≪あらすじ≫ |
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≪あらすじ≫ 20年前に死んだ恋人の夢に怯ええていたN放送プロデューサが殺害された。 犯行時響いた炸裂音は一つ、だが遺体には二つの弾痕。番組出演のためテレビ局にいた小鳥遊練無は、事件の核心に位置するアイドルの少女と行方不明に・・・・・。 繊細な心の揺らぎと、瀬在丸紅子の論理的な推理が際立つ、Vシリーズ第4作!(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ Vシリーズの4作目。(2000/05/05 発行) 今回は森先生のセンスの良さにやられまくりました。 まずタイトルのセンスの良さ! 「夢・出逢い・魔性」(You May Die in My Show) 物語中に何度か出てくるのですが、続けて読むと「夢で逢いましょう」となり、ダメはこのタイトルの良さに感動しました。口に出したときの音の響き、そして隠された意味、英題での遊びもかなりグッときます。もぅ、このタイトルだけでもこの作品は買う価値がアリです。 また、序章の「白」から始まり終章の「黒」で終わる各章のタイトルも必見ものです。 次にストーリでの会話のテンポの良さ!!(これは森作品全てに言えることなのですが) 以下、少し作中の会話を抜粋したものを反転さして載せます。読みたい人だけ反転さして読んで下さい。 どしゃ降りの雨の中、白いベンツに練無とアイドルの少女が乗ったときの会話 「ワイパ好き?」 「え?」練無は彼女の顔を見る。 「私、大好き、これ」 「へぇ・・・・・・、じゃあ、もっと沢山付けてもらったら?」 「これ、端っこは拭いてくれないのよ」 「うん、そうだね」 「そこが、少し嫌いなとこ」 「あそう・・・・・・」練無は肩を竦める。「誰だって欠点はあるよ」 最後に森博嗣らしいオチまであり、事件のトリックが解明されたからといって気を抜けませんし(ダメは抜いていて終盤に発狂しました)、森テイストが好きな方には是非召し上がって頂きたい作品です。 |
≪あらすじ≫ |
≪あらすじ≫ 世界一周中の豪華客船ヒミコ号に持ち込まれた天才画家・関根朔太の自画像を巡る陰謀。仕事のためその客船に乗り込んだ保呂草と紫子、無賃乗船した紅子と練無は、完全密室たる航海中の船内で男性客の奇妙な消失事件に遭遇する。 交錯する謎、ロマンティックな罠、スリリングに深まるVシリーズ長編6作!(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ Vシリーズの6作目。(2001/05/05 発行) ダメの日記にも書きましたが、序章を読んだだけでこの本を読む価値アリアリだと思いました。ダメが長いことかけて文にしようとしていたことが、ココに理想に近い形で書かれております。 序章もそうですが、全体のストーリもダメの波長に一致していたため、凄く読んでいて楽しめました。 本作品は前作の魔剣天翔とリンクした話なので、前作を読んでからじゃないとこの作品の面白さは幾分パワーダウンしてしまうかも。 |
≪あらすじ≫ 土井超音波研究所、山中不覚に位置し橋によってのみ外科医と接する、隔絶された場所。所内で開かれたパーティに紅子と阿漕荘の面々が出席中、死体が発見される。爆破予告を警察に送った何者かは橋を爆破、現場は完全な陸の孤島と化す。真相究明に乗り出す紅子の怜悧な論理。美しいロジック溢れる推理長編。(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ Vシリーズの7作目。(2001/09/10 発行) 久々にこれぞ本格!と唸るような作品でした。陸の孤島を舞台に起こる殺人劇、首無し死体、六人に隠された意味・・・・、あぁ、まさに本格!! 一度読了した後にも、人物紹介や各章のタイトルを見て欲しい作品で、それほどに作りこまれた作品デス。 もしもコレがVシリーズの6作目だったら・・・・と少し考えてしまいました。 |
≪あらすじ≫ エンジェル・マヌーヴァと呼ばれる宝剣が眠る“メビウスの帯”構造の巨大なオブジェ様の捩れ屋敷。密室状態の建物内部で死体が発見され、宝剣も消えた。 そして発見される第二の死体。屋敷に招待されていた保呂草潤平と西之園萌絵が、事件の真相に至る。S&MシリーズとVシリーズがリンクする密室ミステリィ。(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ Vシリーズの8作目。(2002/01/16 発行) 森先生が講談社ノベルス20周年記念のメフィスト賞作家による「密室」書き下ろしシリーズに参加した作品です。 あらすじにも書かれていますが、本作品ではS&Mシリーズのキャラクタが登場します。ただし事件現場に居合わせたキャラクタは萌絵と桃子さんだけで、犀川先生は現場に居合わせていません。それと同時にVシリーズのキャラクタも、現場に居合わせたのは保呂草のみで、他のいつものメンバは現場にいません。しかし、登場人物紹介の覧で「招かれなかった人々の覧」に犀川先生と紅子さんが並んでいるのを見て、ワカル人にはワカル「ニヤリ」となるポイントがあったりと、非常に憎い演出が様々なところに散りばめてあります。 ちなみに、この本はこれまでの森先生の作品中「一番短い長編作品」(<なんだそりゃ)となっています(P262)。ですが作品が短い分、文章の切れ味がいつにもまして鋭くなっているので心配はイリマセン。 |
≪あらすじ≫ 土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。 一方、数学者・小田原の示唆により紅子は周防教授に会う。彼は、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていたと語った。空前の地下密室と前代未聞の宇宙密室の秘密を暴くVシリーズ第9作。(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ Vシリーズの9作目。(2002/05/10 発行) 本作はVシリーズ7作目の六人の超音波科学者の続きにあたるため、イキナリこの作品を読むのは厳しいかも・・・・てか、本作はやたらと色々な話とリンクしていたりするんで、個人的には地球儀のスライスに含まれている「気さくなお人形、19歳」と六人の超音波科学者だけでも読んでからじゃないと厳しいです。さらに欲を言えば魔剣天翔あたりも読んでから・・・・(以下略)。 ミステリ界では双子なんかで見た目で区別がつかないキャラクタが良く登場し、さらに使われるネタ(トリック)もほぼ毎回変わらないので、そろそろ耐性ができていてもおかしくないのでしょうが、いつもいつも絶妙なタイミングで使われるため未だに発狂してしまいます(´・ω・`)本作の森先生の使い所なんて、カナリの芸術的タイミング あ、ちなみに本作を読んでから、ダメのVシリーズで一番好きなキャラクタが練無から保呂草に移ったのは内緒デス。 |
≪あらすじ≫ 鮮やかな赤に塗装された死体が、深夜マンションの駐車場で発見された。 死んでいた男は、赤井。彼の恋人だったという女性が「犯人が誰かはわかっている。それを証明して欲しい」と保呂草に依頼する。そして発生した第二の事件では、死者は緑色に塗られていた。シリーズ完結編にして、新たなる始動を告げる傑作。(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ Vシリーズ10作目。(2002/09/10 発行) シリーズの完結編、凄く読みたい!でも読みたくない・・・。この葛藤に苦しみながら、いや、もしかしたら楽しみながら読み進めたのが今作。 祭りの準備中や祭りの最中は楽しくてしかたがない、しかし後片付けの段階になると急に寂しくなる。それは作品の準備期間が長ければ長いほど、作品が面白ければ面白いほど寂しくなる。そういった点でこの作品は非常に寂しくなる作品です。 なぜなら森先生の作品は各々がリンクしあっているため、この赤緑黒白はデビュー作である『すべてがFになる』からの準備期間があるからだ。真賀田四季という天才の存在。秋野秀和という殺人者の存在。この、シリーズを通して読んでいる者に対してだけの、今までの作品が収束していく感覚。 まだまだ散りばめれられた謎やエピソードはたくさんあるだろう、それをそのまま読者に教えるのはなく、各作品にはヒントしか書かずに、謎を掘り当てるまで読め!といったこのスタイル。 なぁ〜んだ、終わりなんて無いじゃん。と思えているダメはきっと幸せ者でしょう。 蛇足だが、作中で語られ作品のタイトルにもなっている「赤緑黒白」についてだが、色々と解釈の仕方があるので間違っているとは言わないが、電気屋として語るなら色の順番は「黒白赤緑」になる。 |
[工学部・水柿助教授の日常]
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≪あらすじ≫ 大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。参加者は、屋上で踊る三十人のインディアンを目撃する。現場に言ってみると、そこには誰もいなかった。屋上への出入り口に立てられた見張りは、何も見なかったと証言するが・・・・・。(「誰もいなくなった」)ほか美しく洗練され、時に冷徹な11の短編集。(文庫版裏表紙より) ≪感想≫ 森先生の短編集第一作目です。(1997/07/05 発行) 長編と違い、短編集ならではの様々な角度から切り込んでくるストーリ。中にはミステリというよりファンタジィ(幻想的)と呼べる作品もあり、先生の普段の長編とは違った雰囲気が味わえました。ダメ的にこういったファンタジィな話も好きなので書こうと挑戦しては、その度に失敗しています。(ダメの場合だと幻想的というより妄想的だったりしますが) S&Mシリーズの話が2作ほど入っており、知らないと少しキツイところもあるのですが、それを抜いてもこの本の価値はアリアリです。 また、各ストーリの最初には山田章博氏のイラストがあり、コレがとても写実的でステキでした。ストーリを読み終えてから見るとさらにGOODです。 |
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