大津区平松 M邸(新築)

まずは住宅の新築工事について説明します。工事の過程として、まずは基礎工事があり、
工事用の足場工事、そして棟上げ、その後屋根工事、外壁の左官、サイディング工事、
内部の木工事、設備工事と続き、最後にクロス仕上げ工事、洗い工事、となります。
ここでは、それらの様子を写真と共に追って行きたいと思います。

図板とよばれる、図面を書いた板です。
この板を見ながら墨付け作業を行います。
昔の大工はこの板がなければ家を建てることが
できません。ちなみに今流行のプレカット工法では、
このような図板はありません。

墨付け,きざみ

上の図板をもとに、墨付けをして、その墨どおりに、ホゾ穴、仕口などの加工をします。
加工された仕口のうちの1つを下で紹介します。

かま継ぎとよばれる継ぎ方です。この他にも、おっかけ継ぎ、腰掛アリ継ぎなど、
いろいろな仕口が使われています。

基礎工事

ベタ基礎とよばれる土間全体にコンクリートを流し込む基礎です。

土台据付工事

基礎の上に土台と呼ばれる木を並べます。土台には桧の3.5寸角(約105mm)を使用しています。
その後、土台に大引き、小根太を取り付けた後、その上にコンパネを並べます。これで1階部分の床が
完成です。仕上げでは、このコンパネの上にフローリングを貼ります。

棟上げ

まず棟上げの準備として、足場を組みます。これで棟上げも安全に行えます。
棟上げを順調に進めるために仮組みをしておきます。
これらを上棟式当日に組み上げて行きます。

いよいよ上棟式当日です。仮組みをしておいた材料を順番に組み上げて行きます。
そして最後に棟木とよばれるその家でもっとも高い位置に上がる木を取り付けます。
その後、破風板、鼻隠しの板を取り付け、野地板を貼っていきます。

外部工事

ここからは外部の工事状況を写真と共に、説明して行きます。

屋根は野地板の上にフエルトとよばれる紙を貼り、その上に瓦桟を打ち、その上に
瓦を葺きます。この家の瓦は、モスグリーンの平板瓦です。

壁は、この家の場合、内部に日本古来の土壁を塗ります。土壁には、夏場は湿気を吸収し、
冬には家の中の温もりを外に逃さないなどの効果があります。
この場合の作業内容は、まず壁の芯となる貫板に竹を編みこみます。その上に土壁を
塗りつけます。写真は家の西側の壁面です。この家の西面はモルタル仕上げですので、
土壁が完成した後に十分乾かした後、板を貼って行きます。

板を貼り終えると、左官工事です。
ラスといわれる金網を貼った上に下塗り、
上塗りとモルタル2回塗ります。その後
塗装工事で完了です。

東面は1階部分がサイディング仕上げですので
サイディング用のが貼ってあります。この紙は
透湿防水シートといって、湿気は通すのですが
水は通さない優れた紙です。この紙を貼った上に
サイディング用の下地材を打ち、その上に
サイディングを貼ります。

完成写真

上記の工事を終えた、完成後の写真です。

西  面

北、東面

南面(2階部分)

玄  関

外 部

内 部

キッチンとリビング

和   室

階段

風呂

2階洋間

クローゼット

トップページにもどる

建築実績の部屋にもどる