≪あらすじ≫ 怪事件は、ひとりの画家の遺書から始まった。その内容は、六人の処女から肉体各部をとり、星座に合わせて新しい人体を合成する、というもの。 画家は密室で殺された。そして一ヶ月後には、六人の若い女性が行方不明! 奇想天外の構想、トリックで名探偵御手洗潔をデビューさせた、衝撃的傑作。(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ 新本格の先駆けとなった有名な作品です。 トリック重視でもないし、テーマ重視でもない、これぞミステリです! でもやっぱりメイントリックはお見事の一言につきます。(某K少年の事件簿で使われてしまい、ダメはそっちの方で先にこのトリックを知ってしまったのが悔やまれる) 探偵役である御手洗君も、傍若無人の天才肌のくせしてなんだかんだで人情の厚い探偵なので好感が持てて読んでいて非常にのめり込めました。(<犯人はこの中にいます!なんていう無神経なことは言わず、ちゃんと犯人の逃げ道を用意するなど) また時間ができたら再読しようと思っている1冊です。 |
≪あらすじ≫ 失われた過去の記憶が浮かびあがり男は戦慄する。自分は本当に愛する妻子を殺したのか。やっと手にした幸せな生活にしのび寄る新たな魔の手。名探偵御手洗潔の最初の事件を描いた傑作ミステリ「異邦の騎士」に著者が精魂こめて前面化ひつ修正した改訂完全版。幾多の歳月を越え、いま異邦の扉が再び開かれる。(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ 島田荘司の処女作というだけあって、とても若々しさと力を感じました。(ダメの年齢はこのさい置いといて) こういった青春や恋愛、そして謎が織り交じった作品は大好きです。これぞミステリ!!読んでいる最中、ダメは飛行機の中だったため最初から最後まで一気に読めて非常に幸せ者です。 物語のキーになっている主人公の「記憶喪失」が、主人公への感情移入をし易くしたため、ダメは読んでいる最中、主人公と一緒になり、憤り、悲しみ、怒り、絶望し、そして希望を感じました。 飛行機に乗っているのなんて関係なしに泣いてしまい、普段(電車なんか)からはとても考えられないことなのですが、この「異邦の騎士」なら仕方ないかと今なら思える次第。 それにしてもこの20代の御手洗潔はカッコ良過ぎだわ、いざっていうときにちゃんと助けてくれるあたり友人にしたい探偵NO.1は彼で不動ッス。 |
≪あらすじ≫ 切断した男女の死体が合成され両性具有者となって蘇る。窓の外には荒涼たる世界の終焉の光景が広がっているばかりだ。「占星術殺人事件」を愛読する青年が書きのこした旋律の日記がさし示すものは何か。醜悪な現実世界に奇想の作者が驚天動地のトリックの矢を放つ。ミステリの新たな飛翔を決定づけた傑作(文庫版裏表紙より)。 ≪感想≫ そんな馬鹿なっ!と驚いたと思えば、あ〜やっぱりなぁ、なんていう思考のアップテンポが続き、最後は見事な御手洗節で着地。 最後までたどり着くまでに右へ左へ、左へ右へといったりきたりとしながら、それでも確実に前に進むあたりが流石というか、まさに眩暈というか・・・。 そして、最後まで読んでも判らず終いのネタもあり、ワカル人にはワカルのだろうか・・・と思いながら、今もダメは頭を捻っています。 数字の羅列の意味・・・・誰か教えてくれぇぇっヽ(*`Д´)ノ |
≪あらすじ≫ エジプト・ギザの大ピラミッドを原寸大で再現したピラミッドで起こる怪事。冥府の死者アぬビスが五〇〇〇年の時空を超えて突然蘇り、空中三〇メートルの密室で男が溺死を遂げる!アメリカのビッチ・ポイントに出現した現代のピラミッドの謎に挑む名探偵・御手洗潔。壮大なテーマに挑んだ本格推理の名作。(文庫版裏表紙より)。 ≪感想≫ タイトルもそうだけど、今回はストーリーもかなりスケールがデッカイです。 驚くべきポイントとしては、ページ数が700ページを超える京極級な本なのに、主人公が中盤までまったく出てこないというところ。うん、スケールがデッカイなぁ・・・・。 御手洗が出てきてからは、快刀乱麻なわけなんだけど、それにしてもデッカイ・・・・。本編では語られませんが、この物語でもやはりシリーズを通してのキーとなるお方の影がちらちらと見える辺り、やっぱりこのシリーズはデッカイなぁ・・・・。って、さっきからコレばっかりだ罠。 |
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