので趣があり、前から機会があればいろんなコースで巡ってみたいと思っていたのでここに誘った。交野シリーズ2回目である。

京阪電車で乗る電車を指定してもらい、それに私が途中で乗り合流し、私市駅で降り立ったのは時間はもう11時近くになっていた。住宅の中を星田園地とは逆のくろんど池園地の方面に10分程歩くと山道に入り、もう静かな別天地となる。しばらく尺治川沿いの山道を登ると目の前に人工的な階段が見える。そこを登らずに右に行ったところが月輪の滝だった。真っすぐ階段のコースを行くと見落としてしまう。すいれん池までは、沢沿いのとても趣のあるコースだった。途中で、湧き水が落ちていて甘くて美味しい水を味わう。すいれん池は交野ハイキング1でも通ったところで、くろんど園地の管理棟がある。すいれん池の中の東屋で昼食。

駅からの住宅街を行く 目の前に階段 月輪の滝 湧き水は甘くて美味しい
くろんど池管理棟(上)
すいれん池

昼食後管理道路をすこし行ってから左の山道に入る。そしてみはらしの道からキャンプ場を経て、八ッ橋へと進むと管理道路にまた合流する。この八ッ橋の下の湿地帯には沢山の突起物がある。最初見たときには、木を切った跡の切り株かなと思っていたが違っていた。「ラクウショウ(落羽松)という北アメリカの南東部に沢沼地に自生している落葉高木樹で沼地や水湿地では根の所々に膝状の呼吸根が出ている」という看板が出口にあった。これは、切り株ではなくて呼吸根だったのだ。

この管理道路は、車の通れるように整備されているが一般車は進入禁止になってる。ゲートで入れないようになっていて、ほしだ園地も同じだ。管理者だけが入れるようになってる。このゲートから出て左に行くと突き当たりに、傍示の峠に出て視界が広がる。田んぼの稲が黄色に色づき彼岸花を配してその先の方には秋の澄んだ空の下に交野の風景があった。なぜか、不思議な懐かしさを感じた。右に山道が続いているので、そこに入る。するとまた彼岸花の群生と田んぼがあり、稲刈りの作業を数名でしていた。機械での稲刈りは、この風景には相応しくないと私はふと思った。

くろんど池が下に見える 歩きやすい道を登ったり下ったり ラクウショウ(落羽松)
八ッ橋にて
傍示の峠から
懐かしい風景
稲刈りをしていた

「交野市立野外活動センター」を経てしばらく行くと車がたくさん停まってる。今まで、いい雰囲気を味わっていただけに、急にこの自動車や道路を現実のものと受け入れられず戸惑ってしまう。いったい、私たちはどこに迷い混んでしまったのだろうと不思議に思い、地図を広げてみると交野CCと書いてある。なぁ〜んだ、と納得したとたんにがっかりしてしまった。なんでこんなところにゴルフ場が…。里山を無惨な姿にしてしまう。

それでも、しばらく道路を進みまた山道に入ると鳥居が見える。またホッとする。そこからは急な勾配の階段状が続き、登りきったところに大きな石(観音岩)が見え、それが交野山だった。頂上には地元の野鳥の会のメンバーが数名、渡り鳥の観察を望遠鏡でしていた。頂上に立つと展望が開けた。左には大阪のビル群まで見える。前方右寄りには私の故郷群(枚方〜八幡市)その右横には京都方面、そしてさらに右は奈良方面だ。観音岩の上にごろりと横になる。岩の感触はやはり気持ちがいい。誰もいないときに来て昼寝でもしたら気持ちがいいだろうなぁ〜、と思う。

野鳥の会の人に、この岩の裏に梵字が書かれていることを教えてもらい見に行く。裏は薮状態でキジ場と化し汚く、ぐるっと一回りしたが、見つけることが出来ない。反対側から野鳥のメンバーの一人が降りて来て教えて下さり、やっと上の方にあるのを確認。ツタが岩に貼り付き、見つけにくい。

右の方に回ったところに、ボルトが打ち込んでルートらしきものを確認した。この岩は信仰の岩(ご神体?)なので、ここにルートを作ったクライマーの常識を疑う。そして、ゴミやキジ打ちをする人にも天罰が下るかも…。

交野山(こうのさん)

344m

左に大阪のビル群が見えているのだが
頂上の観音岩の裏に梵字が彫られていた
観音岩のすぐ横にある岩 観音岩のすぐ下の祠の裏にも

下山は少し迷ったが、石仏の道から降りることにした。たかが、344メートルの薮山だが一気に下るとけっこうなものだ。だいぶ下ると、石仏が数体ある。それぞれに説明が付けられている。どうして制作年代が分かったのだろうか? 

降りきるとみかん畑やぶどう畑のなかに出る。旧家の間を通り自動車道へいきなり出る。その辺はぶどう畑が続き、ぶどう狩りが行われていたが、もう終わっていた。最後の方で、ぶどうと野菜を売っていたので買って帰る。

延々と続く舗装道路も足に応える。地酒の大門酒造によって、おいしいお酒をザックに積め、河内森の駅に到着。最後のアスファルトの一時間程の歩きは応えた。しかし、適度なアップダウンがあり、盛りだくさんのコースでみんな満足げだった。私ももちろん、楽しい一日だった。

石仏の道

阿弥陀三尊磨崖石仏(室町時代15世紀頃) 三尊磨崖石仏(鎌倉時代1479年)
ミズヒキソウ
阿弥陀如来立像石仏(室町時代16世紀頃)
二尊石仏(不明)
弥勒仏坐像石仏(鎌倉時代13世紀)
豊かな実りが…みかんとキウイ