リンゴ・赤
杉山ハヤト 作


田沢湖・河童とクニマス 中山人形・酒樽 中山人形・宝珠鈴・巳
 田沢湖の大沢には、カッパ淵と呼ばれている所があり、カッパ伝説が残っています。
 田沢湖の大沢と呼ばれている湖畔で馬を水浴びさせようと近くの木に馬をつないでおくと、カッパが手綱を解いて湖の中に引き込んでしまうと言われていました。
 ある日、カッパが馬を引き込もうした所、逆に馬にひっぱられてしまい、とうとう村人たちにつかまってしまいました。村人はカッパを大きな松の木に縛りつけました。河童は泣きながらこれまでの事を詫びました。(大沢には河童の涙の松と呼ばれる大きな松の木があります。)
 その後、大沢では、たくさんのクニマスが獲れるようになりその場所は、カッパ淵と呼ばれるようになりました。
 さて、このクニマスは、田沢湖に棲む固有種です。しかし、残念ながら戦争中、田沢湖に玉川強酸性水流入によってあっという間にその姿を消してしまいました。
 田沢湖のクニマスをカッパが抱いているのは。もう一度湖に伝説と共に多くの魚たちの復活を望むすがたです。
 田沢湖の再生を願って・・・。    
   
             北浦人形土鈴
               杉山ハヤト
 樋渡義一 作  樋渡昭太 作
神戸土鈴友の会 神戸土鈴友の会 Yahoo! Auctions


破魔矢 中山人形・申 中山人形・酉  
  奥羽線横手駅から五キロ、秋田県平鹿郡平鹿町吉田字中山が中山人形誕生の地です。米どころ秋田の南部で、西南に出羽富士・鳥海山の姿が美しく浮かんでいます。
 むかし野田宇吉は、鹿児島県出水郡野田生まれの、鍋島藩お抱えの陶工でしたが、岩手の盛岡にやってきて南部氏の保護を受け「山影焼」を作成、さらに天保の大飢饉(天保四年)のときには津軽を回って秋田の岩崎藩(湯沢市)に落ち着き弁天部落にカマ場を築き、安政期には湯沢城代佐竹氏の援助で磁器の「松岡焼」を始めました。
 長子金太郎の妻ヨシは、義父宇吉から粘土細工を習い、横手押絵や串姉コ(姉様人形)からヒントを得て明治七年に中山人形を作ったのです。いまや貴重な土人形逸品であることは、中央から発行されている本で紹介されているとおりです。また、種類の豊富なことでも、全国に知られており昭和五十四年には、十二支土鈴の羊が、年賀切手のデザインに採用され、全国に多くの中山人形愛好者を増やしました。
             製造元 秋田県横手市三枚橋四−十一
                         樋渡人形店
 
工房・北の仲間達 杉山ハヤト作 樋渡人形店


七夕の提灯 なまはげ(青) なまはげ(赤)
   なまはげは、大晦日に秋田県の男鹿市と三種町、潟上市の一部の各家々で行われる伝統的な民俗行事。本来は小正月の行事であった。
 「男鹿(おが)のナマハゲ」として、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
  出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
樋渡人形店 Yahoo! Auctions


飛びうさぎ ふくらすずめ 不破神馬
  仏教説話に、こんな話があります。帝釈天がみすぼらしい老人の姿に身をやつして旅をしていた折、自分には老人の為に食べ物を集める能力が無いと思ったうさぎは、自ら炎の中に身を投じ、自分を食べてほしいと訴えたのでした。
 帝釈天はその行いに感心し、うさぎを自分の住む月の世界の住人として招き入れ、うさぎの姿を月に映し出したと言うことです。
 うさぎは、古来より聖獣として山の神、月の神と考えられております。月は水を呼びます。そこで、水をつかさどる獣として、火よけ・災いよけの象徴となり衣服や建物の欄間などにデザインされ、愛されてきました。 
 謡曲「竹生島」の中にも「月海上に浮かんでは兎も浪を走る」と謡われていて、沖の白波がウサが飛ぶ姿として表現されています。
 この土鈴は、海を行く泡と消えるはかない存在であるウサギでも、前へ前へと進んで行く様に、人生の荒波をうさぎのようにぴょんぴょんと乗り越えていけますようにという願いが込められています。また、いつも頭上に月が出ていて、ツキがありますようにと縁起をかついでいます。裏面の図柄は、雲形の飾り矢じりで、願いを天に射止め、神様に届きますようにという意味があります。
   
 ふくら雀は「福来雀」とも書き、秋の収穫の時期に食べ物が豊富で、おなかがいっぱいに食べた雀の姿で、ふっくらとした形のかわいらしい土鈴です。
 模様としても古来より日本人に親しまれたきました。
 雀さえも、ぷっくら太るぐらい豊作で五穀豊穣を祝い、家内安全を祈る土鈴です。
 古くから馬は神の乗り物として神聖視され、神霊は乗馬姿で人間界に降臨するものと考えられていました。
 祭りに御輿が用いられるようになる以前は、鏡を取り付けた榊を神霊の拠り所として馬の背に立てて祭りを行っていたようです。
 このように、神に最も深い関係にあると考えられていた馬は、神霊を和らげ祭る為に神馬として献上されているのです。
工房・北の仲間達 杉山ハヤト作