第80回メーデー雇用を守れ 貧困・生活危機突破!変えるぞ大企業中心社会 働くものの団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう 大震災被災者に「被災者生活再建支援法」に準じた「特例救済措置」を メーデーの歴史に学び国民総決起の場に 約120年前の1886年(明治19年)5月1日、アメリカの労働者38万人が「仕事に8時間を、休憩に8時間を、おれたちがやりたいことに8時間を」をスローガンに掲げストライキに立ち上がりました。メーデーの起源です。 日本の第1回メーデーは、30年後の1920年(大正9年)5月2日の日曜日、上野公園に1万人が集まって始まりました。要求は「8時間労働時間制実現」、そして「失業防止」「最低賃金法制定」「シベリヤ即時撤兵」など。 1936年の2・26事件で東京に戒厳令がしかれたあとは、1945年の敗戦まで一切禁止されました。 戦後の復活第1回、通算17回のメーデーは、皇居前広場に50万人もが参加。敗戦直後だけに「働けるだけ食わせろ」のプラカードが目立ったとのこと。そして、アメリカによる占領が終わった後の1952年、第23回メーデーで事件が起きました。日本政府が皇居前広場の使用を禁止、神宮外苑から皇居前広場までデモ行進した労働者に、武装警官が警棒で乱打、ガス弾、発砲を繰り返し、1200人以上を逮捕。「血のメーデー」事件と言われるものです。 しかし、労働者はその後もあらゆる弾圧に負けず、メーデーの歴史と伝統を守り闘い続けてきました。今年の第80回メーデー、世界的に深刻化する経済状況の中、なくせ貧困、雇用を守れ。生活危機突破にむけz、新たな情勢を切り開く国民総決起の場にしていきましょう。 第80回兵庫県中央メーデーを成功させよう! ストップ!派遣切り、なくせ貧困と格差、許すな消費税増税、守ろう憲法、被災者の生活再建を! 昨年の秋以降、大企業が派遣労働者や期間労働者を中心に、大量の非正規労働者を解雇しています。業界団体の試算では、この年度末までに40万人の非正規労働者が失業すると発表しています。厚生労働省の調査でも15万8千人が職を失うと報道されています。 大企業はこの10年間、派遣労働者や期間労働者など、非正規労働者を安上がりの労働者として大量に働かせてきました。今や非正規労働者は1600万人以上、年収200万円以下の労働者は1000万人以上に達しています。こうして働かされてきた非正規労働者が今、景気の悪化を理由に、大量に解雇されています。まさに大企業の横暴勝手としか言いようがありません。 労働者だけでなく、中小企業も大変です。大企業の仕事が来なくなったり、一方的に下請け単価を切り下げられたりしています。地域経済の落ち込みで経営が厳しくなった商店が増えています。後期高齢者医療制度によって高齢者からも高額な保険料を徴収し、保険料が払えないと保険証を取り上げています。医療制度の崩壊で自治体病院は経営危機に瀕し、産科や小児科などの不足が社会問題となっています。国の責任を放棄する保育制度の改悪によって待機児童も増えています。親が職を失ったことで十分な教育が受けられない子どもが増えています。 一方で大企業は、2007年までの4年間だけでも35兆円もの利益を上げ、内部留保は2003年の189.4兆円から2007年には239.8兆円に増やしています。そして、株主配当も4年間で21兆円も配当しました。日経新聞の報道では一部上場企業の75%が2008年度末株主配当を前年同額とするか増配すると回答しています。 国民の間に「貧困」と「格差」が大きく広がっています。 今、政治に求められていることはこれ以上の解雇を許さず、大企業の違法な解雇を取り締まることです。また、緊急に消費税を引き下げ、最低保障年金制度を新設し、医療や介護、教育などの社会保障を充実させ、国民の暮らしを暖めて購買力を引き上げ、内需を拡大することです。 そして、大企業は、この10年間にため込んだ内部留保を雇用の確保と中小企業の営業のために使うべきです。内部留保の1%を使うだけで、これから予定している40万人の解雇を回避することが出来ます。大企業の社会的責任が問われています。 第80回兵庫県中央メーデーは、全国で労働者や国民の闘いが広がりを見せている中で開催されます。企業の違法行為を労働基準監督署へ申告したり、労働組合に入って交渉してたたかう労働者が増えています。兵庫県でも日本トムソンの派遣切りを許さず正社員化を求めて労働局へ申告するなど、闘いに立ち上がる非正規労働者がいます。中小企業では資金繰りに「セーフティネット保証」や「制度融資」を活用して営業を守る運動が広がっています。後期高齢者医療制度廃止の運動は全国で続いており、最低保障年金制度新設の運動も広がりを見せています。全国で3万3000人にものぼる中学生以下の無保険の子どもに保険証を交付する法律も成立しました。年末年始に東京で開催された「年越し派遣村」には499人の相談が寄せられ、政治を動かしました。 第80回兵庫県中央メーデーは、この労働者・国民の闘いの総結集の場です。そして、戦争のない社会をめざし、自衛隊の海外派兵をやめさせ、憲法を守る運動を広げましょう。阪神・淡路大震災被災者の生活再建の闘いを広げましょう。 三宮東遊園地で開催される第80回兵庫県中央メーデーを「貧困」と「格差」を無くし、雇用と国民生活を改善し、経済を国民生活・内需主導に切り替えるため、広範な労働組合、市民・民主団体、個人に呼びかけ、世界の労働者と連帯し、全国の仲間と力を合わせ成功させましょう。 |
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◎兵庫県中央メーデー 5月1日(金) 9:30 文化行事 10時開会 神戸三宮・東遊園地 ◎東阪神地域メーデー ◎西宮統一メーデー ◎芦屋地域メーデー ◎東播地域メーデー ◎西播地域メーデー ◎淡路地域メーデー ◎但馬地域メーデー ◎丹有地域メーデー ◎川西・猪名川メーデー前夜祭
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