串本町は本州最南端の町であり、潮岬は本州最南端の地です。
橋杭岩は、串本から紀伊大島に向かって約850メートルにわたって、大小40あまりの岩がつらなり、まるで橋の杭だけが
立てられているように見えます。
この橋杭岩にはいくつかの伝説が伝えられており、そのひとつには、弘法大師と天邪鬼との
お話があります。
昔々、弘法大師と天邪鬼は、一晩という制限時間を決め、橋の架け比べをすることにしました。いざ勝負が始まってみると
弘法大師がすごい速さで巨岩を並べていくので、負けると思った天邪鬼が、鶏の鳴き声をまねて弘法大師に朝が来たと思わせ、
橋を未完に終わらせた、というものです。
そのような伝説が伝えられるほど、不思議な光景であり、また、整然と並んでいるので、
心地よくも思われます。
潮岬は、東経135度46分、北緯33度26分、本州最南端に位置しています。
7階建ての観光タワーがあり、その前には広々とした芝生が広がっています。キャンプ場もあり、夏になると大勢の人が訪れ、
満員になることもあるようです。潮岬から太平洋を見渡すと、水平線がカーブしているのがよく分かり、地球が丸いということを
実感できます。