昔の人々の暮らしをしのんで
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- 神戸市北区 国指定重要文化財「箱木家住宅(箱木千年家)」を訪ねて -
神戸市北区に保存されている千年家を訪ねました。
菖蒲谷での村人のくらしを偲ぶ参考資料になると考えられますので、以下に掲載させていただきます。
「箱木家住宅(箱木千年家)」とは?
ドンドダムの湖底に沈んでしまうため、家を移転して保存されたもの。
民家のうちの一つは室町時代ごろ(14世紀末)に建てられた家で日本最古の民家と言われている。
そのほか他の建屋は江戸時代中ごろの建築であるとされている。
箱木家はもと当山田荘の地侍で、応永年間(1394年~1429年)ごろには宮座の下頭屋役を務めていたといわれ、
このあたりの中心的な家柄であった。
〇家には昔の農具、生活用品がそのままの形で残されている。
〇家の屋根はカヤ、竹、縄で組まれている。
〇農具は鉄と木材が組み合わされている
〇板や柱など、木材の加工はすべて鋸で切断され、その後ヤリ鉋で手仕上げを行ったものである。
箱木千年家全景
板敷の間、板はすべてヤリ鉋(かんな)で手仕上げ 居間は囲炉裏がきってある
コメの選別機 石うす
ヤリ鉋(かんな)、柱も板もすべてこれで平たく仕上げた 技術と辛抱のいる仕事だ
(七十一番職人歌合せ「番匠」を参照)
鍬(クワ)木の周りに鉄板がまいてある
ジョレン(棒に固定するのに工夫をしている) 昔の竈(かまど) 焚口が3つある