壁紙を二重貼りに?
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壁のクロスは、柄(がら)によっても、また職人さんの貼りかたによっても
多少数量が変わることがあり、またマンションの変形間取りだったり
家具を置いてあって壁に近づけず測りにくいなど、
一般的に見積もりがしにくいものです。

ところが、こんなことがありました。

相見積もりになった現場で、
こちらがお願いもしないのに、
「○社からはこんな見積もりをもらってるけど」
といって奥様が見積書を出してこられたのです。

業者さんそれぞれで、リフォームの進め方も、工事内容も
違いますし、(その業者さんは家具を出してリフォームするとのことでしたが、
私たちはこの範囲の工事なら家具は置いたままでできる、とそんな違いも…)
本来は口出しはしないのですが、
何気なく見ていて「あれ?」と気づいたことがありました。

「和室の壁クロスの数量」が妙に多いのです。
和室はもともと押入や入り口の襖があって、
壁の分量はそんなにないものです。
そこで、「ああ、襖にもクロスを使うことになって、
その分を壁クロスに含めて出しているのかな?」
しかし、よく見ると別のページに
「和室 襖貼替 ○枚」とあるので、
クロスを貼るわけではないようす。

さすがに、これだけあったら壁に二重にクロスが貼れますよ、
とお伝えしたのですが、
わざとなのか、ミスなのかわからない見積もりでした。

見積もり上、床の面積は計算しやすく、床材も、
u単位や坪単位で仕入れることになるので
わかりやすいのですが、
壁面は窓やドアにかかる部分の壁紙のロスも多く
m単位で見積もられると、わかりにくいものです。
しかし、今現にクロスが貼られている状態なら、
クロスのつなぎ目(ジョイント)を追っかけていけば、
だいたいの長さはわかりますので、
部屋の広さは変わらないのに、クロスだけ数量が多いなどと
いうときは、簡単に検算してみましょう。

また、職人さんにもより、クロス自体の柄や予算にもよりますが、
マンションの壁の梁など、
クロスを横向けに使い(横流しに)貼ってジョイント部分を減らす方法と、
あくまで、天井から縦にクロスを貼ってジョイントしていく方法があります。
(梁のサイズによっては、横流しではクロスの幅がたりないこともありますし、
縦ストライプのクロスは横向きにはれません。)

気にし始めると、きりがないですが
予備知識として頭の片隅においていただければ、
と思います。


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